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合衆国の片隅で 旧館 2004年7月~2006年2月14日

21世紀の幕開け。インターネットがまだ整っていなかった時代、紙の電話帳を頼りに奮闘した家族の記録です。

指輪物語の世界へ 博物館

2005-11-29 | 本とか映画とか
サンクスギビングの当日は料理のりょの字とも無縁で、(注:アメリカのサンクスギビング=感謝祭は家族や親戚が一同に集まって伝統的な家庭料理を楽しむ、開拓時代のネイティブアメリカンへの感謝が起源の行事です)ひたすらこんな地下室と格闘していました。


すべての箱をひっくり返し一つずつ不要品の処分


なのにまだ片付け後の写真をお見せできる状態になっていません。残念です。ま、今不要品を処分している最中なので、それが片づけばなんとか見られるようになるかな?

そんなわけで、大人たち(とティーンネイジャー)が目をつり上げて地下室の片付けに取り組んでいる間、待ちくたびれた挙げ句にお腹が空いたと文句を言って怒鳴りとばされたウーが2時間もかけてカレーを作ってくれまして、それが我が家のサンクスギビングディナーとなりました。ま、おいしかったですけど。

その代わり、料理をしなかった分のエネルギーを蓄えて翌朝はブラックフライデーのセールへ。

徹夜明けでフラフラしながらの買い物を終えると爆睡してしまいました。この日一日ほとんど記憶なし。さすがのパワフルブーも勉強しながらうつらうつらしてました。

この連休は、できたら旅行にでも行きたいねえ、なんて話しをていたのですが、なにしろ計画が遅すぎてどうしようもなく、それでも一度くらいはと少し遠出してみることにしました。日帰りなら犬たちもお留守番できるし。

そんなわけで土曜日、インディアナポリスのState Museumへ。
[The Lord of the Rings]のイベント(←クリックで詳細が見られます)をやっていると新聞に載っていたのです!



じゃーーーーん

わかるひとにはわかる!

残念ながら、再現!ミドルアースの中は撮影禁止なのですが、6ドル払うとおもしろい写真を撮ってくれるところがありました。

覚えてますか?中つ国、ホビット庄でガンダルフとフロドが並んで馬車に座るシーン。人間とホビット、大きさの異なる二人を同時に撮るあのトリックです。


ぎゃ~!巨大ブーちゃん!



逆にするとたいして違和感がないところが…。


darariさんのご要望にお応えして解説です。(以下、知りたくない方のために白文字にしますので、マウスで反転してお読み下さい)↓
まず、このベンチはつながっていません。離れて置かれているサイズ違いの2台です。そして実際の背景は無地の緑色。向かって右側の部分は小さなベンチで、まず、座るだけで大きく見えるのですが、さらに右側を撮るカメラはベンチのサイズが左側と同じになるよう、ズームで拡大して離れた二つのベンチを画面上でつなげるわけです。そして大きく写る方の人は、小さい人側のベンチの下の方の×印に視線を当てます。するとちょうど見つめ合っているように見えるというわけ。
↑種明かしおしまい!



実際には持っていない剣や弓を体の動きに合わせて、闘っているように見せてくれる特撮装置も人気でした。場内はかなりの人で、時間ごとに入場制限がされていました。まあ、混雑と言っても日本から来た我々はオドロキもしない程度ですが、それでもアメリカであんなにたくさんの人を見るのは珍しいです。

実際に映画で使われた小道具が「これでもか」というくらい陳列されていて、それぞれに解説ボタンやモニターがついています。ガラスケースいっぱいにホビットやオークのがぎゅうぎゅう詰めになってたりして気持ち悪い。サムが背負っていた鍋やフライパン一式も2人1役の大小役者さんに合わせて2種類展示されていました。写真を撮れなくて残念だったのはホビットの服!めっちゃくちゃ可愛らしかったです。小さい子どもがいたらハロウィンにあんな仮装させたいなあ。…だれもわかってくれないかもしれないけど。

あっちでもこっちでも監督のPJや道具係が解説し、アラゴルンやガンダルフ、あるいはオークが吠えていたりしましたが、

入り口を入るときガンダルフに
[You shall not paaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaass!]
と叫ばれてしまうのは一体どういう趣向なんでしょうか。


船で流されるボロミアの亡骸とか(俳優さんどんなキモチでしょうねえ。だってずっと死にっぱなしですよーっ)トロールやオークの人形もたくさんありました。みんなものすごくリアル。壁に登場キャラクターの絵があり、中心に立つと体格からどの種族かを判断してくれるコーナーを発見。ブーは背の低いオークか背の高いドワーフ、ウーはヤングドワーフだそうです。ちなみに私なんか背の低いエルフだもんねーっ!(←こんなことで1年分くらい威張るのは大人げないのでやめましょう)


エキシビジョンの出口にはこんなコーナーも。

中身はフーです。鎖帷子の重さは12kgくらいだそう。重いと見るか軽いと見るか?


エキシビジョンを出て一応常設展示のMuseumも見て回ることに。


一応、記念写真のようなものを撮ったりして。

アメリカの(…に限らず海外の?)博物館はHands onと言われる、自分でやってみる、試してみるタイプの展示が多いように思います。クイズや参加型ゲームも盛りだくさん。空いているからできることかも。
有史以前のコーナーでは、フーが先日のプロジェクトを思い出してじっくりと見て回っていましたが、案の定、フーの担当だった先カンブリア紀なんかコーナーも小さくて、モチロン、バクテリアの写真もついてませんでした。わはは。それでも自分で調べて研究した後なので興味はありますよね。


お土産コーナーでは、

歴代大統領の人形なんか売ってました。ボタンを押すと演説してくれる!
 いらないよー( ̄▽ ̄;)



買ってどうする、リンカーンの生首。


そして私がはまったのがこれ。偶然同じ日にくーま家もグラナダの博物館で同じようなものを見ていたらしいのだけど、振り子時計です。



なんとなく、知ってはいてもどういうものなのか、じっくりと見たのは初めてだったかも。なるほど、振り子っていうのは同じ方向に揺れるから、自転している地球の方が動いて、次々コマが倒れていくんですね。そういえば昔イヤというほど授業で聞かされた気がするよ。でも興味がないことはいくら聞いても身体に染みないですね。逆に言えば興味を持つ、持たせることが「勉強」の全てと言っても過言ではない…のかも。


倒れそうで倒れないコマ。24時間で一周するなら10分に一つ倒れる計算になる…と思ったんだけど、違うかな?



とうとう待ちに待ったコマが倒れた瞬間、周り中から満足げなどよめきが(笑)。


ほどよく疲れて(足にマメができたけど)車に乗り込み、あとはひたすら真っ平らな中西部を走りに走って我が家へ。うちの方も平らだと思っていたけど、途中は本当に本当に真っ平らでした。地平線なんてもう見飽きちゃったよー。

車の中での時間つぶしは、ブーの歴史の勉強におつきあい。

「東大寺をケンリツしたのは誰でしょう?」なんて言われて「建立(コンリュウ)」だとわかる私ってえらいわ!

そして本日のヒット

「なんだっけ、イイクニ作ろう、大化の改新?」

…ちがうよ、ブーちゃん、言えばいいってもんじゃないよ、もう一度やり直しなさい。ていうか、今日の教訓”興味のないことは身につかない”を地でいくような例ですね。


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ハリーポッターと感謝祭の予定

2005-11-20 | 本とか映画とか


風邪を引いてしまいました。


と言いつつ今日は、日本の皆様をうらやましがらせるために ハリーポッターの新作Harry Potter and the Goblet of Fire を見て来ちゃったりして。


私としてはドタバタの笑い狙いすぎやら、妙にファッションセンスの良すぎる主役達の服装やらの前作にガッカリしていたので、もう見なくても良いかと思ったくらいだったんですが、子どもたちの学校では木曜深夜のイベントに参加したり、真夜中の第一回を見てふらふらになりながら登校する子なんかも多く、やはり今はハリポタの話題で持ちきりの様子。

ぶつぶつ言いながらもやっぱり家族4人で出かけました。ブーは今度友達と一緒に行くとのことで今日は犬と一緒にお留守番。

2時50分頃シネマ・コンプレックスに着いて、3時05分のが見られるかなーと思ったのですが、チケットはSold Out。3時35分に回されました。18くらいあるシアターのうち6つがハリーポッターですが、どうやらほぼ満員のようです。こんなの The Lord of the Ringsの時以来。

早めに並ぶことにして、ロビーへ入るとそこは子どもの山でした。バースデー・パーティで来ていたグループもいたみたい。こんな日に誕生日なんてラッキーな子ですね。でも大人一人で子どもを十数人も監督するお父さんも大変そうです。…と思ったけど、並んでいる間も映画が始まってからも静かに真剣に見ていて微笑ましかったなあ。

映画が終わって出てくる人混みがとぎれてお掃除が終わったらシアターに入れます。大勢並んでいると思ったけれど、入ってみたらガラガラ。10分前くらいになってようやく席がほとんど埋まってきました。我々は見事、真ん中よりちょっと後ろの前が広く開いた、手すりの後ろの席を確保。お隣の席のおばちゃんは私と目が合うと「ほら、ここってこのバーに足が乗せられてラッキーよね♪」とはしゃいでいました。

最近は予告編と本編の間に、コメディ仕立ての映画館マナー教室みたいなCMが入ります。ケイタイの音は切っておくんだよーん、とかおしゃべりしちゃダメだよーん、とかおもしろおかしく教えてくれるのです。


さて、本編は。


まだ日本公開前なので、ネタばれするわけにはいかないですが、私としては大満足でした。シリーズの中で一番良かったかな。

あれだけの長い原作を2時間半に詰め込んだので、場面場面にかける時間がおそろしく短く、転換、転換、また転換と目まぐるしく進みましたが、よくあれだけ話をつなげたと感心しました。今回アイマックスでの公開もされているそうですが、映像の迫力はものすごく、アイマックスなんかで見たら酔って倒れてしまうかも。

もともとハリーポッターの英語は私には難しいのですが、今回はまたとびきり難しくて、原作を読んでいなかったらとてもついていけなかったと思います。理解しようとするのは早々にあきらめて、映像を楽しむことに専念してしまいました。

期待の「鰓こんぶ」のシーンも良かったし、パーティも微笑ましかったな。

2ドル劇場に降りたらまた見に行きたいです。




映画の話はこんなところなんですが、来週はサンクスギビングのホリデーで4連休。アメリカ在住のみなさんはどんなご予定でしょうか?

我が家は…迷ってます。未だに。旅行へ出かけるかどうか。


この国に正式なビザで入国したのが2001年の11月。ここで丸4年が経ちました。その間、オットの自転車レースでロッキーマウンテンへ行った以外、ほとんど旅行に出るということをしていなかったのです。駐在で来ている日本人ご家族は、4年もいればシカゴにフロリダ、ニューヨーク、ナイアガラ、ラスベガス、グランドキャニオンと総なめにしているのが普通みたいですが、うちなんて…私が唯一州外に出たのはクッキーを引き取りに行った牧場…(T_T)


でも、今までは旅行をしたいという気にならなかったんですよ、全然。毎日が旅行気分だったし、ここで暮らすこと自体が大冒険だったので。

ようやく外に目を向ける余裕が出てきたのかな?

なーんて思ったりもするのですが、いかんせん1週間前に旅行の予定を立てるなんて無謀だろうなあ。どなたか中西部で、犬を連れて楽しめる、予約のいらない旅行先のオススメ、ご存じないですか?ないか、そんなもん。


ま、このようにいつも計画が遅すぎて結局何もできない我が家なのでちゃーんと第二のプランも考えてあるのです。

それは地下室改造計画。

我が家の地下室の奥半分は「いつか来る次の引っ越しのための段ボール置き場」となっています。現在、とても人間の居住空間とは言えません。
ここを綺麗に片付けて新しい洗濯機・乾燥機、物干場、アイロン台が機能的に配置された洗濯室にする!という壮大な計画が持ち上がっておりまして。

実現すれば冷蔵庫に次ぐ、アプライアンス購入作戦第2弾ということになります。ということは、またアメリカでびっくりなネタが増えるということにもなるかも。


その場合は家の片付けだけで4日間つぶすのはあまりにも寂しいので、Costcoのf・r・i・e・n・d・sの1~10シーズンDVDまとめて$163.99なんていうのを買っちゃおうかとも目論んでおります。昼間は地下室を片付けて、夜はひたすらDVDを見ながら編み物や刺繍をしてグータラ過ごすの。ああ、最高。


・・・こんな予防線張ってたら、超出不精な我が家が旅行なんて行けるわけないよね。



関係ないけど・・・近所のスーパーで見つけました。

見て見て!

色の濃い方は近頃おなじみになったアジアン・ペア。
でも二十世紀梨なんて初めて!


しかも!

日本から来てる!
鳥取からはるばるようこそ!(感涙!)


…もしかして日本の人に見せても羨ましくない?(T_T)

symbol7→今日もぽちっとありがとう!

”オペラ座の怪人”実録ティーンネイジャーの感想

2005-10-24 | 本とか映画とか
 
今週はひたすらバタバタしてました。


うららかな日はお散歩に出たりもしたけど。


「バタバタしてる」というのは便利な表現ですね。ドタバタでもなくパタパタでもなく、「バタバタ」ってなんだろう?と相手に考えさせるヒマもなく「とにかくバタバタしてたのよ」と説得してしまう。英語ではこうはいきません。


ともあれ、本当にバタバタと過ぎていった先週、毎日ブーの予定でカレンダーが埋まっていました。
バイオリンのリハーサル、ドクターの予約、先週手術でmissした試験の追試、バイオリンのコンサート、そして映画上映会。そう、映画上映会。


先週、手術翌日に予定していて私とオットに止められた映画上映会を決行…


目的は9年生の音楽のアサインメント(宿題の課題)でした。

みんなでThe Phantom of the Opera(オペラ座の怪人)を観てレポートを書くのだそうです。


好きな映画のDVDはバンバン人に貸したくなる私ですが、これだけは特別。実はまだ門外不出なので、地下に立派なホームシアターを持っているお家をさしおいて我が家での上映会となったようです。

ブーの友達4人と、何故か便乗組のフーの友達2人、合わせて8人のティーンネイジャーが集まるとどんなことになるか、私は初めて思い知りました。いや、実際には当日体調を崩した2人が欠席で6人の女の子達だったのですが、それでも十分にかしましいったらありゃしない(≧▽≦)


ラッキーなことに、女の子達にとって最大の天敵、黙っていられない6年生のウーがその日はお友達のバースデー・パーティで留守にしていたのでした。

もう彼女たちを遮るものはない。


でも、映画はあのファントムですから。美しくも悲しすぎるあの傑作ですから。



きっと見始めれば大人しくなるでしょう



…と期待していた私がバカでした。うぅっうっうっ(涙)





注意:以下、強烈な「オペラ座の怪人」ネタバレと冒涜 十代の女の子達の率直すぎる感想です。未見の方、シリアスにファントムファンの方(私?)、そして40歳以上の男性は傷つくおそれがありますのでお気を付け下さい。






場面はすっかりさびれたオペラ座のオークション会場、年老いたラウルとマダム・ジリーが猿のオルゴールを競ります…


「このおじいさん、誰?」
(どこかで聞いたようなボケだ)
「シャンデリアが落ちてくるんでしょ?」
「この人がマダム・ジリーなの?」
「この猿、ホンモノ?」(爆)



・・・・・黙ってみてなさい!・・・・・・


シャンデリアが天井に上がり、壮大なテーマ曲が流れると…

「おー、まい、がーーっしゅ!」
「なんでー?未来なのー?」
「なんで今まで未来なのに白黒だったの?」
「なんで女の人のハダカがたくさんあるのー?(--;)」
(オペラ座の設計者に文句を言いなさい)
「きゃー、私、この音楽好きーっ!」(一緒に歌い出す)


ラウル登場…

「いやーっ!何よこの髪型!きもちわるーい!」
「19世紀はこれが良かったの?」
「短く切ればいいのに!」
「え!でもこの人本当はもっとカコワルーイんだよ。おでこが頭の半分くらい!」
「いやーっ!」



黙ってみてなさい (; ̄ー ̄)...



ファントム登場

「楽屋の鏡の中から出てくるなんてヘンタイッ!ストーカー!」
「着替え覗いてたんじゃないの?」
「最初っからこんなやつに着いていくなんてクリスティーヌ、バカすぎ!」



(中略)


ファントムとブケー舞台の梁の上で死闘

「死ぬの?死ぬの?」
「わかった!飛び降りるんでしょう!」
「死ぬのはどっち?どっちが突き落とすの?ぎゃあああああっ!」



見てればわかります!


マスカレード

「あ!この中にファントムが混じってるんでしょう!」
「ラウル、殺されちゃうんでしょう!」
「ひゃー!変なマスク!」



マダム・ジリーとファントムの子供時代

「おー・まい・がーっしゅっ!つまり、このファントムって40歳位のオールド・マンなわけ!?それで16歳のクリスティーヌにつきまとって信じられない!図々しい!」
「いやーっ!キモチワルイ!」
「ジジィのストーカー!!最低っ!」



(T_T)

雪の墓場ファントムとラウルの決闘シーン

「こんな胸のあいた服着て、寒くないの?この人。ヘンだよねこの映画。」
「絶対しもやけになるよね」
「ラウルってすぐ馬で追いかけたくせにどうして追いつかないの?忘れ物したの?」
「ファントム死ぬんでしょ!」
「あ、わかった!ラウルが死ぬんでしょ!」
「クリスティーヌバカじゃないの?お父さんのワケないじゃない!死んだんだから」



だから黙ってみてなさいってば!(▼▼;)
一事が万事この調子。
そしてクライマックス、ドン・ファンの勝利の場面では


「おーまいがぁぁぁぁーーーっしゅ!クリスティーヌ気付いてるの?」
「みんな気付いてるの?」
「この人達なんで平気で踊ってるの?」
「なんでクリスティーヌ、逃げないのー?」
「あーっ!これ、ラウルの歌なのにぃ、なんでこいつが歌うの!?」


もう大騒ぎです。


でもいくらなんでも地下の三重唱では感じるところがあるのでは…という期待の通り、さすがに少ししーんとしたお嬢さんたち…と思いきや

「ラウル、首しめられてるのに何で歌ってるのよ!」
「えー?どうしてクリスティーヌ、あのモンスターにキスするわけぇ?!?」
「いやーーーーっ!アタシ、絶対女優にはなれないっ!キモチワルーーイ!」
「やめてーーーーーー!」


ヒドイわ…"That ugly monster"って…クリスティーヌだって「醜いのは顔ではない」って言ってくれてるのに…


そして…

ファントムのセリフ、私を一人にしてくれ、もう行け!行ってしまえ!

「え?行っていいの?なんで?」
「逃げちゃっていいの?」
「なんでぇぇぇ??」
「わっかんないぃぃ!」



場面変換、クリスティーヌの墓へ猿のオルゴールを供えに行くラウル

「クリスティーヌどうなっちゃったの?逃げちゃったの?」
(10秒待てばわかるってば)

墓標の横に置いてある黒いリボンと指輪のついた赤いバラ一輪

「ファントム生きてるの?」
「今から出てくるんじゃない?」
「他の人が置いたんじゃないの?」
「ちがうよ、黒いリボン見なさいよ!」
 
(けんけんごうごう)

そしてThe Endの瞬間


「Baaaaaaaaaad Ending!!」
「ファントム可哀想だったー」
「えー?どうしてよあんな40歳のジジィのストーカー!」
「でも音楽良かったよねー」
「でも40歳!」
「許せないよね!」
「うんうん」



そして…あの美しいAngel of Musicのメロディを替え歌にして「40歳のおじさんが~若い娘につきまとい~♪」なんて歌っていました。うっうっうっ(涙)


なんてこったい!

なんと感想の中心は「40歳のOLD MAN」が16歳のクリスティーヌに夢中になったのが許せない、キモチワルイということのようで…。思い切りジェネレーション・ギャップを感じたのであります。


そして、その最中、怯えながら会社から帰宅したうちのオット、翌日には40歳のおじさんになるだなどと決して悟られてはいけないのでした。ビクビクビクビク

若い女の子って恐いですね。


この美しい紅葉も彼女たちにかかればどうなることやら。



フール座の怪犬も見てね♪彼女たちにはこっちの方がお似合いだったかも。

暮らしの英語 役に立たない 豆知識!

キモチワルーイ!ウザーイ!オエーッ!…などを表す言葉は
ew!
ですが、今回のような「我慢できない!グェーッ!」のようなときは
eeeeeeeeeeeeeeewww!!と伸ばします。
ちなみに同じような表現のyuck!もありますが、こちらも同じく
yuuuuuuuuuuuuuuuuck!!もうひたすら叫びっぱなし。そんなに気持ち悪いですか、ああそうですか。



シリの青いコドモ…おっとヤツらはモンゴロイドではないのだった!くちばしの黄色いヒヨっこたちには怪人さんの大人の男の魅力なんてわからないのよねっ!→そうだそうだーっ!←と思ったらクリックよろしく!

海外移住本2冊

2005-09-23 | 本とか映画とか

ここのところ何をやってもどうもうまくいかないし、やる気も出ないし…で少しパターンを変えようと昨日は読書の一日になった。諸事情で夜のバレエクラスをミスしてしまったのでバレエとYMCAに子どもたちを送った待ち時間でぽっかり2時間半の読書時間も確保できたし。
日本からオットが運んできてくれた数冊の本のうち、海外移住に関する2冊の本を紹介したいと思います。

1冊目は「旅立ちのボストン―滞米10年、逞しく育ちゆく娘たち(関野 陽 (著)」
(たぶん)企業の駐在という立場で小学生の娘2人を抱えて渡米した家族の記録です。

アマゾンの書評を読むと「父親の暖かい目を通して描かれた娘さん達の進路、参考になりそう」という印象だったのだが、これがこれが私にとっては強烈に、精神的によろしくないほどの劣等感を感じさせるすごい本だった。何しろ英語がゼロの状態で渡米した娘さんたち、確かにその苦労と努力は大変なものだったのだろうけれど、そのあたりの課程はさほど見えてこず、ひたすら「すっごーい!」「どういうこと?」「同じ人間?」と思ってしまうほどの成長ぶりなのです。

どうしたら一般家庭からこんなすごいピアニストが二人も育つのかわからないけれど、このお子さんたちはピアノで全米のコンクールを次々制覇するのみならず、学業でもトップクラス、それもうちのような片田舎の学校とは違い全米ベスト10に入るハイスクールのHonoredクラスでストレートA、その上理科のプロジェクトで州代表、高校生で利根川博士に単独インタビュー、と、読むだけでめまいがしてくるような素晴らしい業績を上げ、最終的にはそれぞれイエールとハーバード大学へ入学する。

著者の方はそれを「アメリカの教育の素晴らしさ」と紹介しているようだけど、いやいやとてもそれだけではないでしょう。家庭の、教育にかける熱意のケタが違います。家族旅行を通して見るものさえレベルが違うと感じてしまう。ここまで違うともう笑うしかないのだけど、それでも、とてもここまで子どもたちにしてやれない自分のふがいなさにチクッと痛みを感じてしまうのでありました。

アメリカの大学の受験システムなど、参考にはなったけれど、残念ながら今の私には、さわやかな読後感というわけにはちょっといきませんでした。読み進めるに連れ、息苦しさまで感じて…大体「ピアノ」という時点でコンプレックスを刺激されまくりでしたから。


そんなわけで読書前よりずっと激しく落ち込んだところで2冊目。



「会社を辞めて海外で暮らそう―海外家族移住という選択 クロスカルチャーライブラリー 柳沢 有紀夫 (著)」



著者の柳沢有紀夫さんはオーストラリア・ブリスベン在住のライターで、私の知人です(ちょっと自慢(笑))そして本に出てくる「実際に移住を果たした人々」の筆頭は「合衆国の片隅で」読者の方にはたぶんおなじみのドクター・KことbongoさんことKAZU氏こと野北和宏氏。現在休止中の超人気ブログ「ブリスベン暮らし」のKYO様のお連れ合いで、我が家の運命を変えた、足を向けて寝られない大親友その人達。


この本では、実際に会社を辞めて海外移住を果たした人達へのインタビューや、柳沢一家の移住開始から現在へ至るまでの出来事が豊富なデータと共に綴られています。

実を言うと私は”あまりにも安易な海外移住お勧め本”や、”コトバなんて話せなくてもヘーキ、ヘーキ”的なweb-siteはあまり好きではないので、その点もきっちり押さえて、かつ勇気が出ない人達の背中をポンと押してくれそうな、このユキオ。さんの本は多くの移住希望者にとって読む価値があると思います。そしてどんなときでも笑いのツボを押さえ、ひねらずにはいられないユキオ。さんのサービス精神にも毎度の事ながら頭が下がります。プロですねえ。

著作そのものについては、KAZU氏がアマゾンの書評で詳しく述べてらっしゃるので私からはこのくらいで。


実際、1日に2冊の対照的な移住本を読んで、少しキモチが前向きになりました。最初の方(旅立ちの~)も、こんな時じゃなかったらもう少し良い刺激を受けたのかもしれないけれど弱った精神にはちょっと強烈でした(笑)。


ユキオ。さん、マリさんのweb-siteはコチラ

ランキングは相変わらずすごいんですけど…何位かなぁ?見てみる?→どらどら♪

ファントムDVDゲット♪

2005-05-05 | 本とか映画とか
The Phantom of the Opera


発売日に安売り王、Wal-Martへ走りました。(忙しいとか言いながら~)
単独で16ドルちょっと(+TAX)、母の日キャンペーンで原作本との抱き合わせパックが19ドルちょっと(+TAX)、これはもう読めもしない原作本付きを買っちゃいますよね。(さすがにフレンチではなく英語なので、読めないはずはないのだけど、何故か読めないのよね~。)



でもね…ちょっとガッカリだったのは、本編以外のオマケが一切付いてないこと。メイキングとか監督のインタビューとかキャストのプロフィールとか何もなし!さらに、パッケージの内側に普通入っている1枚のペラッとしたチラシさえもなし!フランス語版のキャストを誰が歌っているのかもわかりません(涙)。


これって母の日限定版だから?そんな~。

それとも、一度これで売って、またマニア向けに充実したヤツを売りつけようという魂胆だろうか…だとしたら…きっとまた買ってしまう自分が悲しすぎるのである(涙)。


ともあれ。1月1日に映画を見て以来、毎日のように3カ国5種類の「オペラ座の怪人」にはまって参りましたが、やっぱり映像付きは全然違う!

明日の日本語授業が終わったら見まくるぞぉぉぉぉっ!


良かったら…合わせて見てね。ウチの犬たちが熱演”フール座の怪犬”見ても…怒らないでね<シリアスなファントムファンの方


たった今、衝撃的事実を発見してしまいました。なんとオフィシャルサイトを見たらDVDは2枚組で、おまけ付きだと書いてあったんですっ!なんてこと!違うのを買っちゃった??明日、買った店へ直談判に行ってきます。ひどいわっ!

ランキングでポチッと応援、お願いします!返品交換してもらえるかなー。→どらどら♪

大草原~リメイク版

2005-04-16 | 本とか映画とか
なんと、最近毎週土曜日に新しい[Little House on the Prairie]が放送されています。

知人から「やってるよ」とだけ聞き、再放送だと思いこんでチャンネルを合わせたのですが、もうびっくり。全く新しい「大草原の小さな家」でした。
写真はこちらから。こちらにも詳しい情報とレビューが載っています(どちらも英語サイト)。


まずキャストはやはりオリジナルテレビ版のイメージが強すぎる私にはまだちょっと違和感があり、特にローラとメアリーの関係がちょっと違って見えてしまいます。お母さんの現代的な美しさにもびっくりです。お父さん役は、マイケル・ランドンの後で一番やりにくいでしょうが顔がひげに覆われていてよく見えないのが幸いです。…なんて言ってますが見慣れれば良いキャストだと思います。


そして演出というかカメラアングルなんかがずいぶん現代的です。オリジナルの方の記憶はかなり薄れているのですが、なんとなくもっと素朴な感じだったような気がします。

私が一番際だった違いを感じたのはネイティブアメリカンの描き方。原作の時代背景では現代の解釈と違いすぎるのでそこはかなり修正が入っている気がします。つまりあのころのように、ネイティブアメリカンの人々を「インディアン」と呼び、悪役に仕立てることは現代ではできないわけで、個人的にはこちらの方が安心できるのですが原作への忠実さを考えるとどうなんでしょう…。難しいところです。


このシリーズは限定版で、3月の末から1ヶ月間だけ4回の放送のようです。ああ、最初から見たかった!初めて家族で見た先週の回は、原作2冊目の[Little House on the Preirie]の中でも印象的なシーンが多かったように思います。父さんが留守の間に起きた煙突の家事や、エドワードさんがサンタから預かってきたクリスマスプレゼント。童心に返ってしまいました。見終わった後はちょっと「よーし!がんばるぞ!」という気力が満ちてきました。その勢いで家族総働き。ガーッと芝刈りを片づけちゃいましたよ(笑)。

そういえば本も1冊読んだだけで止まっていました。今日からまた読み始めます。

ランキングにポチッと協力、お願いします!→どらどら♪

オペラ座の怪人CD他

2005-02-04 | 本とか映画とか
またもやファントム一色の記事なんで興味のない方はすっ飛ばしてくださいね♪

ファントムについて詳しく知りたい方は「あ」嬢さんのレポートをお読みになることをお奨めします♪



さて、アマゾン・ジャパンから実家に送ってもらい、そこからまたはるばる旅してきたファントム一式(劇団四季・ロングランキャスト版CD、楽譜、原作)が届きました。

当然ながら一日中ロンドン版、テキサス版、映画版、日本語版と大音量で流して思う存分楽しんでいます。

なんと言ってもバレエやスイミングの送り迎えだけで軽く70kmくらい運転するので車の中で音楽を聴かない日はないんです。この時間を有効に使うのにばっちり。


昔は劇団四季の熱心なファンだった私ですが、今聞くと結構すごいですね、日本語の歌詞


非の打ち所がないラウルに「帰ろうよ~」なんて歌われちゃうとちょっと膝の力が抜けませんか。怪人も呪いの言葉を吐く場面、英語版でも結構悪い言葉を使っていますが、いくらなんでもクリスティーヌに向かって「この悪党」はないですよ~ニュアンスが違います。あ、それとカルロッタがクリスティーヌのことを「あのチビ」って言いました?うーん。
ちょっと残念。

でもやっぱり四季って歌のレベル高いなーと思います。このキャストは私の好きな役者さんたちではないけれどそれでもかき立てられるものがあります。それに日本語でダイレクトに細かいところまで意味がわかるのって本当に有り難いです。


あーあ、芥川ファントムもしくはラウルでも良いから見たかったなあ。今井さんどうしてもガストンのイメージが強くて。


今また劇団四季の公演もやってるんでしたっけ?ご覧になった方、いらしたら感想を聞かせてくださいね。


楽譜は日本語が付いているのかと思って買ってしまったのですが英語でした。日本語歌詞が最後にまとめられています。これならこちらで英語版の方を買ってもよかったかも。ちょっと下調べ不足でした。


ついでに映画版CDの感想ですが、やはり怪人役、音だけで聴いてしまうとちょっと歌唱力が辛いかもしれません。特に音程が崩れるような歌い方が私はちょっと苦手です。
My power over youのところが まぁい ぱあぁーわぁ おぉぉぉおおーばゆぅぅぅみたいにきこえちゃう。ファントムはテキサス版の人が一番好きです。クリスティーヌはロンドン版のサラ・ブライトマンが(年増のクリスティーヌとか言われてるけど(涙))一番上手な気がします。でもエミー・ロッサムは収録当時16歳でしたよね?将来が楽しみです。

まあそれはそれとして今はファントムなしには運転ができない毎日。
やっぱりこれとは別にハイライトだけ集めたのも欲しくなっちゃったなあ。


追記:先日届いたエビータ映画版はCDの2枚目が割れていたために返品しました。送り直してもらうと送料がかかると言われ納得いかずに返金してもらったものの、やはりマドンナの歌うエビータも捨てがたいので買い直すかどうか悩んでいます(ミュージカル版は持ってます)。ファントムで初めてミュージカル映画にはまった方、マドンナのエビータも良いですよ。



ランキング今日は何位かなぁ?見てみる?→どらどら♪


【スマトラ島地震津波被害の募金先情報】
レッドクロスの募金はこちらから(英語)。
日本赤十字の募金情報はこちら
yahooジャパンの募金情報はこちら
またamazon.comからはオンラインでレッドクロスへの募金ができます(英語)。
ユニセフの募金はこちらから。



プラムクリーク読了!

2005-01-23 | 本とか映画とか
プラム・クリークの土手でやっと読み終わりました。寝る前の時間と、子どもたちがYMCAでスイミングを習っている間の待ち時間しか読書タイムが取れず、まだ英語で文章を読むことに集中力を要する私には良い機会となりました。


しかし…こんなお話でしたっけ。


一家が今度は町の近くに住み始め、小麦の収穫を当てにして生活の基盤を整えていく物語です。この「当てにして」という段階でいやな予感がした通り、「明日は収穫」という日にとんでもない大災害が起きて、その年の作物は全滅、それどころか次の年の作物まであきらめなければいけなくなります。

父さんは小麦の収穫でお金持ちになれるから、と言って穴の開いたボロボロの靴を買うためのなけなしお金を教会のベルを建てるために寄付してしまいました。小麦がダメになった今、父さんは穴どころかもう補修のしようもないほどボロボロの靴で何百マイルも歩いて、出稼ぎに行くんです。

その間に野火が起きて危うく家が火事になりそうだったり、ローラの大事な唯一のお人形を近所の赤ちゃんに取られてしまったり…。

…こんなに苦難に満ちた話だという記憶はありませんでした。


子どもたちは学校や教会の日曜学校に通えるようになり、宿敵ネリーとの出会いなんかもいよいよあるわけですが…。(それにしてもテレビドラマのローラやメリー、とくにローラはちょっと私のイメージと違うんですが、ネリー役はハマってましたねー。がんばれともぢさん!<何を?)


前作の「大草原の小さな家」に比べると、もう大らかな時代は終わりを告げているというか、ぐっと現実味を帯びている分ちょっと色あせてしまったような感じを受けました。父さん自身も狩りの腕がすっかり落ちて、軟弱な暮らしにちょっとガッカリしているようです。(父さんの働きぶり自体はちっとも軟弱なんかじゃないんですが)


好むと好まざるとに関わらず、人の暮らしは後戻りできないんだなぁと、絵本「ちいさなおうち」のような印象を受けました。


とても読みやすい文章で、使われている語彙やイディオムもわかりやすいものがほとんどなので、英語本初心者にはオススメ!と思います。


右が私の買った本$6.99、左は娘ブーが図書館で借りてきて読んでいる70年代の本$1.95。定価の違いに時代を感じます。


ランキング今日は何位かなぁ?ああ、100番台なんて永遠に無理そう…どらどら♪


f・r・i・e・n・d・s (フレンズ)

2005-01-14 | 本とか映画とか
突然ですが、ドラマ「フレンズ」が大好きです。


ご存知の方も多いでしょうが、1994年から10年間、アメリカで大ヒットした連続ドラマ(恋愛コメディー)です。20代後半から30代くらいの主人公6人がマンハッタンで一緒に暮らしたり遊んだり。くっついたり離れたり。彼らの友情がドラマの柱です。でもあくまでも”コメディーね。


とにかくこの秋、ダイジェストのDVDを何枚か買ったのが始まりでした。このドラマ、今年の春に放送が終了したのですが、その時点で私はまだ登場人物の関係も知らず、見ても「わけがわからない」状態だったのです…。


と・こ・ろ・が・
一度腰を据えて見始めると、とにかく
おもしろいっ!

毎回「これでもか」というくらいに笑えるんですね。でも嫌みな笑いではなくてほのぼのとした、「いいなあ」と思える笑いなんです。

それからは毎日3話ずつ再放送を録画し、DVDも見て、更にネットで情報を補足する日々。


そのフレンズ、第10シーズンの再放送も終わり、次の巡回に戻っています。
なんだかちょっとがっくりです。10年分をわずか数ヶ月で見終えてしまった私たちですが、いつまでも続くような気がしていました。でも主人公たちもそれぞれ成長して環境が変わり、時代は終わってしまったんです。


そして先日、このドラマがきっかけで結婚したと言われるブラピことブラッド・ピットと、フレンズの主役級レイチェル・グリーン役の女優ジェニファー・アニストンの離婚ニュースが報じられました。ああ、時代は留まっていてくれません。


ところで、実は我が家でこのドラマに一番はまっているのは7年生の娘2号、フーだったりします。最初は、いや、まだちょっと早いんじゃ…と思ったりしたんですが、結構きわどいギャグに大口開けてバカ笑いしているフーを見ているとまあ、いいか。と思ってしまういい加減な母です。


ティーンネイジャーの娘たちと楽しめる番組があるって良いことですよ…ね?

半年も経ってますが、このたびlinglongさんのブログ「続・台湾ネコ茶。 - NO TEA + CATS, NO LIFE -」へトラックバックさせていただきました。(June9,'05)


ランキングよろしくお願いしま~す。どらどら♪

大草原の小さな家

2005-01-12 | 本とか映画とか
今更ながら大草原の小さな家日本語で読んでみました。

いや、昔読んだことはあると思うんですがすっかり細部を忘れていまして。

面白いですねっ!


昔の人たちはなんて逞しかったんでしょう。この一家はほとんど貨幣経済と無縁で、野生の動物を撃ったり罠で掴まえたりして肉を食べ、その毛皮を干してなめして、町へ売りに行って必要なものと交換するのです。塩やトウモロコシの粉、そして砂糖は貴重品です。描写される新天地を求めて西へ。湖や川を渡る馬車での厳しい旅。自分で作る家、かんぬきの仕組み、ローラたちのお母さんがキャンプしながら作る粗末なトウモロコシのパンや糖蜜のごちそう…。そして子どもたちへの厳しく、正しい躾。

「ローラがちょっとわがままを言ったときに母さんが少しいつもよりも大きな声で「ローラ」と言ったらそれ以上はもう何も言ってはいけない」んですよ!まあ 「それでもまだお腹の中ではローラは悪い子だった」と続くんでちょっとはホッとするんですが。



父さんは一人で狩りに行き、丸太を切って馬車に積み、戻ってくると地面に溝を作り、丸太を埋め込み、削って積み上げて家を作ります。壁を作り、屋根を張り、石と粘土で暖炉や煙突を作ります。床を張るために丸太を縦に割り、外側の丸みに合わせて溝を掘って平らな面を上に敷き詰め、隣同士がぴったり合わさるように両端をまっすぐに削る描写なんかその光景が目に浮かぶようでした。


子どもたちはおもちゃの一つも持っていませんが、クリスマスに隣人がサンタから預かり、苦労して届けてくれたプレゼントに感極まって声も出ないほどの喜びを感じます。


この本には開拓時代に生きるアメリカ人たちの叡智がぎっしり詰まっています。子どもの頃はどうしてこれを退屈な話だなどと思ったんでしょう。面白かった!今度は続きを原書で読んでみようっと。


それにしてもこの頃アメリカ人は強かった。生きる力に溢れていました。ネイティブ・アメリカン(インディアン、とこの本には書かれています)は更に強かった。彼らが白人たちと和解するまでにはこの時代からまだまだ長くかかるわけですが、その時代の誇り高いインディアンたちについての描写も興味深かったです。現代のアメリカに暮らす私たちには考えられないことですが、この、あくまでも清く正しく、慈愛に満ちたインガルス一家でさえインディアンたちをほとんど人間として見てはいないのです。
この点については訳者あとがきで「父さんもまた『時代の子』だったということでしょう」と触れられています。


さて、今のアメリカは…この時代の100倍も1000倍も便利で快適だけど…それだけの分の幸せを感じているかな~?


ランキング今日は何位でしょう?おー!みなさん、ありがとうございます(T_T)。どらどら♪


オペラ座の怪人 (The Phantom of the Opera)

2005-01-03 | 本とか映画とか
2005年の元日は

[The Phantom of the Opera](WB)
 (オペラ座の怪人)
(←日本公式サイトです。情報はWBの方が多い。どちらもスピーカーの音量に注意!)

を観てきました。世界中でミュージカルとして上演されギネスブックの延べ動員数記録も塗り替えた、あの超有名作品です。(以下最終的なネタバレはふくんでいませんが、まっさらな状態で映画を楽しみたい方は読まない方が良いかもしれません)


大満足。


2004年の大晦日は「エビータ」をビデオで観たのです。もともと好きだったのですが、英語がある程度わかるようになって初めて原語で理解するエビータには感動しっぱなしでした。

そしてこのファントム。ああ、苦労して英語を勉強してきて良かった!

実は大ミュージカルファンの私なのですが、どういうわけかオペラ座の怪人とは縁がなくて、今まで舞台を観るチャンスに恵まれませんでした。でも何年か前にオーストラリアで偶然見つけたアンドリュー・ロイド・ウェバーのミュージカルCD3枚組をずっと聴いてきたので音楽は体に染み込んでいます。

そのせいもあるのか、テレビで予告編を観たときからもう物語に引き込まれるようでした。

そして元日。本当は2ドル劇場(ロードショーから1~2ヶ月経つとこちらに降りてくる)で観ようとおもっていたのだけど、なにしろネットとTVが新年早々死んでいたものですから「じゃあ、ファントム観に行こう!」ということに。

1時の上映なのに家を出たのが12時40分。シネコンに着いたのは55分頃で、少々慌てましたが恐れていたほどの混みようではなく、すんなりチケットを買ってシートに収まりました。ちなみに1人$6.25。あれ?こんなに安いんだっけ。これなら2ドル劇場を待たなくて正解。

座席の埋まり具合は私が今まで行った中では一番でしたがそれでも8割強くらいでしょうか。オットと子どもたちがThe Lord of the Ringsの最終章The Return of the King(王の帰還)を観た時はほぼ満員だったとのことです。でもそれは公開2日後のこと。
やはりこちらではロードショーでもこんなものなんですね。


予告編で気になる映画は2つばかり。春に公開予定の、ティーンネイジャーがスケート選手になる映画と、もう一つはインドが舞台のPride & Prejudiceだったかな、そんなタイトルの。
観たい映画があるとわくわくしますね。

それはさておき。

本編が始まると1870年代の白黒の世界。そこは荒れ果てたオペラ座あとのオークション会場。老人となったラウル子爵が古ぼけた猿のからくりオルゴールを落札。次にいわく付きのシャンデリアの覆いが取り払われると舞台はそれから数十年前のきらびやかなオペラ座へ戻ります。あの音楽と共に活気ある雑多な舞台裏へと引き込まれました。

儚げで純真、そしてまさに歌姫なクリスティーヌ(スクリーンで観ると100倍綺麗。"Think of Me"の第一声で釘付け!17歳の彼女はなんと7歳からメトロポリタン歌劇場の大舞台に立っているとか。)と、ハンサムで強く一部の汚点もない若き日のラウル子爵。そしてオペラ座の怪人、ファントム。
豪華絢爛なオペラ座にクリスタルの巨大シャンデリア、華やかなマスカレード(仮面舞踏会)…

それに音楽です。なんといっても音楽! この映画の予告ではA.ロイド ウェバーを「現代のモーツァルト」と謳っていますが、そう言っちゃっても良いんじゃないかと思えてしまいます。ミュージカル版と同じ曲でも歌手と編曲が見事に「映画版」として最高の聴かせ方になっているのです。


今までに、こんなに美しい映画を観たことがあったでしょうか。


エビータだって十二分に美しかった。非の打ち所がないと思いました。でも、この[The Phantom of the Opera]の美しさはどうでしょう。

実はところどころに「あらら」と思う場面がなかったわけではありません。→怪人の歌唱力は”Music of Angel"としてどうだろうかとか、怪人ハンサムすぎとか、お尻で笑い取るようなことしないでよとか、カルロッティあんまりでしょうとか、ラウル突然タイタニックになるなとか…←それでも、そんなマイナス点なんか気にならないほど、完成された映画だったと思います。

切なくて、悲しくて…。でも他にどうすることもできないクリスティーヌの気持ちもわかって。ラウルと並んだ時のファントムの表情。

ハイ、ワタクシ大泣きしてしまいました(T□T;)。映画が終わると、思わず…という感じで一人が大きな拍手をし、それが広がっていきました。アメリカでは一般的にエンドクレジットが流れ始めるとほんの一瞬のうちにサーーーーーッと人がいなくなり、お掃除が始まってしまうのですが今日は席を立つ人々もゆっくり。

私はといえば、ボロボロ泣きながらも冷静に「この顔じゃしばらく外に出られないぞ、困ったな」と思って座っていました。右隣から娘2号のフーが

「ママ、大丈夫?」と気遣ってくれました。見ればフーも目の輪郭がぼやけています。

そこへ隣のシートから囁く娘1号ブー。
「これって原作本あるの?」

さすがに感動して原作を読みたくなったのかと思ったら

「何がなんだか全然わからなかった。ねえ、あのおじいさん、ダレだったの?」


( ̄▽ ̄;)・・・・・。この天然大ボケ女が私の娘…クリスティーヌを演じたEmmy Rossumと3歳しか違わないティーンネイジャー…

次の瞬間。揺さぶられて不安定になっていた私の感情が完全に方向を間違えて噴出。

…ケタケタと笑いが止まらなくなってしまったんです。泣くのも笑うのも感情の制御ができなくなった状態というのは似たようなものなのかもと思いました。
よく見ると前の方の席でもティーンネイジャーの娘たちに身振り手振りで一生懸命説明しているらしいお母さんがいて、それがまたおかしくて。

ともあれ、気分スッキリ、疲れも吹き飛んでしまいました。

最高の映画で幕開けとなった私の2005年です。
(おやおや、昨日と言ってることが違うぞ)



…帰宅後も興奮冷めやらず、音楽を聴いたりネットでいろいろ調べたりしていたのですが、灯台もと暗し。毎日遊んでいるオーストラリア在住友人の掲示板で、ファントムの話が盛り上がっていました。

曰く。
「一緒に行った○○○○が途中で出演者の中に小泉首相そっくりさんを発見してもう爆笑」

…だって(^^;)。

アンタさいてー(爆)>○○○○

こんな友人と一緒に行かなくてほんとーに良かったよ、とフーと共に胸をなで下ろしたのでした。
実は「あ!確かにいたよね、小泉首相!(爆)」なんて思ったのはナイショです。


その後早速ネットでサントラのエクテンデッド・バージョンを注文。アマゾンの書評を読む限りではやはり怪人役の歌唱力が少々取りざたされているようですが、映画を観た今となってはそれでも良い私です。
ついでにロンドンのオリジナルキャスト版(1986年)と四季の今井怪人バージョンも注文しました。四季版は山口怪人とずいぶん迷って選ぶのに結局何年もかかってしまいました。どっちみち芥川英司さんは入ってない…新盤には佐川さんが出てる、旧版には光枝さんが。そして鈴木京子さん対井料さん…キャストでは選べません。結局録音状態の情報で新バージョンにしてみました。こんなに迷ったのだから両方買っちゃえばいいのにね。どうしてもその決断ができない小市民でした。ああ、芥川ファントムがあったら迷わないのに。沢木ファントムだったら?・・・せめてオリジナルキャストで聴きたかった…なんか妄想が入ってきたようで失礼しました。


もしちょっとでも参考になったらランキングどらどら♪してやってくださいね。

ショーシャンクの空に (にまつわる思い出)

2004-11-29 | 本とか映画とか
一番好きな映画を一つ挙げるとしたら断然これ。

The Shawshank Redemption
(ショーシャンクの空に)  (Tim Robbins, Morgan Freeman) 

虐待され、コリーレスキューに保護されていたHopeがうちの子になったのもこの映画がきっかけだったのは以前書いたとおりですが、とにかくこれは現代の名作だと私は思っています。非常に有名な映画ですから、ご存じない方の方が少ないでしょう。
ストーリーやその味わいはとにかく観てください。と言うしかないです。googleのリンクも貼っておきましたのでどうぞ。

ああ、どうかこの続きを読む前にごらんください…と言っても無理だろうな。


それはさておき。


この映画を巡っては忘れられない思い出がある。
一言で言えば結婚生活の危機。

それは昔々。まだ日本にいた頃、KYO様とそのお連れ合いとその息子のタカヒロが我が家に来てくださって、茨城の社宅で夕食を楽しんだ後の出来事だったと思う。
(KYO様は超人気ブログブリスベン暮らし (略して ”ブリぐら”の管理人です。)

何のきっかけか映画の話になった。私は断然この「ショーシャンクの空に」を薦めた。映画を観ることにそれほどの情熱を示さないちゅりんが夫妻ではあるが、一応話の流れで聞いてくださる。

「どんな内容なの?」

と礼儀正しく問いかけてくれた店員代理氏またの名ドクターK(←写真)に、ウチの愚オットはあろうことか…


(以下強烈なネタばれ(?)を含みます。…ていうかそのものです。なのでこの映画の一番感動的なところを変な表現で読んでもかまわない方は反転してごらんください。未見の方はできればここから先は読まずに、すぐレンタルビデオ屋さんへGO!)


そう。オットはあろうことか、

「いや~、いわゆる脱獄モノなんだけどね」


と一言。


信じられますか?みなさん。
コレは本当にホント、実際にうちのオットが言ったコトバなんです。

・・・間違ってる。 根本的に目の付け所自体が大間違いです。

その上、
観たことない人にいきなりそういう結末を話すか?
キミがアンディ・デュフレーンの生き方から学んだのはソレか?
キミはDr.Kが本来この映画から受けるはずだったカタルシスを奪ったんだよ?

…と疑問がいっぱい。

そして私はこんなヤツと何年も結婚生活を送って来たのか。と愕然。

こんなに価値観が違う人とこれから一緒に生きていっていいんだろうか。

…とまあ、ひとしきり罵ってとりあえず気が済みましたが。

でも未だにケンカすると思い出します。


しかし、さすがの店員代理氏。その「最低な紹介」を受けた後そのまま我が家で「ショーシャンク」のビデオを見始めたのである。
彼には何かしらウチのオットと通じるところがあるらしい。二人の会話は時々私やKYO様には理解不能なことがある。
そして映画を見終わった時、彼はやっぱり常人にはちょっと計り知れないポイントで感動し、アマゾンに書評など(ネタばれ)書いていたのでした。なるほど。Dr.Kあなどりがたし。(当時はまだドクターじゃなかったかも)


ほんとに彼らにはびっくりさせられました。

まあ、今となってはもうすっかり慣れましたけどね。ええ、どうやらもともとうちのオットなんてこういう人だったらしいんですね。ははは。


とにかく私にとってはそんなこんなで怖ろしく印象深い映画です。

おすすめ。


ランキング今日は何位かなぁ?どらどら♪

戦場のピアニスト (ネタばれあり)

2004-10-15 | 本とか映画とか
そんなわけで、とりあえず取り組む曲がなくなってしまいました。

…という時に出会ったのが映画「The Pianist(邦題:戦場のピアニスト)」です。


ある程度覚悟して見たんですが、やはり戦争の時代を再現した映像は平常心で見るのが難しいです。戦時下では人間なんてそれこそ虫けらのようにいとも簡単に殺されていきます。それぞれの人間にそれまでの人生があったこととか、家族がいることなんて誰も気にせず、人間の命はポロポロと落とされていくんです。


戦争に正義なんてない、ただのゲームでしょう。勝つか負けるか、支配するか支配されるか。そのゲームです。その証拠にドイツやオランダ、ポーランド、ヨーロッパの至る所で好き勝手をしたナチスの兵士たちは戦争が終わった途端、今度は逆に捕虜となって立場が逆転する。獄死した者もたくさんいました。なんてばかばかしい。でもそれを繰り返すのが人間なんですね。どちらの立場の人間たちもただのゲームのコマです。

ともかく、この映画で主人公はただ逃げて逃げて逃げまくります。戦いもしません、音楽で人々を感動させることもしません。

この映画の評判をネットで調べていて、上記のような感想が目立ったのに私は驚きました。この映画にそういう不満を持った人々はノンフィクションに何を求めているんでしょう。中には「自分を助けてくれた将校をこの主人公は救えなかったことが許せない」というような意見も見かけました。


でも。それが戦争なんです。戦争はハリウッド映画みたいにかっこよくも感動的なものでもない。何か勘違いしていないでしょうか。


とにかく主人公は逃げて逃げて逃げまくり、汚い姿になって、それでも逃げます。ひたすら食べ物を求めてうろつきます。滑稽です。あさましくもあります。それが事実でしょう。きれい事なんて言っていられないんです。私は幸いにして飢えたことはありませんが、想像はできます。実際はその想像などを遙かに上回る苦しみなのだろうということもまた想像できます。

ともあれ、主人公は隠れ家で野菜の缶詰を見つけ、それを開けようと躍起になっているところをドイツの将校に見つかってしまいます。職業は何かと聞かれ、ただ「ピアニスト」と答える彼に、将校は何か弾いてみろと言い、ほこりをかぶったグランドピアノの蓋を開けます。


そこで主人公が弾くのがこの曲。ショパンのバラード1番 Op.23です。

(これは実は実際とは違っていて、シュピルマンがその場で弾いたのはショパンのノクターン遺作らしいです。いくらプロのピアニストでも何年も隠匿生活を続けて、病気になったり飢えたりした状態でバラード1番を見事に弾きこなすのは難しいと思います。)

ショパンはドイツの敵国ポーランドの音楽家で、祖国を踏みにじられる怒りを表した曲をいくつも書いているので、戦争中、ドイツ軍はショパンの演奏を禁止していました。そこで敢えてショパンを選ぶ主人公。その選曲はどんな意味があったのでしょう。もう終わりにしたいと思ったのでしょうか。その場で殺されても全然おかしくないシチュエーションです。


この場面で聴いたバラードのインパクトは強く、それ以来私は、何故か手元にあったルービンシュタインとエリザベータ・ニューマンのバラード1番を毎日繰り返し聴いています(後者のCDはペトロフのアンケートに答えたらチェコのペトロフ本社から送ってきてくれました。もちろん楽器はペトロフです。)どちらもすばらしいのですが、やはりルービンシュタインは別格という気がします。ポーランド人だから?

主人公の弾いたバラード1番に感動したのか、ドイツ将校は彼を見逃し、食べ物をこっそり届けてくれることまでするようになり、「ドイツ軍はもうすぐ負けるからそれまで辛抱しろ」と言います。

そうして隠れているうちに戦争は終わり、主人公はもう一度ピアニストに戻れる。将校は捕虜となり、自分の名前を主人公に伝えて助けてくれるよう、通りがかりのポーランド人に頼みますが、主人公は将校をとうとう見つけることができず、将校は獄死してしまう。

このあたりの救いのなさが一部の観客には不満だったのでしょう。でも戦争に救いなんかないです。主人公が助かったのだって万に一つの幸運に過ぎません。途中のどの場面で無作為に選ばれて頭を撃ち抜かれていてもおかしくはなかったんですから。

私が今まで見た映画の中で、この映画はかなり印象の強いものとなりました。それとバラード1番が結びついて今でもこの曲に取り憑かれています。弾いてみたいけれど、まあ、無謀ですね。取りかかったら最後、一生の課題となってしまうことでしょう。

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Son of Lassie

2004-09-07 | 本とか映画とか
表題の映画がテレビで放映されたので準備万端で見てみた。
もちろん、いつものラッシー映画のつもりで。(名犬ラッシーシリーズの第二作です)

ところがこれ、

ほとんど戦争映画

もうびっくりですよ。

ラッシーも出てくるんですが、今回の主役はラッシーの息子ラディ。
Lassie Come Home の時に10歳くらいだった少年が青年に成長し、戦争に行くんですが、ラディは青年と一緒に戦闘機に乗っちゃうわ、パラシュートで飛び降りるわ、執拗なドイツ兵に追い回されるわ銃で撃たれるわ、空襲に遭うわ、逃げ込んだ山小屋を爆破されるわ…。

日本で公開されなかったわけです。

というわけで、映画の感想を書く気にはちょっとなれません。
戦争はイヤです。

それにしても、日本が本土決戦の覚悟を固め、衣食住の全てに事欠き、明日の命も脅かされる生活をしていた頃(1945年)アメリカはこんな娯楽映画を作っていたんですね。他の映画を見た時も思ったけど、第二次世界大戦なんてアメリカにとっては「兵隊がよその国へ出かけて勝ってくるのを応援する程度の戦争」だったんだろうな。やりきれないです。

逆に言えば、そんな明らかな「力の差」があることさえ、日本の国民は知らずにあの戦争に巻き込まれて行ったわけで…なんと言ったらよいのかわかりません。
そんな世の中が二度と来ないように願いたいです。

ちょっとカルチャーショックを受けました。今日は暗くてごめんなさい。