孫が一生懸命もぎ取ろうとするが、確り枝に着いた柚子の実はちょっとやそっとでは採れない。その内、枝の棘に刺さり、びっくりして手を離す始末だ。仕方がないので、ジジババは鋏で切り取る役、孫は柚子の実を集める役に廻って、一件落着となった。6個の柚子の実を籠に入れて匂いを嗅ぐやら舐めてみるやら、、、。その内に9ヶ月になる下の孫が這って来て、彼も柚子を舐めだした。が、暫くして、すっぱい顔になって、怒りながら泣きながら、それでも柚子を舐めている。部屋の中に柑橘類の良い香りがし出した。固い皮だから歯が通らないと思っていたのが甘かった。2本しか生えていない下の歯で、厚い皮を毟り取って果汁を舐めていた。酸っぱいわけだ。そんなこんなの我家の年始大集合だった。そして先程、長男一家も、次男夫婦も帰って行った。そして今、ジジババはお茶を飲みながら「ふ~っ」。