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売れない作家の日本定点観測

精神的忘却法

2015-11-12 04:21:05 | 日記
道を歩いていると、稀有な人材がこちらを伺っている。顔が虚無で、体が人で、魂が動物な者だ。なにごとか難癖をつけようとする素振りを見せて、こちらの動揺を誘っているのがわかる。口を利いてはいけない。荒々しい神々はいきがって挑発をすることが習性なのだ。0年台に起こった経験から、彼らに経済的な見返りのある仕事を与えないと、荒々しい神々は、競って奇矯な振る舞いを自慢し始める。たいへん醜悪なのだ。近代的な教育が、社会的上昇を口実に支配を正当化し始めたことが母体となって、彼らは文字通り産み落とされ、川に流されてもなお、野たれ生きているのだ。彼らこそが人類の原初的な姿なのではないか。状況は混乱し錯綜しているが、人に噛まれたと思って今夜のことはもう忘れよう。人が動物を一方的に搾取した時代が過ぎて、狩猟の時代は終わった。人が人を食う時代に生きている。

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