『暗黒童話』乙一著

乙一氏初の長編小説。
以下ネタばれありです。







は～、面白かったー！
黒乙一と白乙一が入り乱れ、と言う感じでしょうか。
表現はとことんグロいのですが
心の交流は温かい…
この人は孤独な人間の心理を描くのがとても上手いと思う。
記憶をなくした菜深の不安や孤独
砂織との交流や和弥への想いなど
丁寧に描かれとてもよかった。
反面三木の側の話がグロい。気分悪くなるくらいグロい。
犯人に関しては最初は怪しいなと思ってたのに
ラスト見事に誘導に引っかかって
してやられた～！！
てな具合でした(笑)
初期作品と言うことで
若干文章が分かりにくい点がありましたが
ハラハラドキドキして読めました。
ラストの方で真犯人が分かるきっかけに
左眼が関わればなおよかったかなあ…
ただラストがやり過ぎなくらいグロいのが
個人的に残念でした。
腸まではみ出て人間助かるもんなのか？(笑)
てな訳でグロさにマイナス1で星４つです☆