昭和64年に起こった未解決の誘拐殺人事件。
それから14年後の警察でのお話。
以下ネタバレあり。
面白かった。
てかすげぇ渋い作品だったわ…
最初読んだ時は文章が硬いなぁと思って
作者のプロフィール見たら元新聞記者でなるほどと思った。
しかし主人公の広報官三上の性格がこの硬い文章にぴったりで
文章の書き方って、登場人物の性格を表すのに
非常に重要だなと感じた。
未解決の誘拐殺人事件が中心となるので
当然その解決を目標とするのか、と思いきや
その事件を取り巻く周囲の複雑な人間関係がメインだった。
新聞記者と警察広報との火花散るやり取り
警察内部でも刑事部と警務部、キャリアとノンキャリアとの攻防
64と呼ばれる誘拐事件の裏で何があったのか
少しずつ少しずつ迫ってく。
最初の記者と広報のやり取りでは、新聞記者がむかついて
読むのしんどかったんだけど
幸田メモが出てきた辺りから話がグンと面白くなった。
64の謎、と言っても最初の方は犯人とか関係なく
警察の失態とその隠ぺいを暴くみたいな流れであった。
基本的に匿名、というのがキーワードみたいで
報道陣は知る権利がぁ!とか言ってて
広報は個人のプライバシーがぁ!みたいな感じで
その裏には利権やら他の思惑やらいろいろ絡んでて
ひと言では何とも言えんのだけど
個人的には匿名って被害者側には適用されて良いと思う。
車に轢かれて死んだじーちゃんの個人的な事を発表する所は泣けたんだけど
新聞に名前が載るチャンスを奪っていたみたいな話の所は同意できなかった。
自分だったら新聞に名前なんか載せてほしくないから。そっとしておいてほしい。
この辺はやっぱ元新聞記者なだけあって報道側の意見なのかなぁと思った。
新聞なんか特に、知る権利を振りかざして情報を操作し
煽りたい事は声を大にし、都合悪い事は書かないというイメージしかないので
とにかく出てくる新聞記者みんなむかついて
特に秋川がめっちゃ嫌いで、ボコボコにされればいいのにと思って読んでいたので
なんか広報官とちょっと友情チックなもの芽生えたりしていたのが残念でした(笑)
美雲さんにこてんぱんに振られればいいと思う。
どうでもいいけど、個人的には美雲さんは落合君と上手くいけばいいと思うw
さて、上下巻の4分の3くらいはこんな感じですったもんだが繰り広げられますが
下巻の後半に入って事件は大きく進展します。
64を真似た誘拐事件が発生、警察も報道も振り回される。
もちろん、この事件が発生する事で14年前の事件解決するんだろうなぁと思って
だいたい雨宮が仕返ししてんじゃね?くらいの事はぼんやり想像していたのですが
ア行からマ行まで電話かけていた話はめっちゃ胸熱でした。
悲しいほどの執念で、泣けた。
雨宮さんも幸田さんも救いがあって欲しい…
後なんとか犯人追い詰めて時効前に解決してほしいという想いでいっぱい。
あゆみの事、日吉の事、目崎の事、全部完全解決までは見せてくれないんだけど
緩やかに解決に向かうのであろうという希望が見出せる終わり方でよかった。
なんというかほんと、熱いお話でした。
星は4つ。
それから14年後の警察でのお話。
以下ネタバレあり。
面白かった。
てかすげぇ渋い作品だったわ…
最初読んだ時は文章が硬いなぁと思って
作者のプロフィール見たら元新聞記者でなるほどと思った。
しかし主人公の広報官三上の性格がこの硬い文章にぴったりで
文章の書き方って、登場人物の性格を表すのに
非常に重要だなと感じた。
未解決の誘拐殺人事件が中心となるので
当然その解決を目標とするのか、と思いきや
その事件を取り巻く周囲の複雑な人間関係がメインだった。
新聞記者と警察広報との火花散るやり取り
警察内部でも刑事部と警務部、キャリアとノンキャリアとの攻防
64と呼ばれる誘拐事件の裏で何があったのか
少しずつ少しずつ迫ってく。
最初の記者と広報のやり取りでは、新聞記者がむかついて
読むのしんどかったんだけど
幸田メモが出てきた辺りから話がグンと面白くなった。
64の謎、と言っても最初の方は犯人とか関係なく
警察の失態とその隠ぺいを暴くみたいな流れであった。
基本的に匿名、というのがキーワードみたいで
報道陣は知る権利がぁ!とか言ってて
広報は個人のプライバシーがぁ!みたいな感じで
その裏には利権やら他の思惑やらいろいろ絡んでて
ひと言では何とも言えんのだけど
個人的には匿名って被害者側には適用されて良いと思う。
車に轢かれて死んだじーちゃんの個人的な事を発表する所は泣けたんだけど
新聞に名前が載るチャンスを奪っていたみたいな話の所は同意できなかった。
自分だったら新聞に名前なんか載せてほしくないから。そっとしておいてほしい。
この辺はやっぱ元新聞記者なだけあって報道側の意見なのかなぁと思った。
新聞なんか特に、知る権利を振りかざして情報を操作し
煽りたい事は声を大にし、都合悪い事は書かないというイメージしかないので
とにかく出てくる新聞記者みんなむかついて
特に秋川がめっちゃ嫌いで、ボコボコにされればいいのにと思って読んでいたので
なんか広報官とちょっと友情チックなもの芽生えたりしていたのが残念でした(笑)
美雲さんにこてんぱんに振られればいいと思う。
どうでもいいけど、個人的には美雲さんは落合君と上手くいけばいいと思うw
さて、上下巻の4分の3くらいはこんな感じですったもんだが繰り広げられますが
下巻の後半に入って事件は大きく進展します。
64を真似た誘拐事件が発生、警察も報道も振り回される。
もちろん、この事件が発生する事で14年前の事件解決するんだろうなぁと思って
だいたい雨宮が仕返ししてんじゃね?くらいの事はぼんやり想像していたのですが
ア行からマ行まで電話かけていた話はめっちゃ胸熱でした。
悲しいほどの執念で、泣けた。
雨宮さんも幸田さんも救いがあって欲しい…
後なんとか犯人追い詰めて時効前に解決してほしいという想いでいっぱい。
あゆみの事、日吉の事、目崎の事、全部完全解決までは見せてくれないんだけど
緩やかに解決に向かうのであろうという希望が見出せる終わり方でよかった。
なんというかほんと、熱いお話でした。
星は4つ。