日曜日の午後の電車にて

小生、自分で運がない方とか不幸だとか思いたくはないが、よく「何でそんなことがあるの？」と他人から言われる出来事が多い。

　学生の頃、深夜で車両に一人しか座っていなかった電車で、途中から乗ってきた酔っ払いに突き飛ばされて「どけっ！」と怒鳴られたことがある。
　昨日の午後のことだ。始発駅で電車に乗ったところ、７人掛けのシートにそれぞれ４名ぐらいずつ座っていたのだが、それぞれが微妙な距離感で「もうこれ以上座らせないぞ」状態のオーラが漂っていた。

　さすがにこれは座らせてもらってもいいだろうと思い、比較的隙間のあるところに座ったところ、隣の女性がキッとにらみつけ「オヤジ、臭いんだよ！」的に・・・
　いやいや、加齢臭はないはずと思い、そのまま乗り続け(７名掛けに5名)、目的地で降りるためドアの方に進んだところ、躓いて転んでしまった。

　なんと、同じシートにいた若い男が脚を投げ出して小生の脚を引っ掛けてきたのだ(怒)
　どうやら、小生がシートに割り込んできたことにムカついてのことらしい。とっさににらみつけると、その男「あ～っ、脚ぶつけられて痛い！」と言ってきた。

　さすがの小生もこれはもう許せない、「おい！若僧、ええかげんにせいよ！おい、こら！」と怒鳴りつけた。すると、相手はその反撃を予想しなかったのか、急にシュンと・・・
　もちろん、逆ギレされてナイフなど出される可能性もあったが、なんとも許せなかった。その前の隣の女性からのにらみもあったが・・・

　でもこれって、誰にもある体験なんだろうか。電車の中で、脚引っ掛けられて黙っていたりしたら・・・いや、むしろ奴は被害者を演じようとしていたくらいだ。
　むむむ・・・江戸しぐさの膝おくりなどは、もはや求めることはおろか、語ることすら遠い時代になってしまったのか・・・悲しいなあ。