ミステリー、ブラック・ユーモア小説、恋愛小説、伝記小説、歴史小説、そして多くのエッセイといった分野で日本の大衆文学でユニークな存在であり、新しい流れ作った作家の一人である阿刀田高氏。
この作家が「いかに生きるべきか」に本質的に関わる聖書に体当たりしたこの作品(別冊で『旧約聖書を知ってますか』あり)です。
信者でもない著者が阿刀田流に(単純にはミステリー作家流に)『聖書』を一般の読者に紹介しています。
十年の年月をかけ、多くの解説書研究書に目を通し、関係の土地を訪れて綿密に準備され執筆された跡が随所に見られ、読む者の心を初めから終わりまでつかんではなさない本です。
この作品、実は2006年12月に信者である友人から勧めら一度読んだ本です。それから既に5年近くになりますが、人間でありながら神の子であり、数々の奇跡をおこない、十字架にかかり、復活したという信じがたい話にミステリー作家としての本領を発揮した著者なりの解釈がとても新鮮に感じました。
「神が人間を愛する」と何度か繰り返して言っておられたのも印象に残っています。
そして結局は「どの道、神がいかなるものなのかなど人間にわかることではないし、こざかしい疑問を抱くより、ただひたすらに信ずるほうが肝要である」という一言は友人の信者からいつも言われていることだったのです・・・。
今年に入って『聖書(写真中)』を一節ずつ毎日声に出して朗読することを実行しています。何度か挑戦しては途中棄権を繰り返してきた『聖書』通読への最後の挑戦だと思っています。
また、疲れた時には『聖書の名画はなぜこんなに面白いのか』を眺めながら好きな絵画の世界をさまようひと時も持つようにしています。
今日の山陽路は岡山の地にも黄砂が降っています。部屋から見下ろす瀬戸内の海は、いつもははっきり見える小豆島も霞んでその姿を隠しているようです。
阿刀田さんの古典エッセイシリーズは初心者にも分かりやすくていいです
パピーも一時、阿刀田作品にハマってた時がありました。もう随分昔かな~(笑)
皆さん色んな角度から私には到底思いもつかないような発想で本を書かれてる。
すごいなぁ。
パピーさんのおうちからも海が見えるのですね。
私の実家からは相模湾が一望です。
岡山にたしか・・・「コジマ」ってあります?
会社の同期の人のふるさとが岡山のコジマというとこだって言ってた記憶が。
ラサール→東大法学部卒の同期。
新入社員時代は隣の席で仕事してました。
彼は今とっても大変な状況になっていることと思います。
年賀状だけ毎年やりとりしています。
ふと思い出しました。
岡山のコジマというのは、学生服生産で有名な「児島」ですよ。そう、瀬戸大橋の起点でもあります。ここから四国坂出まで瀬戸大橋。
学業優秀は方と席を並べてお仕事してたんだ。
少しは感染したよね(笑)。
パピーの家から岡山平野を越えて、瀬戸内の海とそこに浮かぶ小豆島が見えます。
高台だから津波の心配はないね・・・