USBのキーボード

売れない作家の日本定点観測

テルマエロマエ風

2015-06-30 01:04:58 | 日記
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150629-00000046-bloom_st-bus_all

むかし、ローマのカエサル将軍は、秋葉原へ遠征に出向きました。英雄神霊の出撃に、アキバのオタクは散り散りです。迎え撃つものもなく、百戦百勝の戦いです。しかし歴戦の勇者も空腹にはかなわず、カエサル将軍はココ壱番屋昭和通り口店にご入店です。カツカレーを頼むと、その威光を恐れた店員はうっかりスプーンを出し忘れてしまいました。日本のことを知らないカエサル将軍は、オッこの店は本場なんだな、と理解して、なんとインド風に右手で食事をはじめるではありませんか。右手で食べるカツカレーのうまいことといったらありません。しかし状況を把握した店員は、急いでスプーンを差し出しました。匙は投げられたのだ。

反論

2015-06-19 23:38:00 | 日記
http://hamusoku.com/archives/8861923.html

一部のまとめサイトだけでなく、インターネットのみにとどまらず、少なからぬメディアの影響力が不気味に轟くというのは、自然なあり方である事実から心地よさと醜悪さを切り離し、二種類の貨幣として改鋳し、そうしたバランスの取れない情報に価値があるというコミュニケーションをするところにあると感じます。



真夜中のポエム

2015-06-14 01:45:43 | 日記
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/moeplus/1434210631/-100

好きだった声優さんが家庭を築いてテレビ画面から一人ずつ去ってゆく・・・。レコーダーに録画しておいた深夜アニメがいまいち面白くない・・・。そういえば、さいきん食が細り階段を上がると息が切れる・・・。求心を買いにドラッグストアーに行ったが、たどり着くとなんのために出向いたのか忘却してしまい、しかたなくオレオを買うとゴクミを思い出す・・・。あの頃は誰も彼も若々しく、なにもかもが真新しく、あらゆる事件が斬新で、資本主義の商品は光輝き、道行く女は神々しく、一挙一動に生命力が彫琢され、情熱を火焔と吐き出していた・・・。しかしみなさんもタマネギの皮がひとりでにめくれてゆくように、大人になってゆくのです・・・。

元少年Aが手記を出版

2015-06-13 20:10:27 | 日記
http://togetter.com/li/834166

元少年Aは、「センセーショナルなことを起こして世間の歓心を買いたい」という性格を反省していない、という小池先生の御診断は正鵠を射ていると思われます。しかし世間人の、自分の生活が損なわれない形でセンセーショナルな事件が起こってほしいという欲望が存在する限り、ああした劇場型犯罪はいつか再び起こります。あえて言い換えれば、元少年Aは優等生気質なのではないか。世間という教師の、心深いところに宿っている悪意を探り出し、身をもって表してくれる、聡く賢しい秀才なのではないか。性格のスペクトル分析をもちだすと、人というのはなぜこれほど違う存在なのか、戦後の価値観が粉砕されます。事件はなぜ起こり誰が悪いのか、寛容という死体を探しにその路線に沿ってひたすらさまようみちすがらに、犯罪者はやはり犯罪者なのだからひたすら排斥する社会を選ぶのか、それとも相手が犯罪者であっても時には同伴しなければならないという悟りを開くのか、道中は二手に分かれ、国民は分断され、懊悩の種は尽きません。犯罪の核心は個人の性格として脳の器質に組み込まれているという立場から、逸脱した行動はすべてその個人の責任とするのか、それともなんらかの病気として治療するのか、恥を知れという世間の大人が、あまり立派ではない今日の祖国の姿に、苦笑いとめまいを捧げます。犯罪者に、法を犯すとこちらも法を犯して鞭を打つぞと言う姿勢を示すから、秩序壊乱者は手をたたいて喜びます。私たちは、高く聳える文明を手に取り物質的繁栄を言祝ぎますが、そうは思わないアマノジャクを、どのようにして今日の発展に貢献させるのか、昔話の自然状態なら間違いなく打ち殺しているところですが、法が有り、権利が有り、都市の発達と文化の輝きが周囲を取り巻き、煮豆のような瞳が悪意を湛えて、黒い笑いを取り繕い、元犯罪者を包囲する光景は、いままさに終末の時を迎えている感じがいたします。