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((( Barbacrea )))

ロンドン生活を経て、南イタリアのちっちゃな田舎町に移住。

マラテア

2017-11-05 | 日記


 

もう2ヶ月近く前ですが、9月の中旬にマラテアというティレニア海側の小さな街に3泊4日で滞在しました。

いつも旅行ではイオニア海かアドリア海方面なのでティレニア海はかなり久しぶりです。15年前くらい前に一度マラテアには行きましたが、1日もいなかったので、そんなに記憶にはなく。。。

私たちが滞在したホテルの場所は街から少しだけ離れたところにあり、建物や部屋の古さは気になりましたが、眺めは期待通り素晴らしかったです。

ホテルに到着するまでの道が海の断崖に沿っていて、なだらかなカーブも多々伴い、正直どきどきするというか、道路も2車線なんですが、そんなに広くないので運転するには(私は運転してませんが、助手席でも寝てられない気分)、かなり神経を使うような道路でした。夜は暗いから、余計冷や冷やする。

ホテルから車で出掛けるたびに、毎日何度も通過していたので多少は慣れましたが。

住むには大変だろうな、、、と。特に冬場に雪など降られたら。。。

マラテアと言えば、透明な青い海の海岸とそのすぐ近くにそびえたつ荒々しい岩山の数々。そして高さ22メートルのキリスト像が有名です。

キリスト像というと一番有名なのはリオデジャネイロのコルコバートの像がありますが、ヨーロッパでは2010年にポーランドに世界一高いキリスト像が完成したらしいです。マラテアのキリスト像は世界では5番目の高さだそうです。

ま、それはさておき、このキリスト像を少し説明します。マラテアは1807年にフランス軍に攻撃された歴史があります、この出来事を忘れないためにSan Biagioという岩山の一番上に鉄の十字架を1907年に建てました。しかし雷により何度も崩壊しては修復されるということを繰り返していました。そして1942年にセメントで作られた十字架が避雷針と共に代わりに同じ場所に建てられました。

1953年にマラテアの産業発展のため派遣されたStefano Rivetti伯爵がその十字架の代わりとして、ブラジルで見たコルコバードのキリスト像のようなものを建設できないものかと、フィレンツェの彫刻家のBruno Innocentiや彫刻専門の大学教授等に相談したのが始まりでした。そして1963年から工事着工、岩山を深く掘り起こした作られた基盤や中心部には大量の鉄が使われ、その周りを大理石とセメントを混ぜ合わせた特殊な混合物で固められ、大体の形が出来てから1964年末から1965年の数ヶ月間で彫刻家Bruno Innocenti自ら現在のキリスト像である形に最終的に彫刻されて出来上がったものです。

歴史を考えると感慨深いものがありますね。この像が建ちそびえる後ろには吸い込まれるような 青い海が広がっており、絶景です。

 

キリスト像に向かう途中で車を駐車して、普通の道路を少し歩いて上まで行きました。

帰りも歩いて車を停めた場所まで。9月は夏も終わり、観光客も減っているので、キリスト像に行く道路も車はそんなに通りません。が、遠くから見てみるとこの道路怖いくらい高い。。。違う意味で絶景です。

 ホテルからの眺めはこんな感じでした。右上の雲の下の岩山が突き出たところの上に小さい白い縦棒のようなものが見えますでしょうか?これがキリスト像です。朝は特に気持ちがいいし、夕方は夕焼けになると神秘的です。こういう風景があるバルコニーで椅子に座ってコーヒーを飲みながら本を読んだりしている人たちを多く見ました。私たちは、どちらかというと朝はゆっくりして、その後はドライブしながら色んな場所に出掛けてましたが。。。ホテルでのんびり過ごすのもありかな?というくらい、確かに眺めは素晴らしいです。

旧市街の街自体はとても小じんまりしています。お店とかも多くはないです。レストランは選べるほどはありますが、正直なところ魚料理は期待したほどではなかったです。車があれば近場の他の街にも遊びに行けますが、若者には少し物足りないような、かなり落ち着いた感じの観光地です。夫婦や恋人同士が眺めのいいホテルに泊まり、近くのビーチやプールで寛いだり、ゆっくりと時間を過ごしたい人たちにはおすすめの場所です。


週末小旅行

2017-06-25 | 日記

先週3泊4日で近場の海辺の街に滞在してきました。Porto Cesareo (ポルト・チェザーレオ、ポルトとは港という意味です)という街です。ここは街自体は小さい(人口6千人位)のですが、綺麗なビーチが周りにたくさんあるので、多くの旅行者がビーチでリラックスするのにちょっと滞在するような感じで訪れます。さすがにビーチでゆっくりと時間を過ごすようなアジア人観光客は皆無ですが、イギリス人やヨーロッパ本土から来る旅行客は結構いました。

たくさんLidoリド(日本でいう、海水浴場、海の家という感じ?)があるので、そのうちから1つ2つ選んで朝から夕方まで1日中海でのんびりしてきました。そのうちのひとつにTogo Bayという人気のLidoがあり、ここは必ず行きたいと思っていました。

Togoはアフリカにある国の名前ですが、雰囲気的にはカリビアンでしょうか?すごく素敵なlidoでした、何だかイタリアにいるのを忘れるような。。。まだ6月だったこともあり、ひどく混み合うこともなく暑すぎることもなく、ベストな時期ですね。何よりも海水がとっても綺麗で透明感抜群、遠浅なのも最高でした。

  

 

*上の写真は他のサイトから拝借しました。

ランチも座って食べれるスペースもあり、昼のメニューも簡単なものですが色々あります。値段もそんなに高くなかったです。私たちはファッロ(古代ローマ時代から食べられている古代麦、日本語だとスペルト小麦と言うらしい)のヴェジタリアンサラダとフルーツ盛り合わせを食べました。12ユーロ位です。アンブレラとビーチチェア2つでセットになっていて1日レンタル20ユーロ。これは一番前列から値段が高く、後ろに行くにつれ安くなります。私たちは2列目を選びました。7月からは、また値段は上がりますが。8月はきっとすごい人混みなんだろうなと。。。。いつかまた戻りたいと思えるようなリドでした。

夜は、街の中心街のレストランで食事したり、最後の夜は海岸近くの小さな町の魚屋さんで食事しました。ここは普通の小綺麗な魚屋さんなんですが、売っている魚を好きな調理方法で調理してくれるお店です。生ものもあります。私たちは、食べ過ぎだと思うのですが(3人とも魚介類大好きなので、ついつい、、、)、まず生かきと地元の赤いエビをレモンと一緒に生で頂き、牡蠣、タコ、小魚、エビなどのフライをた〜くさん、それとタコのトマトソース煮込み(これはアンドレアが好きなので)、大きなイカの丸焼き。魚介類だけを食べ続け(というのも、パン類や魚介類以外の食べ物は一切売っていないので)かなりの量を食べましたが、それでもワイン等の飲み物含めて70ユーロ、ひとり3千円もしないです。これは最高に美味しかったです。魚介類はこうやって食べるのが一番好きかも知れません。アンドレア曰く、小樽を思い出したそうです、イカの丸焼きを食べながら(笑)。。。それもおたる水族館の匂いがする、と。。。水族館の食堂でイカ焼き売ってるなあ、そういえば。

 

*これらの写真も他のサイトから拝借しました。正直なところ、最近食べながら写真を撮るのが億劫になっています。

こういうタコサンドも各地にあったりして有名です。軽い昼食だったら、これ一つだけでも十分です。味もおいしいよ。いわゆるプーリア州では当たり前のストリートフードでしょうか。日本のたこ焼きみたいな感覚かな?

他のリドで、とてもフレンドリーなタイプのリドがあり、そこでは1匹の大型犬が常に見回りをしていました。というか、ぐるぐる歩いたり泳いだりしていて、アンドレアはこの犬の存在をすごい気に入ってました。近くに寄ってはくるけど、なでたりは出来るけど、子供と一緒に遊んだりはしないんです、きちんとそういう教育を受けているのかな。ライフガードと共に1日中働いてるのでしょうね、何かあればライフガードのお兄さんと一緒に海に飛び込んでいくのかも知れません。とても賢そう!話は変わりますが、ここのビーチは貝殻がたくさん砂に混じっていて最初は歩くのに気を使いました、貝殻を踏んだら足の裏が痛いのではないかと。だから私は水の中でしばらく座りながらずっと綺麗な貝殻探しをしてました。そのコレクションがこれです。色んな色の自然なビーチガラスも集めたりして(ちゃんと角がとれていて危なくないです)、これはこれでとても楽しかったです。アンドレアが見つけたキノコみたいな形の石もありました。

 

途中、他の街にも立ち寄りました。ここでは少し歩いたので暑かった。ここはGallipoliという街で、訪れるのは2度目です。ここも魚料理で有名だったりします。

歩いてる途中で下を見ると、眺めのいいカフェみたいのがあって、、、、でもよく見てみると、テーブルの横に木製のビーチチェアが海側にたくさん置いてあって、横になりながら日焼けしている人たちがいるではないですか。。。何だか優雅な風景でした。でも、私はアンブレラなしであの強い日差しの下で日光浴はできないなあ、と考えてましたが。日本ではカフェの隣で寝ながら日焼けなんてありえないような、、、多分。文化の違いは面白い。

 

最後に意味不明な不思議なポストが普通の道のど真ん中に。。。家の前とかではなくて、歩道の横にポツンと、、、『助けてください、猫たちの為に寄付を』と書いてあり、その横に郵便物受けが。。。help meだけ英語で、あとはイタリア語。これじゃ、外国人観光客には何が何だかわからんでしょうに。ここにお金を入れて行く人が本当にいるのかどうかは不明。イタリア人はまず無視でしょう。私が思うに、この辺は野良猫が多くて、その餌代に困っているのでしょうか?この写真を撮っていたら夫に、何の写真を撮ってるんだか、と笑われました。

 

このドア、何気なく気になり近くに寄るとドアノブが魚の形してました。個性的です。 

 

 


色で食べる

2017-04-23 | 日記

春になると必ず八百屋に並ぶ、そら豆とグリーンピース。

そら豆は大きくなりすぎていない出始めの頃にたくさん買う。

そして数日以内に生で食べる。だいたい1キロ買っても150円しない。

さや付きで1キロだから中の豆だけにすると大した重量ではないけれども

十分満足できる量ではある。ここ1週間でもう3、4回も買って毎日のように

豆だけ生で食べ続けている。春だけしか食べれないのでついつい食べすぎてしまう。

でも最近初めてグリーンピースを生で食べて、その美味しさに嬉しくなってしまった。

今まで、何故生で食べなかったのだろうと、、、、。夫が普通に目の前で生で食べ始めたので

あれっ?これも生で食べるのか、、、、と思い、自分も一人で居る時に食べてみた。

これが甘くてすんごく美味しかった。なんで今まで食べなかったんだろう、と少し後悔した。

こっちの人は何でも生でよく食べる気がする。野菜類は。。。

 

春だから、何となく色にこだわりたい気がして、

お寿司をいつも買ってくれるお客さんがいるので、少し違うお寿司も作ってみようと思い、

海苔の代わりにほうれん草で巻き寿司も作ってみた。これが意外にも綺麗で春らしいと思った。

でも、ほうれん草は冬の野菜だから、もう手には入らないけれども。

 

 

軍艦寿司も1種類作ってみた。今回は、生のイカにLompo(北欧で食されているキャビアの代用品みたいなものらしい)という日本では多分売っていないであろう魚の卵を混ぜて、赤カブをスライスして載せてみた。

イカの方にも色が必要だった気がする。でも何を混ぜたらいいか、思い浮かばず、、、緑がオレンジ系が必要だった気がする。

 


いい香りのする春がきた

2017-04-23 | 日記

つぼみが出来たと思ったら、あっという間に花が咲き、緑が溢れる。

そんな春がやってきた。と思うのも束の間、急に寒くなり強風がふき花も散る。。。日々。

これが4月ですかね。

私は紫の花が一番美しいと感じるのですが、日本だと藤が一番好きでした。

見栄えは藤で、香りはジャスミン、ですかね。

でもこちらにも藤が咲いています、これって藤なのかしら?藤だとは思うけど。

いつ、何処で見ても、藤はやはり素敵だわ〜。

  

同じく紫色では負けていない、小さなタマネギ(タマネギの種類は不明だが)の花。

道ばたのコンクリートからも花が咲いてる、タンポポではなく芥子の花

お花を見てるだけでも、癒される。。。

癒されるといえば、まず香りなんですが、3、4年前からアロマキャンドルが大好きで、

ゆっくりしたい時にはリビングルームでアロマキャンドルをつけてます。

アロマキャンドルというと、例えばヨーロピアンブランドだとParksやDiptyqueなんかが有名ですが、

値段が結構高いんですよね。プレゼントにもらうには嬉しいのですが。。。

わたしは頻繁にアロマキャンドルを使うので、とてもじゃないけど財布がもたない。

だけどアメリカのメーカー「ヤンキーキャンドル」のキャンドルは

小さいサイズもあって色々と香りを試せるし、香りの種類も多いので好きな香りも見つかるし、

値段も高くないので、しょっちゅう購入してます。

庶民でも楽しめるアロマキャンドルな存在です、私にとっては。

好きな香りのBodyクリームやハンドクリームにも癒されますが、家にいるときは

やっぱりアロマキャンドルがいいです。

私は個人的に香りが弱すぎると楽しめないので、ヤンキーだとちょうど良い香りの強さで

部屋中に好きな香りが広がる感じです。狭すぎる閉め切った空間には合わないかも知れませんが。

今年の春の新作も出たので、6個入り春のギフトボックスも自分のために買ってしまいました。

 

 


今年は大寒波から始まった。。。

2017-01-28 | 日記

2017年の1月も終わりそうですが、今年は珍しく南イタリアは大寒波に襲われ雪から始まりました。

まず雪はほとんど降らないのですが、降ってもすぐ溶けてしまうような雪ばかりでした。が、しかし今年の雪は違いました。

なんと積もる雪が降ったのです。学校も1月9日からでしたが、雪で交通が麻痺したり一部の地域で水道水が止まったりして、学校も数日閉鎖されました。学校のセントラルヒーテイングの外部の一部が凍結により壊れたりして、暖房が効かない教室もあったりして、結局今年の登校日は1週間遅れになりました。。。とんでもない年初になりました。

バルコニーに置いていた多肉植物が、雪が溶けたあと見たところ、いくつか死んでしまいました。。。

こんな寒さには耐えられる植物ではないので仕方ないのですが、今まで育てて成長していただけに、とても残念。

雪が降った初日に、アンドレアが雪の上に鳥の足跡があることに気づきました。あら、こんな寒い中、うちの

バルコニーに来てたのね。そうだ、今年は酉年ではないですか?

すかさず写真をとり、勝手に「縁起が良い」と喜んでました。単純な私です。