潤子さん、こんばんは 戻り梅雨というか、北陸から東北にかけて天候がさだまりませんが、
いかがお過ごしでしょうか。 週末に那須高原を10年ぶりに訪ねたのでご報告します。
まずは那須の観光スポット殺生石へ。 伝説によると鳥羽上皇が寵愛した女性で妖狐の化身
である玉藻前が、陰陽師の安倍泰成によってその正体を破られ、白面金毛九尾の狐の姿と
なって、この地へ逃げ込むと、朝廷は上野介広常、三浦介義純の両名を遣わして九尾の狐を
退治させました。 狐は死んで巨石となり、その怨念は毒気となって近づく人や家畜、鳥獣をも
殺し続けたそうです。 元禄2年(1689)に、この地を訪れた俳人芭蕉は「紀行・奥の細道」に
次ぎのように書き残しています。~殺生石は温泉の出づゆ山影にあり。石の毒気いまだ滅びず、
蜂、蝶のたぐひ真砂の色の見えぬほど重なり死す~ 殺生石は3回目でしたが、今回は芭蕉の
いう石の毒気を目にすることができませんでした。
ちなみに玉藻前が狐の化身であることを見破った安倍泰成は、陰陽師・安倍清明の血筋なん
ですね。 伝説では安倍清明の母親は狐で、清明が5歳の時、白狐の化身であることを知られ、
息子に書き残した歌が ~恋しくば 尋ねきてみよ 和泉なる 信太の森の うらみ葛の葉~。
殺生石の縁起を記した説明板を読みながら、2012/03/21 にアップされたこの写真を見て、
~恋しくば 尋ねきてみよ 尾張なる 山本山の 月に白雲~ といったような相聞の意趣が
こめられているような感じがして、ワクワクしたことが昨日のように思い出されました。
殺生石から那須の盟主・茶臼岳(1915m)への登山ルートはあるのですが、雷注意報が出て
いたので、ケーブルカーで標高1684mの山頂駅へ。 ここから230m上がると山頂で、山頂は
那須神社の奥宮になっていて、山の威容はさすが百名山といった感じでしょうか。10年前
に来たときより、天気はよくなかったけど、感銘を新たにできました。
頂上から400m近く下って、茶臼岳の巻径を回ってケーブルーカーの山頂駅へ向かいます。
途中ゴーゴーと音を立てて火山ガスが噴出している場所があって、緊張しました。硫化水素
でしょうか。 「立ち止まらないください」 との立札があり、見上げる溶岩ドームは潤子さんが
登山された樽前山を思い出します。山頂駅まで1kmという地点で、ポツリポツリと雨が降って
きたけど、雨具を出すほどではなく、正午に山頂駅へ到着しました。
花はマルバシモツケ(丸葉下野)の白い花を至るところで見かけました。 那須は下野の国だ
からでしょうか。 そして黄色いハクサンオミナエシも咲き始めたようです。
駐車場から標高1200mにある”オオルリ山荘”へ向かう途中で、すごい豪雨に遭遇しました。
雷鳴はなかったけど注意報が出ていた雷雨だと思います。 朝、起床すると山荘はガスに
おおわれていて、前夜に予定されていた星空を鑑賞する会場にある”ようこそ 星降る郷へ”
と書かれた文字がなにか寂しそうでした。 楽しみにしていたのに残念!
そんな雲行きに家人の提案でペニーレインでパンをゲットしてから、帰路につくことにしました。
2016/10/16の標題「ペニーレイン」でご案内したように家人は行ったことはあるけど、ぼくは
初めて。濃霧の高原を車で下ること20分で、Penny Lane というベーカリーへ到着。 パラソル
の花が開くのを見て、Penny Rain(微雨)と思ったりして。 ビートルズが見下ろしているウッド
デッキのテラスは椅子もパラソルもたたまれて、レストランは閑散としていたけど、【Let It Be】
が、静かに流れていました。 ぼくはここで一時間も家人が出てくるのを待っていたのです。
今日もそのパンを食しました。
今日の一曲は昨日見たペニーレインの雨に濡れたウッドデッキにちなみ、白鳥英美子さと潤子
さんのコラボでジョニ・ミッチェルの 【WOODSTOCK】 をお届けします。 WOODSTOCK?
木製の杖? 貯木場? でしたが、ロックフェスティバルが開かれるニューヨーク郊外の町の名
なんですね。 小沢征爾がボストンフィルの音楽監督をやっていたころ毎年の夏に音楽祭を開催
したのは Tanglewood という地名でしたね。
いかがお過ごしでしょうか。 週末に那須高原を10年ぶりに訪ねたのでご報告します。
まずは那須の観光スポット殺生石へ。 伝説によると鳥羽上皇が寵愛した女性で妖狐の化身
である玉藻前が、陰陽師の安倍泰成によってその正体を破られ、白面金毛九尾の狐の姿と
なって、この地へ逃げ込むと、朝廷は上野介広常、三浦介義純の両名を遣わして九尾の狐を
退治させました。 狐は死んで巨石となり、その怨念は毒気となって近づく人や家畜、鳥獣をも
殺し続けたそうです。 元禄2年(1689)に、この地を訪れた俳人芭蕉は「紀行・奥の細道」に
次ぎのように書き残しています。~殺生石は温泉の出づゆ山影にあり。石の毒気いまだ滅びず、
蜂、蝶のたぐひ真砂の色の見えぬほど重なり死す~ 殺生石は3回目でしたが、今回は芭蕉の
いう石の毒気を目にすることができませんでした。
ちなみに玉藻前が狐の化身であることを見破った安倍泰成は、陰陽師・安倍清明の血筋なん
ですね。 伝説では安倍清明の母親は狐で、清明が5歳の時、白狐の化身であることを知られ、
息子に書き残した歌が ~恋しくば 尋ねきてみよ 和泉なる 信太の森の うらみ葛の葉~。
殺生石の縁起を記した説明板を読みながら、2012/03/21 にアップされたこの写真を見て、
~恋しくば 尋ねきてみよ 尾張なる 山本山の 月に白雲~ といったような相聞の意趣が
こめられているような感じがして、ワクワクしたことが昨日のように思い出されました。
殺生石から那須の盟主・茶臼岳(1915m)への登山ルートはあるのですが、雷注意報が出て
いたので、ケーブルカーで標高1684mの山頂駅へ。 ここから230m上がると山頂で、山頂は
那須神社の奥宮になっていて、山の威容はさすが百名山といった感じでしょうか。10年前
に来たときより、天気はよくなかったけど、感銘を新たにできました。
頂上から400m近く下って、茶臼岳の巻径を回ってケーブルーカーの山頂駅へ向かいます。
途中ゴーゴーと音を立てて火山ガスが噴出している場所があって、緊張しました。硫化水素
でしょうか。 「立ち止まらないください」 との立札があり、見上げる溶岩ドームは潤子さんが
登山された樽前山を思い出します。山頂駅まで1kmという地点で、ポツリポツリと雨が降って
きたけど、雨具を出すほどではなく、正午に山頂駅へ到着しました。
花はマルバシモツケ(丸葉下野)の白い花を至るところで見かけました。 那須は下野の国だ
からでしょうか。 そして黄色いハクサンオミナエシも咲き始めたようです。
駐車場から標高1200mにある”オオルリ山荘”へ向かう途中で、すごい豪雨に遭遇しました。
雷鳴はなかったけど注意報が出ていた雷雨だと思います。 朝、起床すると山荘はガスに
おおわれていて、前夜に予定されていた星空を鑑賞する会場にある”ようこそ 星降る郷へ”
と書かれた文字がなにか寂しそうでした。 楽しみにしていたのに残念!
そんな雲行きに家人の提案でペニーレインでパンをゲットしてから、帰路につくことにしました。
2016/10/16の標題「ペニーレイン」でご案内したように家人は行ったことはあるけど、ぼくは
初めて。濃霧の高原を車で下ること20分で、Penny Lane というベーカリーへ到着。 パラソル
の花が開くのを見て、Penny Rain(微雨)と思ったりして。 ビートルズが見下ろしているウッド
デッキのテラスは椅子もパラソルもたたまれて、レストランは閑散としていたけど、【Let It Be】
が、静かに流れていました。 ぼくはここで一時間も家人が出てくるのを待っていたのです。
今日もそのパンを食しました。
今日の一曲は昨日見たペニーレインの雨に濡れたウッドデッキにちなみ、白鳥英美子さと潤子
さんのコラボでジョニ・ミッチェルの 【WOODSTOCK】 をお届けします。 WOODSTOCK?
木製の杖? 貯木場? でしたが、ロックフェスティバルが開かれるニューヨーク郊外の町の名
なんですね。 小沢征爾がボストンフィルの音楽監督をやっていたころ毎年の夏に音楽祭を開催
したのは Tanglewood という地名でしたね。