アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

EV用充電スタンド減少って・・・諸悪の根源はトヨタだ

2021-05-11 06:00:00 | 車ネタ

緊急事態宣言で、国は通勤電車の減便を要請し、それに従った結果、かえって電車の混雑がひどくなり、慌てて元に戻したという話があった。

 まったくこの国の政治家も高級官僚も何を考えているのやらと・・・電車の本数を減らせば通勤する人間が減るとでも思ったのか・・・アホとしか言いようがない。

 ついでにしつこくいえば、都営地下鉄で職員のコロナ患者が出て、運行スタッフが足りなくなったので、やむなく休日ダイヤにしたため、かえって混雑したという先例があったにも関わらず・・・だ。

 同じようにこの国の舵取りをしている人たちは、何も考えていない・・・もしくは本気でやろうと思っていないことを象徴するニュースが流れてきた。

 まずはこちらをご覧いただこう。ひとくちで言うと、「電気自動車用の充電スタンドの数が昨年度、初めて減少した」というもの。

 このニュースを聞いた小生、「諸悪の根源はトヨタだ」と思った。すでに世界は完全にEVへのシフトを進めているが、どこかの国は完全に遅れている。

 と書くと、多くの方から反論がされるだろ。だって日本はハイブリッドでは世界最先端のはずだ・・・と。

 その指摘は否定しない・・・では聞こう、ハイブリッドは脱炭素社会に向けて有効なのかと。実はすでに世界ではハイブリッドはエコではないという評価になっているのだ。

 ハイブリッド車はエンジンを積んでいるので、燃費はいいがCO2は排出する。したがってエコではないのだ。で、トヨタはエコへの取り組みが遅れているとしてカリフォルニアに多額の罰金を払わされている・・・

 欧州では2030年にはエンジンを積んだ車の販売は禁止される。翻ってわが国では、2035年までにすべての新車をEVやハイブリッド車などの電動車にするという目標を掲げている。

 ここでもハイブリッド車を電動車として扱っている・・・彼我の差は歴然だ。以前からこのブログでも取り上げているが、日本ではEVとハイブリッド車の保有にかかる税金の取り扱いは同じである。

 となれば、いささかの購入補助金はついたとしても、車体価格の差もあり、EVよりも充電のいらないハイブリッドを選ぶのが当然で、買った本人たちは地球に優しいと思っているはずだ。日本人にとっては、燃費がいい=地球にやさしいのだから・・・さらに言えば、それはハイブリッドをぐいぐい推し進めるトヨタの意向を受けている政府の姿勢でもある。

 実際、東京から磐田を往復するとEVでは途中の充電がマストになる。EVよりもハイブリッドというのはこの環境からは当然だ。

 ニュースには、「新車に占めるEVの割合がおよそ1%にとどまる」とあるが、日本国内で純粋なEVってどれだけあるのか、トヨタで取り扱っているのかと考えれば当然の結果だ。

 つまり世界基準ではエコではないハイブリッド車をEVと同じように優遇している税制がEVの普及を遅らせ、さらには充電施設の普及を遅らせていると。

 そして、ハイブリッド車へのとんでもない優遇こそは、トヨタおよびホンダへの優遇そのものと言えよう。何しろ、長期間保有しても税金が高くならないのだから・・・

 いろいろな分野でガラパゴスとなっている日本だが、実は車の世界でも・・・なのだ。

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2 コメント

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私見 商売原理の3つの法則 (大石良雄 おおいしよしたか 本名)
2021-05-12 14:08:05
拝啓 お師匠様にはまた大変興味深く真摯なご提言に感謝しつつ書かせて頂きます。
*「3つの法則」とは
(1)「銭金の為に例え目をつぶってでもやる仕事6
(2)「政治外交等名誉のためにする仕事2
(3)「例え赤字でも自分が本当にやりたい仕事2
 具体的には(2)はボランティア的な名は出るが利益にはならない仕事をいいますが、これら3つの基本を励行すれば少なくとも個人も会社組織も窮地に陥る事等無いと確信いたします。お師匠様はかつて日本には「アナログハイビジョンなるTV規格」が存在していたのを記憶されておられますか? あの天下の嫌われ者某国営放送がかつておっ始めた放送規格ですが、当時日本は全ての境界業種で世界一、一旦はこの規格で世界はまとまりかけたが結局はとん挫し、すったもんだしているうちに世界は「アナログを捨ててデジタルハイビジョンに移行」、損をしたのは日本と国民であり「国税泥棒の某国営放送はしらん顔決め込み」。当時自分も一部業界人も解っていたのは「どんなに優れた技術であっても、それを世界に広め認知させ、主導権を得るには?何より政治や外交努力と根回し、、、そして海外メーカーを例えどんな手段でも使い抱き込んで、味方を増やす」努力を日本は何もしなかった、、、、「良い製品を造り安い価格で売り出せば黙っていても世界で売れる」なんてぇのは昭和の思考です。
正直以前も自分はお師匠様の別スレッドで書かせて頂いた「普通車よりも問題は大型車や重建機」と。
現在ぼちぼちと出て来た「一部トラックや重建機のHVは、とにかく価格も高く構造も複雑怪奇、何よりパワーが無くトラブルも多い」と。こういった点を「欧米の政治屋やメーカーはどう考えているのか?」物凄く関心がありますが、おそらくは「出来る出来ないを棚に上げ、政治的外交的アッピールを狙った観測気球」では?と。一応は「小型普通車」等のEV用途BT(バッテリー)等はそれなりに発達改良はされているものの、例えば「大型トラック=24V仕様で2台で約100kgのBT」を載せている現在、万一EVなら一体何トンのBTを積むのか? 長距離走行や雪道大渋滞の際の万一の放電の場合、何処の誰がレスキューするのか? 誰も知らぬ存ぜぬのお祭り騒ぎの中「環境問題ばかりで理想の架空話ばかりが花盛り」の中、確かに「HVはある意味理想形」なのかもしれない、、、万一の天変地異の際は電源にもなり米も炊けるとか、、、しかしながら実は決してエコなどでは無かった事は初めっから解り切っていた事=BT寿命が尽きればほとんどが廃車と。しかししかし、お師匠様も先刻ご承知ですが実は「EVも、BT寿命が尽きればHV以上のゴミ」になってしまう。誰も車両価格とBT価格とのコスパ考えればBT交換なんぞいたしますか?  つまり何をどう考えても転んでもHVもEVもちっとも全然エコでは無いのですね。此処で今日本が一番やらねばならぬ事は上記の3つの法則の通り「例え目をつぶっても世界がそういうならEVの、主にBT研究に血道を揚げながらも、何時かまた突然来るかも知れぬ「クリーンディーゼルや水素、あるいは更に進化した新電源や新動力」等の研究を地道に続け、此処からが大切ですが「他国との共同研究を進め、資金援助も含めて他国を抱き込み味方を増やす」事を真剣に行わねば、もはやコモドドラゴンガラパゴスならぬ「周回遅れになり兼ねません」ね。もう時間もそう無く国力も無い現在、ある意味トヨタに頼りきりなのは辛いが、間違っても「グーグルやソニーが自社で🚙製造なんぞ絶対に出来ないしやらない=こんな危なっかしい投機ビジネス何ぞ絶対にしない」と。
だからこそ専門メーカーの責任が今こそ問われるのです。我々ももう一度この問題をよくよく考えてみる必要がありますね。お師匠様の親権やご意見ご批判反論を切に期待いたします。敬具
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さすがは大石様 ()
2021-05-12 14:32:28
いつもながら、大所高所からの示唆に富むご意見ありがとうございます。
 以前大石さまがご指摘の大型車や重建機問題はおっしゃる通りですが、それを脇に置いたとしても、国産車がワールドマーケットで売れないことには、日本としても困ってしまうわけで。
 ただ、すくなくとも(いいか悪いかは別にして)現在のトレンドであるEVシフトという視点では日本はガラパゴスになっているという事実と、国民の多くがそれを認識していないことは書いておきたいと思った次第です。

 大石様おっしゃる通り、EVだけがゴールにはならないとは思いますが、欧州ではEVとともにディーゼルも推進させていることは日本とは別の取り組みですよね。水素車も含め、今後何が主力になるかを模索する時期になろうかと。その点で、ご指摘の通り、「他国との共同研究を進め、資金援助も含めて他国を抱き込み味方を増やす」ことが肝要でしょう。
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