歌手・山本潤子さんのオフィシャルブログを読んで

写真付きで、コメント、メッセージ、随想等を記す

那須高原へ

2017-07-24 23:18:59 | 日記
潤子さん、こんばんは 戻り梅雨というか、北陸から東北にかけて天候がさだまりませんが、
いかがお過ごしでしょうか。 週末に那須高原を10年ぶりに訪ねたのでご報告します。
まずは那須の観光スポット殺生石へ。 伝説によると鳥羽上皇が寵愛した女性で妖狐の化身
である玉藻前が、陰陽師の安倍泰成によってその正体を破られ、白面金毛九尾の狐の姿と
なって、この地へ逃げ込むと、朝廷は上野介広常、三浦介義純の両名を遣わして九尾の狐を
退治させました。 狐は死んで巨石となり、その怨念は毒気となって近づく人や家畜、鳥獣をも
殺し続けたそうです。 元禄2年(1689)に、この地を訪れた俳人芭蕉は「紀行・奥の細道」に
次ぎのように書き残しています。~殺生石は温泉の出づゆ山影にあり。石の毒気いまだ滅びず、
蜂、蝶のたぐひ真砂の色の見えぬほど重なり死す
~ 殺生石は3回目でしたが、今回は芭蕉の
いう石の毒気を目にすることができませんでした。

ちなみに玉藻前が狐の化身であることを見破った安倍泰成は、陰陽師・安倍清明の血筋なん
ですね。 伝説では安倍清明の母親は狐で、清明が5歳の時、白狐の化身であることを知られ、
息子に書き残した歌が ~恋しくば 尋ねきてみよ 和泉なる 信太の森の うらみ葛の葉~。
殺生石の縁起を記した説明板を読みながら、2012/03/21 にアップされたこの写真を見て
恋しくば 尋ねきてみよ 尾張なる 山本山の 月に白雲~ といったような相聞の意趣が
こめられているような感じがして、ワクワクしたことが昨日のように思い出されました。


殺生石から那須の盟主・茶臼岳(1915m)への登山ルートはあるのですが、雷注意報が出て
いたので、ケーブルカーで標高1684mの山頂駅へ。 ここから230m上がると山頂で、山頂は
那須神社の奥宮になっていて、山の威容はさすが百名山といった感じでしょうか。10年前
に来たときより、天気はよくなかったけど、感銘を新たにできました。
   

頂上から400m近く下って、茶臼岳の巻径を回ってケーブルーカーの山頂駅へ向かいます。
途中ゴーゴーと音を立てて火山ガスが噴出している場所があって、緊張しました。硫化水素
でしょうか。 「立ち止まらないください」 との立札があり、見上げる溶岩ドームは潤子さんが
登山された樽前山を思い出します。山頂駅まで1kmという地点で、ポツリポツリと雨が降って
きたけど、雨具を出すほどではなく、正午に山頂駅へ到着しました。
   
花はマルバシモツケ(丸葉下野)の白い花を至るところで見かけました。 那須は下野の国だ
からでしょうか。 そして黄色いハクサンオミナエシも咲き始めたようです。
   

駐車場から標高1200mにある”オオルリ山荘”へ向かう途中で、すごい豪雨に遭遇しました。
雷鳴はなかったけど注意報が出ていた雷雨だと思います。 朝、起床すると山荘はガスに
おおわれていて、前夜に予定されていた星空を鑑賞する会場にある”ようこそ 星降る郷へ”
と書かれた文字がなにか寂しそうでした。 楽しみにしていたのに残念!
  

そんな雲行きに家人の提案でペニーレインでパンをゲットしてから、帰路につくことにしました。
2016/10/16の標題「ペニーレイン」でご案内したように家人は行ったことはあるけど、ぼくは
初めて。濃霧の高原を車で下ること20分で、Penny Lane というベーカリーへ到着。 パラソル
の花が開くのを見て、Penny Rain(微雨)と思ったりして。 ビートルズが見下ろしているウッド
デッキのテラスは椅子もパラソルもたたまれて、レストランは閑散としていたけど、【Let It Be】
が、静かに流れていました。 ぼくはここで一時間も家人が出てくるのを待っていたのです。
   
今日もそのパンを食しました。


今日の一曲は昨日見たペニーレインの雨に濡れたウッドデッキにちなみ、白鳥英美子さと潤子
さんのコラボでジョニ・ミッチェルの 【WOODSTOCK】 をお届けします。 WOODSTOCK?
木製の杖? 貯木場? でしたが、ロックフェスティバルが開かれるニューヨーク郊外の町の名
なんですね。 小沢征爾がボストンフィルの音楽監督をやっていたころ毎年の夏に音楽祭を開催
したのは Tanglewood という地名でしたね。
 

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今年二度目の霧ヶ峰へ

2017-07-10 20:23:55 | 日記
潤子さん、こんばんは 猛暑が続きますが、お元気でしょうか。
昨日、霧ヶ峰へ行ってきたので、ご報告します。 7時に車山肩の駐車場に到着。 車のドアを
開けるとカッコウの声が聞こえてきました。 ①コボロックヒュッテのテラスでウグイスの声を聞
きながらいつものコーヒータイム。 4月30日には蓼科山と浅間山が見えたのに、遠くの浅間山
が見えなくて、夏を実感させてくれます。 ②テラスに立と一匹の蝶がぼくにまとわりつくように、
恋慕うように飛び、腕を伸ばすと手にとまるので、「塩分がほしいのかなぁ」と呟くと、その様子
を見ていた家人が 「夏子さんよ」 というのです。 夏子は74歳で他界したぼくの母。 お盆が近い
からでしようか、その蝶が愛おしくて愛おしくて。 そんな経験をお持ちでしょうか。 数年前に
ハゼ釣りをしていると、セミが運河を渡って来て、ポロシャツのポケット部分にとまると、しがみ
つくように離れないことがありました。

テラスのテーブルに創建当時の③ボコロックヒュッテの写真と④小史があったので、ご紹介し
ます。 潤子さんが敬愛する串田孫一さんが愛した霧ヶ峰とボコロックヒュッテ、当時は3.5km
離れた強清水から歩いて来たのでしたね。 水は300mも下の沢渡から運んだようですよ。
     ①         ②         ③        ④
    

今回のトレッキングコースはヒュッテから車山湿原へ向か径を⑤蝶々深山へのトレイル左に
見ながら下ります。 咲き残ったレンゲツツジの繁みからウグイスの声がしていましたが、人の
気配に驚いたのでしょうか、目の高さの数m先を左から右へと横切りました。 止まった繁みか
らウグイスの鳴き声がするので、目にしたのはウグイスに間違いありません。 何年ぶりだろう。
セキレイは何度も見かけましたよ。 湿原の分岐を右にあがり⑥「車山乗越」から長さ38kmの
⑦「中央分水嶺トレイル」の霧ヶ峰の部分を歩くつもりです。 ルートは「⑧南の耳」、「北の耳」
を通り、「ゼブラ山」 から 「八島湿原」に下り、潤子さんが休憩した「ヒュッテみさやま」で昼食。
沢登から車山肩へ戻るという2万歩のコースでした。
    ⑤         ⑥         ⑦         ⑧
   
「⑧南の耳」至るまでの登りで見かけた花は左から「ウツボグサ」、「エーデルワイス」、「?」。
   
   南の耳       ゼブラ山   山頂から八島湿原   車山 南の耳 北の耳
   

鹿除けのゲートから八島湿原のエリアに入ったら、またあの蝶がやってきました。 家人は
あきれて先に行ってしまいます。 体臭でしょうか、それとも汗腺からフェロモンが分泌されて
いるのでしょうか。 「山小舎の灯」の歌碑をバックに家人と写真を撮り終えて、振り返れば
夏雲がもくもく。
  
湿原にはニッコウキスゲが咲いています。 コボロックヒュッテの主人の話では今日から一斉
に咲き始めたそうで、よく見ると6割はまだ蕾なんです。 オオカサモチ、グンナイフウロ、アマ
ドコロは最盛期で生き生きしていました。
    

木道の傍にはオダマキ、アヤメがたくさん咲いていたけど、カキツバタの花は一輪だけでしたよ。
        
ミズナラの林を通る木道で、向こうから一人の女性やってくるのです。 姿は分かるけど顔は
分かりませんが、涼やかな風の通り道になっている、木漏れ日の小径をブログに残して置き
たくてカメラを向けると「美人だと、すぐなんだから」と家人はいうのです。 ぼくには美人だか
どうはまったくわからず、ただ美しい小径に添える点景にと。すれ違うとき彼女の右手の甲と
手首に、あの蝶が止まっているのを見たら、もう他人に思えなくて 「蝶に好かれるんですね」
と声を掛けてしまいました。 美しい人でしたよ。 潤子さんとは「いずれアヤメかカキツバタ」。
 
”ヒュッテみさやま”の木陰のベンチで昼食。 暑かったぁ! 「御射山講武之跡」と記された
石碑の前をとおり、佐渡から車山肩に2時に到着でした。
  

今日の一曲は横井弘が八島湿原で作詞した【あざみの歌】を倍賞千恵子さんでお届けします。
あざみといえば田園都市線に 「あざみ野」 という駅がありましたね。
    ~
    山には山の 愁いあり
    海には海の 悲しみや
    ましてこころの 花ぞのに
    咲しあざみの 花ならば

    高嶺の百合の それよりも
    秘めたる夢を ひとすじに
    くれない燃ゆる その姿
    あざみに深き わが想い

    いとしき花よ 汝(な)はあざみ
    こころの花よ 汝はあざみ
    さだめの径は はてなくも
    香れよせめて わが胸に

    ~
追伸:帰宅してから蝶の名を調べたら本州では山地で生育する 「ウラジャノメチョウ」 でした。
 

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猛暑

2017-07-08 21:55:05 | 日記
潤子さん、こんばんは 七月に入りました。 月暦はあと6枚。 カレンダーは那智の滝を背景に
青岸渡寺の三重塔が写っていますが、潤子さんのお宅は名画シリーズかな、なんて想像して
います。 昨日は七夕でしたね。 ぼくは早朝の5時に釣りから帰宅すると、靴を脱がずに柴犬
を40分ばかり散歩に連れ出しました。 散歩から戻って、持ち帰った小アジとカタクチイワシを
洗浄してビニール袋に入れて、冷蔵庫に保管してから朝食後、就寝しました。 正午に起床す
ると柴犬が散歩に行こうと待ちわびているのです。 早朝の散歩は、番外のサービスよという
顔をして。

ということで、木陰に恵まれた洗足池へ柴犬を自転車で連れていきました。勝海舟夫妻の墓
の近くで樹上のカメラを向けている人がいるので、きいてみると猛禽類のツミがいるのだとか。
指さすケヤキの木には、オナガがギィーギィーと鳴く姿しか目に入らないのだけど。 池の面は
キラキラではなく、真夏の陽にギラギラしていかにも暑そう。 まだセミの声が聞こえない寺の
鬱蒼とした境内で、加賀千代女の~来て見れば森には森の暑さかな~という句が浮かびます。
芭蕉が山形県の山寺で詠んだという名句~閑さや岩にしみ入る蝉の声~も静寂より、暑さに
主観を置いているような気がします。 
   

そして今朝6時、柴犬がぼくを起こしに来るではありませんか。 クンクンなきながらぼくの耳を
なめて早朝の散歩を促すのです。 今春4歳になってこういう仕草を見せなくなったのに、昨日
の早朝の散歩が気に入ったのでしょうか。 早起きは”三文の得”とか。 自転車で洗足池に行
くとラジオ体操をやっていました。 三年前、この会場で知り合ったアメリカの女子大生を思い
出します。 池辺には蓮の花と蒲の穂が。 ホタルが棲む小さな流れでは、ムギワラトンボが
ホバリンしながら、尾をチョコン、チョコンと水につけてから移動すると同じ動作を繰り返します。
オスが傍についていて、産卵を促しているのでしょうか。
   

昨日人だかりしていたケヤキの周辺で、ツミが飛び交っているのを目にしました。写真に撮れ
なかったけど、5羽の雛が巣立ちを迎えたとか。 巣の写真は撮れましたよ。ても、まだ自分で
餌を獲れないので、5羽は木の枝に並んで親が餌を運んでくるのを待っているそうです。 そう
いえば何年か前、池の杭にとまっている一羽のツバメのヒナに親鳥が餌を運んでいる場面を
見たことがあります。 兄弟のなかで成長が遅く、飛翔力が弱いので、親が面倒を見ていたの
でしょうね。 昨年は黒松に営巣したそうですが、その枝が切られてしまってケヤキに移った
ようです。 落ちていたツミの羽をご紹介します。
    

昨日釣ったカタクチイワシは煮干しに、アジは刺身とフードプロセッサーで蒲鉾を作りました。
調味料は塩、砂糖、味醂、卵白。 初めての経験としては上々の出来でしたよ。 今朝、洗足池
で蒲の穂を見たのも何かの因縁でしょうか。 いずれにしても東京は一週間足らずでお盆の入り、
猛暑にはくれぐれも注意をしてくださいね。
今日の一曲は、お住まいの田園都市にちなみ 【交響曲第6番 田園】 をお届けします。
 

追伸:田園交響曲といえば2011/10/02付の潤子さんのブログ
ホテルの部屋の窓から広々と田園風景が広がっています。 ヒガンバナもコスモスも満開なんだけど、
写らない。 風が肌寒いくらです。 これから会場入りです。


を拝見して同曲を添えて答稿しました。
 

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都議選が終わって

2017-07-04 22:03:09 | 日記
潤子さん、こんばんは いかがお過ごしでしょうか。
注目の都議選の結果は自民党の歴史的大敗で終わりました。 ぼくはこの結果にほっとして
いるというか、嬉しいというか、東京都民もすてたものものでないと言ったような誇らしい気が
するのです。 潤子さんの世田谷区(定員8)では自民党の現職3人が当選して、現状を維持
したのに対して、ぼくの品川区(定員4)では、自民党は議席2からゼロになりました。 都民
ファーストに議席を奪われたのです。 世田谷区と品川区は1,2位当選者は都民ファーストで
したが、なぜ定員が品川区の倍なのに、都民ファーストは世田谷区で候補者を二人に絞った
のでしょうねぇ。 4人立てれば7,8位当選の自民党候補を落とすことも夢ではなかったのに!
品川区と世田谷区の間にある目黒区(定員4)でも自民党は現有の2議席を都民ファーストと
共産党に奪われたことを考えると、世田谷区には人材がいなかったのかなぁ、とちょっと残念
な気がするのです。 ”気”といえば今朝の読売新聞に掲載の 編集手帳」 をご紹介します。

江戸時代の昔から伝わる気風だろう。 人をやり込めるときも、東京っ子はことば遊びを織り
交ぜて、愉快に威勢よくやっつけた。 例えば、おごり高ぶる仲間には、「おい、なんだい、
植木屋の看板みたいに気(木)になりやがって」 ♦ 都民の多くが目にした木は”たるみ過ぎ”
という杉でもあり、”お粗末”という松でもあったろう。 いずれにせよ、いい気になっていた
自民党の庭先に植わっている木を、有権者がばっさり切り倒したのは間違いない ♦ 東京都
議選で自民党は、小池百合子知事の率いる地域政党に圧倒され、歴史的大敗を喫した ♦
「加計」 問題の説明不足。 国会終盤の強引な運営。 閣僚の失言。 おまけに幹事長が
「私らを落とすなら落としてみろ」 と、応援演説でメディアに八つ当たりする。 入る票も逃げ
ていこう。 <勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし>(肥前平戸藩主・松浦
静山)である ♦ 間に合うかどうか分からないが、政権政党の座に返り咲いた5年前の初心
に帰る以外に道はないだろう。 ”処置なし”という梨の木と、”縁切り”という桐の木を国民
から贈呈される前に、である。


有権者の8割近くの思いを代弁していると想うのですが、どうでしょう。いずれにせよ、こういう
政府批判の記事は一党独裁の国ではご法度だけど、トランプ大統領のメディア批判に危うい
気がするのは、ぼくだけでしょうか。 大統領選で右手の親指と人差し指で輪(OKサイン)を作
り、その手を前後に振りながら、”アメリカン ファースト”を有権者に訴えている画像を目にして、
日本人のぼくには”マネー ファースト”と聞こえたものです。 ご存知のようにあの指の形象は
日本では、しばしばお金を意味しますからね。 でもよく考えてみると仏像の説法印と同なんで
すよ。 如来の印相に出てくるのですが、意味は 「私の説法を聞いてください」。 指の輪は
人の和を暗示しているのかもしれないし、如来の説法は政治家の演説に通じているのかも
しれません。


防衛大臣を罷免しない安倍総理に不満は残るけど、自民党が都議選で大敗したことと、上に
紹介したコラムの記事に勇気づけられて、車で千葉のロッテスタジアムへプロ野球観戦に行
ってきました。 カードは18:15試合開始のロッテマリンズVS楽天イーグルス。 家人は楽天の
ユニフォームを身に着けています。 入口でチケットと引き換えに100円相当のアイスクリーム
が供されるのもロッテ主催ゲームならではのこと。 台風接近の雨でしたが取りあえずビールで。
家人はハマグリのナポリタン。球場が海に隣接していることもあって上空は7~8mの風が吹き、
弱雨から雨脚が強まり、6回の表が終わったところで試合が中断になり、楽天のコールド勝ち
となりました。 開幕以来首位をキープしている楽天も、ソフトバンクに猛追を受けている昨今、
二子玉川にゆかりの潤子さんに応援していただければ、どんなに心強いことか。
   
 

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