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歌手・山本潤子さんのオフィシャルブログを読んで

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神話

2015-02-01 13:34:38 | 日記
潤子さん、こんにちは 寒いですねぇ。 ご自宅のスノードロップは咲いていますか。
月が睦月(むつき)から如月(きさらぎ)に変わりました。 日本では如月の読みは衣更着にも通じる
ようにまだまだ寒い日が続くよのでしょうね。 中国では 「如月」 は 「じょげつ」 と読み、始まりという
意味の 「序月(じょげつ)」 から転じたとか。 2月3日が旧暦のお正月ですから。 西欧諸国では
英語・february、フランス語・fevrier、ドイツ語・februar、スペイン語・febrero、イタリヤ語・febbraio
ロシア語・февраль(フェブラーリ)。

これって古代ローマ神話に登場する贖罪神・フェブルウス (Februus)に由来するのです。
ちなみに1月Januaryはローマ神話のヤーヌス(Janus)に由来。 3月Marchは、古代ローマの軍神・マルス
(Mars)。 古代ローマ暦においては、1年は3月から始まり、3月は軍事行動の始まりの月であり、 だから、
軍神 Mars を称えたようです。 ぼくの誕生月 April はギリシャ神話の女神アフロディテ(Aphrodite)から。
愛と美と性を司るギリシア神話上最高の美神で、またの名をビーナスと呼ばれ、マルスが 「戦争」 「武勇」
「男性」 「火星」 を象徴するのに対して、「美」 「愛」 「女性」 「金星」の象徴として用いられます。

ギリシャ神話といえば潤子さんに紹介して頂いた 「オルフェ」 の悲話がありましたね。 彼の琴はその
死を悼んだアポロンによって天に上げられ琴座になったとか。 昨日お話した映画のマエストロは
「天籟の響き」 は星空(宇宙)が奏でる音のことだと言っていました。 オーロラを見て音が
聞こえてきる人もいるらしいですね。 子供の頃流れ星に音を感じたことがあります。
星空に限らず自然のなかに身をおくと「天籟の響き」が聞こえてきませんか。

読書中の 「古事記」 の上巻では神々がいたるところから次からつぎへとウンザリするほど誕生してきます。
国造りの神イザナギ、イザナミの兄妹は夫婦になって子供(神)を生みますが、火の神を生んだ時
イザナミは火傷のため死んでしまいます。 怒り心頭にたっしたイザナギは火の神を殺します。
イザナギは妻のイザナミが恋しくて黄泉の国を訪ね、「いとしい我妻よ、私とお前で作っていた国はまだ
作り終えていない。 帰るべきだよ」と。 それに対してイザナミは

「あなたがもっと早く来なかったのが悔しい。 私はもう黄泉の国の食べ物を口にしてしまいました。
でも、いとしい私の夫が来てくださったことは恐れ多いこと。 帰ろうと思いますが、そのためには
黄泉の国の神に掛け合わなければなりません。 それが終わるまで私を見ないでください」 と。
でもイザナギは待ち切れずに見てしまんでしたね。 この辺はオルフェウスがエウリュディケーを
冥界に訪ねるシーンにそっくりで、解説の三浦佑之氏はギリシャ神話が伝わったのだろうと
推理しています
。 どう思われますか。

「見るな!」 のタブーを破った神話は旧約聖書を扱った映画 「天地創造」 にもありました。
ソドムとゴモラが神によって滅ぼされるとき、神の使いがロトの家族に 「振り返るな」 と
言ったのに、ロトの妻はそれを守らず塩の柱となってしまいます。 ご覧になりましたか。

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