カタスミ

『ハサミ男』殊能将之著

amazonなんかでちらちらと名前を見かけた事があり
評価も高かったので試しに読んでみました。

全体的に…うーん、微妙でした。
面白くない事はないのですが
面白かったと聞かれるとそうでもない…
なんか余計な文章が多かったような印象を受けました。
太字になっている医師の妄想部分とか
エリート刑事との会話とか
正社員になるならないの描写も別に物語に直接関係ないし
後、SF作品ネタなど読んでないと分からないものやマニアックなものは
いまいち付いていけず…
中には伏線のようなものもあったようですが
知識が無いので全然意味不明でした(--;)
後ホームズのネタばらしするのやめて下さいw

以下、物語の核心に触れたネタバレありです。
この作品を楽しみたい方は
絶対に読まないようお願い致します。




















ハサミ男の正体について、
見事にだまされました。
だまされましたが、なんか納得行かない…^^;
当初、そのページを読んだ時は意味が分からなくて
何度か見直してしまった…
そしてその次に出てきた言葉が『ずるい』でしたw

まず、ハサミ男=日高と思わせる為に
何度も『でぶ』と言うキーワードが出てきますが
実際のハサミ男は『美人』という事。
でぶ=美人とは通常ならない。
磯部がデブ専だったらまだしも
どうもそうでもないようだ。
本人が必要以上に気にしているだけかもしれないけど
カーテンレール折れちゃってるし。
なんかその辺の矛盾がしっくり来ず。
日高と思わせる印象操作の為に無理矢理作った感が否めず。

年齢についても日高もハサミ男も26歳であるという偶然。
無いとは言い切れないけど、なんかご都合主義。
葬式会場で二人とも似たような行動をとっているという偶然も
これまたなんか都合が良すぎるような。

そして最後の最後まで引っ張ったライターが
全く関係ありませんでした、ってのがねぇ…
何じゃそりゃ!と突っ込みを入れたい…^^;

医師というキャラクターの存在は面白かったですが
言ってる事が小難しいので
頭の悪い私には少々退屈なお話でありました。

真犯人に関しては大体予想はついてましたので
最後登場した時も『やっぱりな』と言う思いでした。
あれだけ詳細を模倣しているのであれば
犯人層って限られてくるよね。

結局、作者に見事に騙されたのですが
すんなり受け入れられなかったという事
小説自体があまり面白くなかったという事があり
騙された衝撃よりも、いまいち感の方が強く残ってしまいました。
星3つくらいかなぁ。
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