小生お気に入りの噺家といえば、いろいろいるが、なんとか言いながら、現在江戸の噺家では、柳亭市馬が一番のお気に入りかなと・・・
そんな市馬の会となれば、日程の許す限り聞きに行っているが、今回は恒例の三鷹の会だ。例によって終演時刻未定と・・・
これまた恒例の森本さんの絶妙な場内アナウンスに続き、まずは前座の市若が登場。ずいぶんとガタイのいい前座さんだが・・・
なんと眼鏡をかけたまま登場し、ハッと気が付いたか、あわてて外していた(苦笑)
ネタは・・・おお、「元犬」だ。声はよく出ているが、さすがにまだこなれていないせいか、テンポが少しよくない。これからに期待したいところだ。って、まあ前座について求めすぎてはいけない。かつては市弥だって・・・と。
という市弥が続いて登場。二ツ目になって5年目という・・・例によって、パタパタしたマクラを語るのだが、話の本題とは関係ないのをダラダラやるのは・・・
で始めたネタは「高砂や」。これは師匠市馬の十八番のひとつだ。もちろん、大きな不満はない・・・のだが、逆にここ何回か市弥に感じる物足りなさというか、成長感を感じないのはなぜだろうか。今もしかしたら、迷い道に入っているのかしらん・・・と。
さて、ここで市馬の登場だ。久しぶりに見たが、また少しやせたような・・・協会長が重荷なんだろうなあ・・・と。
で始めたのが、「三軒長屋」だった。この噺って、しかたないとはいえ、けっこう長くなるんだよなあと・・・さすがの市馬で、うまくはしょったりしてくれたが、それでもやはり・・・終わったところですでに1時間35分経過していた。
中入りをはさみ、粋曲の小菊が登場。小生が学生の頃、寄席で聞いた紫朝とおんなじネタだあと思ったら、紫朝の弟子だという。
でも、こういうのって彩りとしていいんだよなあ。市馬は基本的にヒザに色物を持ってくるのが古典的で・・・安心するんだよなあ。
というところで、市馬の登場。「小児は白き糸のごとし」なんて言い始めたときは、まさかこの期に及んで「子別れ」では? と思ったが、「雛鍔」だった。
もちろん市馬のこと。十分楽しめたのだが、なんとはなしにちょっとテンポが悪いような・・・実際雛鍔も25分かかったが、もう少し上げてほしかったかなと。
それでも、まさかの三時間コースにはならず、帰路についた。やはり市馬に間違いはなさそうだ。
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