アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

三鷹で柳亭市馬独演会

2009-07-12 08:42:54 | 落語
さて、昨日は小生のごひいき中のごひいき柳亭市馬の独演会に出かけてきた。会場は三鷹芸術文化センターという、市営の会場で主催も市のようだ。


 何を隠そう小生かつて三鷹に住んでいたことがあり、懐かしいところであったが、会場自体は初めてだった。入ってみるとホールは300名入るか入らないか・・・
 これは落語にはベストな環境である。さてさて楽しみだと待っていると、開演の前の場内アナウンスが秀逸だった。詳細は避けるが、とにかく笑わしてくれたぞ。

 さて市馬の一席目は「ふだんの袴」という、なかなか聞けない噺であったが、さすがにキレがいい。十分楽しませてくれた。
 そのまま高座にいるので、二席目かな?と思っていたら、下座さんを舞台に呼び出し、懐かしの出囃子と語りで盛り上げてくれた。

 小生も一曲「勧進帳」をリクエスト、すかさず市馬からは「これは、先代の可楽師匠の」と言ってくれたが、こいつぁ嬉しかった。
 さてここで中入りかと思いきや、自ら座布団を返しつつ、二席目に入る。何かしらんと思ったら、「締め込み」という・・・これまた小生にとっては久しぶりのネタだった。


 ここで中入りとなったが、小生の後ろのきれいなお姉さんが楽屋の方に入っていった。ひいき筋かも知れないが、ちょっと気になったぞ(←だからなんだというわけではないが)
 さてさて、トリの一席はこの季節なら・・・とちょっと期待していたとおり「船徳」であった。昨年も一度聞いたが、台詞まわしといい、粋な若旦那の船頭といい、抜群である。

 例によって歌も入るし、本寸法のスケールの大きさが噺の清涼感にもつながっている。さすがに市馬である。マクラもあっさりしつつ、すっと入るのも好感が持てる。
 しかし、どうして特別なことをしていないのにこんなに面白いのか?やはり市馬という人そのものが醸し出すフラなのかも知れないと。

 その点においては、先代小さんの最高傑作は市馬という声すらあるのもうなずける。この日も聞いていて、志ん朝とちょっとかぶる感じもした
 もちろんテンポや声や似ているわけではないが、古典を古典らしくやる本寸法の噺家って、かえって今では貴重ではないかと・・・その意味でかぶったのだ。

 何はともあれ、実はこの夏にもう一度市馬の独演会に行く予定がある。やはり市馬はマイブーム筆頭でありそうだ。
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