電子辞書については言いたいことがいっぱいあります。今までもあっちこっちで書き散らして来ていますが、自分自身の覚え書きも兼ねてここでひとまとめ。
何しろ英語ができない状態で海外暮らしをしている人にとって電子辞書は命綱です。オーストラリアへよく旅行していた頃は「ただの旅行者」だった私、紙の辞書でそれなりに用が足りていたのですが、暮らすとなると話は別。特に最初の頃はアパートの手続き、子どもの学校、習い事、生活の立ち上げと、とにかく書類の山との格闘です。スピードが命なので電子辞書は必須。
2001年、移住ギリギリのある日、地元の大型家電店でいくつか触ってみたものの、何がなんだかさっぱりわからないまま、とりあえず2種類の電子辞書を買って渡米しました。
ここで我が家の電子辞書の歴史を(?)ご紹介
我が家の初代 SHARP PW-M710


最愛の初代。ポケットに入るサイズ、素早いレスポンス、余計なコンテンツ一切なし。これで英英辞典さえ付いていれば完璧と思いました。4台目にまったく同じものを購入したほど(しかし買って間もなく、劇場でのスタンディンオベーションをしたときにバッグからこぼれたらしく、紛失(涙))初代の方は4年間の激しすぎる使用に耐えかねて完全に寿命を全うしたのか、電源が入らなくなってしまいました。今までありがとう~。
初代と同時に買った SONY DD-IC300


使えなかったSONY。初代と同時、何も分からない頃に買ったので仕方ないけどこれに15000円も払ったのは一体なんだったのか…。まず、ふたを開いて電源ボタンを押した後、更に辞書ボタンを押さないと使えないので、一瞬を争う時はイライラします。キーは打ちにくい、コンテンツに入っている辞書は使えない、日本語辞書もダメ…最悪でした。後からレビューをみたらやはりケチョンケチョン。レビューは買う前に見るモノです。
画像はソニーのサイトから
3台目の電子辞書 SEIKO SR8100


3台目は英英辞典欲しさに買ったセイコーのSR8100。あまりの大きさ・厚さと日本語系辞書がなかったことで評価低し。サイズのカタログ表示がピンと来なくて、ネット通販で取り寄せてしまい後悔しました。いくらなんでも普段持ち歩くにはデカすぎ・重すぎっ。日本で英語の勉強をする目的の人には悪くない辞書なのかもしれませんが、生活に酷使する海外在住者には不向きだと思います。広辞苑が入っていないのも痛かったです。日本語辞書はいらないかと思ったのだけれど、まだ英語がよく話せない時期こそ、日本のことを説明したりするには正確な日本語の知識が必要だったのです。それに、前方一致検索がなかったり、スペルチェックや例文検索機能が使いにくかったこともマイナスポイントでした。
5台目(4台目は初代と同じもの) SHARP PW-S7100


5台目。SHARPのPW-S7100。我が家の初代、PW-M710と比べるとかなり大きいのですが、薄いのでバッグの中でも嵩張らず、携帯に便利。今のところ我が家の最優秀選手です。ただ、余計なコンテンツが入りすぎ。「ためしてガッテン」も「届け出辞典」「パソコン用語辞典」も要りませんから。その分安くして~。
SHARPの電子辞書で特筆すべきなのは単位換算電卓がついていること。今となってはアメリカ独特のパウンドやオンスと言った重さの単位、マイルやヤード、フィートにインチと言った距離や長さの単位、華氏が標準の温度の単位…慣れるまでは大変です。(私は4年経った今もまだ全然慣れません)十進法じゃないのでただ、数字をかければ良い、というものでもなくて、複雑な計算になることもあります。なぜか、この不可欠なはずの換算機能、SHARPの電子辞書にしか搭載されていないようです。ろくにカタログのスペック表示にも載っていないこの機能にどれだけ助けられてきたか…。メーカーさん、もう少し在住者のニーズを考えてくれてもいいのに、と思います。
6台目 SONY EBR-S7MS


懲りずにSONYにしてみたけれどやはり失敗。なんと言ってもこの小ささに惹かれたのですが、ちょっと許容範囲を超えたレスポンスの遅さです。メモリーカードにアクセスするので仕方がないとは言え、無念なり。あまりの遅さに何をタイプしたのか忘れてしまいそう。キーも押しにくいです。
電子辞書のレビューで一番参考になると思うのはこちらSekkyさんのサイトです。情報量が素晴らしく多く、専門家ならではのコンテンツ重視な評価は辞書選びの参考になります。
電子辞書の現在の状況は、需要から言ったら当然なのかもしれませんが、日本国内で英語の勉強を目的に使う場合の視点がほとんどな気がします。でも、今何万人といる海外在住者特に駐在員やその家族はほとんど1人1台に近い割合で電子辞書を持っています。そしてこの人達はみんなヘビーユーザーです。そう考えるとやはりこちらもバカできないのではないでしょうか。
「手続き辞典」とか「現代時事辞典」を入れるのもいいですけど、個人的には「ためしてガッテン」だの、その他ひまつぶしのコンテンツをいろいろ載せるくらいなら、せめて「英英」や「類語」くらいはもっと多くの辞書に入れてほしい。そして、いつもポケットに入れてサッと取り出せるサイズのラインナップを強化してくれないですかねぇ(ため息)。それに、機能の一つとしてでもいいから、もう少し子ども向けの国語辞典なんかも入っていたら嬉しいなと思います。
もちろん単位換算機能は絶対に必要。
最近でこそ電子辞書を持ち歩くことも少なくなってきましたが、最初の3年間、平均して毎日200回程度は辞書を引いていた私です。どれだけ英英辞典や類語辞典が欲しかったことか。今ももう1台…と考えているのですが、なかなか理想の、シンプルで小さくて英語強化で、国語系も充実している電子辞書には巡り会えていません。
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何しろ英語ができない状態で海外暮らしをしている人にとって電子辞書は命綱です。オーストラリアへよく旅行していた頃は「ただの旅行者」だった私、紙の辞書でそれなりに用が足りていたのですが、暮らすとなると話は別。特に最初の頃はアパートの手続き、子どもの学校、習い事、生活の立ち上げと、とにかく書類の山との格闘です。スピードが命なので電子辞書は必須。
2001年、移住ギリギリのある日、地元の大型家電店でいくつか触ってみたものの、何がなんだかさっぱりわからないまま、とりあえず2種類の電子辞書を買って渡米しました。
ここで我が家の電子辞書の歴史を(?)ご紹介
我が家の初代 SHARP PW-M710


最愛の初代。ポケットに入るサイズ、素早いレスポンス、余計なコンテンツ一切なし。これで英英辞典さえ付いていれば完璧と思いました。4台目にまったく同じものを購入したほど(しかし買って間もなく、劇場でのスタンディンオベーションをしたときにバッグからこぼれたらしく、紛失(涙))初代の方は4年間の激しすぎる使用に耐えかねて完全に寿命を全うしたのか、電源が入らなくなってしまいました。今までありがとう~。
初代と同時に買った SONY DD-IC300


使えなかったSONY。初代と同時、何も分からない頃に買ったので仕方ないけどこれに15000円も払ったのは一体なんだったのか…。まず、ふたを開いて電源ボタンを押した後、更に辞書ボタンを押さないと使えないので、一瞬を争う時はイライラします。キーは打ちにくい、コンテンツに入っている辞書は使えない、日本語辞書もダメ…最悪でした。後からレビューをみたらやはりケチョンケチョン。レビューは買う前に見るモノです。
画像はソニーのサイトから
3台目の電子辞書 SEIKO SR8100


3台目は英英辞典欲しさに買ったセイコーのSR8100。あまりの大きさ・厚さと日本語系辞書がなかったことで評価低し。サイズのカタログ表示がピンと来なくて、ネット通販で取り寄せてしまい後悔しました。いくらなんでも普段持ち歩くにはデカすぎ・重すぎっ。日本で英語の勉強をする目的の人には悪くない辞書なのかもしれませんが、生活に酷使する海外在住者には不向きだと思います。広辞苑が入っていないのも痛かったです。日本語辞書はいらないかと思ったのだけれど、まだ英語がよく話せない時期こそ、日本のことを説明したりするには正確な日本語の知識が必要だったのです。それに、前方一致検索がなかったり、スペルチェックや例文検索機能が使いにくかったこともマイナスポイントでした。
5台目(4台目は初代と同じもの) SHARP PW-S7100


5台目。SHARPのPW-S7100。我が家の初代、PW-M710と比べるとかなり大きいのですが、薄いのでバッグの中でも嵩張らず、携帯に便利。今のところ我が家の最優秀選手です。ただ、余計なコンテンツが入りすぎ。「ためしてガッテン」も「届け出辞典」「パソコン用語辞典」も要りませんから。その分安くして~。
SHARPの電子辞書で特筆すべきなのは単位換算電卓がついていること。今となってはアメリカ独特のパウンドやオンスと言った重さの単位、マイルやヤード、フィートにインチと言った距離や長さの単位、華氏が標準の温度の単位…慣れるまでは大変です。(私は4年経った今もまだ全然慣れません)十進法じゃないのでただ、数字をかければ良い、というものでもなくて、複雑な計算になることもあります。なぜか、この不可欠なはずの換算機能、SHARPの電子辞書にしか搭載されていないようです。ろくにカタログのスペック表示にも載っていないこの機能にどれだけ助けられてきたか…。メーカーさん、もう少し在住者のニーズを考えてくれてもいいのに、と思います。
6台目 SONY EBR-S7MS


懲りずにSONYにしてみたけれどやはり失敗。なんと言ってもこの小ささに惹かれたのですが、ちょっと許容範囲を超えたレスポンスの遅さです。メモリーカードにアクセスするので仕方がないとは言え、無念なり。あまりの遅さに何をタイプしたのか忘れてしまいそう。キーも押しにくいです。
電子辞書のレビューで一番参考になると思うのはこちらSekkyさんのサイトです。情報量が素晴らしく多く、専門家ならではのコンテンツ重視な評価は辞書選びの参考になります。
電子辞書の現在の状況は、需要から言ったら当然なのかもしれませんが、日本国内で英語の勉強を目的に使う場合の視点がほとんどな気がします。でも、今何万人といる海外在住者特に駐在員やその家族はほとんど1人1台に近い割合で電子辞書を持っています。そしてこの人達はみんなヘビーユーザーです。そう考えるとやはりこちらもバカできないのではないでしょうか。
「手続き辞典」とか「現代時事辞典」を入れるのもいいですけど、個人的には「ためしてガッテン」だの、その他ひまつぶしのコンテンツをいろいろ載せるくらいなら、せめて「英英」や「類語」くらいはもっと多くの辞書に入れてほしい。そして、いつもポケットに入れてサッと取り出せるサイズのラインナップを強化してくれないですかねぇ(ため息)。それに、機能の一つとしてでもいいから、もう少し子ども向けの国語辞典なんかも入っていたら嬉しいなと思います。
もちろん単位換算機能は絶対に必要。
最近でこそ電子辞書を持ち歩くことも少なくなってきましたが、最初の3年間、平均して毎日200回程度は辞書を引いていた私です。どれだけ英英辞典や類語辞典が欲しかったことか。今ももう1台…と考えているのですが、なかなか理想の、シンプルで小さくて英語強化で、国語系も充実している電子辞書には巡り会えていません。
