作品と向き合った人々の心にひと時の癒しを、
時には元気を与えてくれる
そんな作品の数々・・・
見る人の気持ちを穏やかにしてくれるようでした。
先日、岡山市北区の「ルネスホール」で開かれた
『西崎亮作品展』に行ってきました。
(岡山ルネスホール)
岡山市郊外に住む西崎亮くんが重度知的障害を伴う自閉症と
診断されたのは彼が2歳半の時だったそうです。
いつの間にか家から外に出たまま行方が分からなくなったり、
高いところが大好きな行動、そして睡眠障害など
自閉症特有の行動が続いたそうです。
塾講師の母真弓さんと不動産業の父里志さんは、亮くんの行動にとまどった。
母親の真弓さんは
「亮が10歳ぐらいまで、目を離すことが出来ず、ドキドキ・ハラハラの毎日でした」
と振り返っておられます。
(会場風景1)
幼いころから文字と数字に強い関心を示し。車のナンバー、商店の看板文字、
童謡の歌詞などに 格別の興味を示し、文字並べ、車並べなどで遊んだそうです。
(会場風景2)
9歳から書を学ぶようになり、書の楽しさに目覚めた亮くんでした。
これは、2013年2月に東京ビックサイトで開催された
「スーパーマーケットトレードショー2013」の岡山県ブースの表題『岡山』を
彼が揮毛したパンフレットの表紙とブース装飾に使用された亮くんの書いた「岡山」です。
(亮くんの書いた中央、緑色の「岡山」の字)
(ポスターの「岡山」の字を書いている亮くん)
亮くんは言葉で思いを伝えることは出来ないけど、彼の気持ちや考えを代弁するかのように
筆が自由自在に躍動しています。
(展示作品『美』)
誰でも心の中に、いろんな自分がいる
がんばってる自分、迷いある自分
愛したい自分、愛されたい自分
そんな自分と向き合いながら
求めている、美しく生きることを (真弓)
(展示作品『一期一會』)
出会いが人生を変える
今日の出会いが
あなたを輝かせる (真弓)
個展で亮くんの作品に魅了され、地元薬局のオリジナル薬手帳のデザインに採用されたり、
多くの人を引きつける書体を会社のロゴマークに採用したいという申し出も多いそうです。
展示場には亮くんが描いた「絵」の作品も数点展示されていました。
(展示作品「うしさん」と「花」の絵画作)
こんな絵画作品、もっと見たいな・・・その力強さに感動!
真弓さんは「亮が幼い頃には健常児に近づけようと、くたくたになるまで療育に取り組んだそうです。
でも、
この子が本当に幸せになるためには、健常児に近づけることではなく、
障害を受け入れて、認めることが大切だと考えるようになりました。
それが子供への愛だと思います」と話しておられます。
その亮くんの書の一つひとつに母真弓さんは愛を込めて詩を添えておられます。
会場で買ったポストカードからそのうちの数点をご紹介しましょう。(真弓さん了解済みです)
(作品「逢」)
あたりまえのことなのに
うれしくて、涙が止まらない
あなたに逢えて・・・・
よかった (真弓)
(作品「楽」)
先のことを心配するより
今を精いっぱい生きよう
目の前の人を大切にして
ありがとう
が言えたら
きっと楽しくなるよ (真弓)
(作品「星」)
星になれたら
大好きな人を守りたい (真弓)
(作品「愛」)
誰でも自分一人では
生きていけない
まるごと受け止めてくれる
愛があれば
それだけで生きていける (真弓)
(作品「絆」)
愛と信頼から絆が
絆から幸せは生まれる
出逢いが絆の始まり
よき出逢いに感謝 (真弓)
亮くんの書の一つひとつに両親の愛が込められているのを感じ、「愛」がいっぱいの展示会場をあとにしました。
今回も、最後までご覧いただきありがとう♪
芸術的な書と明るい色彩の良い絵画ですね。
私も昔「山下清展」に行った事があります。
それによると山下清さんは放浪の旅から戻ってきた後、旅先の風景をリアルに絵で再現するほどの記憶力だったとか…
会場で、この「書」を見て、表現が適切でないかも
しれませんが「楽しく」なりましたよ。
それぞれの文字に彼の思いが伝わってきて・・・
それを思うと納得と愉快さが・・・いい展示会でした。
お母さんが会場に居られましたが、よく出来た母親
だな~という印象を強く受けました。
彼の才能を見つけてそれを伸ばす環境を作って
あげれることが大切なんでしょうね。
コメントありがとう
そうですね、特に自閉症の方には多いそうですよ。
ただ、その才能を開花させてあげる環境を作って
あげるのは身近な人、ご両親さん等でしょうね。
山下清さんもそうでしたね。そういえば
昨年、何かの展示会で久しぶりに山下清さんの
作品に出会いました。あの緻密な描写力にが未だ
印象に残っています。たしか花火の絵だったな~
人は誰にでもなんらかの優れた才能を持っている
のでしょうね、唯、それを開花させる環境があったか
どうかが問題なんではないでしょうか。
お母さんの責任、大きいですね。
コメントありがとう
健康であって欲しいと願いますが、時として
希望通りに行かない時も…重度知的障害を
持った『西崎亮作品展』
普通では考えられない とても素敵な作品で
書が感情を一緒に表してるようですね。
そして、書の一つひとつに母の愛を込めて添え
られてる詩も心打たれるものが。。。
子は親を選べない でも、親はチャンと子を
見守る大切さを学ばさせてもらいました。
ありがとぅです。
特異な才能を持った子が比較的多い知的障害の
子供さん。そのこの才能を見つけ出しその才能を
花開かせるのは親しかいないですよね。
普通の子以上にその子に大きな関心と愛情が
必要なんだな、と強く感じた展覧会でした。
海さん、母親って偉大ですね、その偉大さを放棄
してしまう母親のニュースを時々耳にするこのごろ
なにかいい手だけはないものか考えられさせますね。
>親はチャンと子を見守る大切さ
海さんがおっしるこれですね!
春ももうすぐそこまで来てますよ。花々も咲きだす
季節です。ブログ再開の時期では・・・期待してます。
コメントありがとう
このようなステキな文字
本当に憧れの世界です☆
どれも、見ていて楽しくなりますね ♪
障害を乗り越えたお子さんと
サポートされてるご両親の愛
文字に付け加えられた言葉が素晴らしくて
お母様の感受性を引き継いでいるのではないかと・・・
どの文字もステキだけど
私には「愛」が一番ジーンときました^^
これはフレームに入れて飾りたくなりますね ♪
まるごと受け止める愛・・・
口で言うのは簡単だけど
実際には難しいことだと思います
書道、苦手だったんですか、、、それで・・・
日本語書かなくてよいようにカナダへ・・・(笑)
それぞれも「字」に亮くんの感情が表れているように
思えて・・・そてを読み取るのが愉しくなる展示会でした。
彼の書いた作品のホポストカードを数点買ってきて
書棚の中に入れて時々眺めています。
お母さんが会場に居られましたが、とても腰の低い
方で、その優しさと同時に頭のいい方だな~なんて
思いました。
「愛」の字、ボクもいいな~と思って買ってきました、
「愛」の字の「心」の部分が異常に大きいでしょう。
まさしく、「愛」って「心」がこもっていなきゃ始まらないよ
って亮くんが言ってるように感じました。
「愛」といえば「キリスト」の主題のようなものだけど、
イエスは自分の命をかけて「愛」を実践しましたよね、
命がけで実践しなきゃならないのが真の愛なんでしょうね。
カメラ、機能が沢山あってなかなか使いこなせません。
ボクは若い頃から近視で眼鏡をかけていました。歳を
重ねてくると老眼が出てきますよね、すると「遠近両用」
の眼鏡をかけるようになるのです。この眼鏡はレンズ
の下半分が遠視(老眼)用・上半分が近眼用になって
います。だからバックモニターだと自分の目線よりずっと
下げて見ないと明瞭に見えないのです。そんな持ち方
で写真撮影できませんよね(笑)。コンデジのときは
ピントのことそれほどきにしないで撮っていたのですが
ミラーレスになって画像が明瞭になるとピントが大変
気になるもので。。。それでファインダーが必要に
なりました。。。cranberryさんも近視でしたら将来の
ご参考に(笑)
コメントありがとう
その姪が亡くなった事をきっかけに、ブログを始めました。
人には、自分の想いを表現する場所が必要ですね。
そして、それを見て、心から心配してくれる人がいるから
生きていられるのだと思います。
亮くんは、きっと、
両親への感謝と愛を表現しているのだと思います。
心が映し出されますね…
とても心に沁み入る作品です。
そして、お母さんのそっと寄り添うような言葉が
またと心に沁みます…
私もこういう人を目指して
日々、精進していきたいです♪