イタリア政府は、ピアス病の影響を受けているプーリア州南部に面積24万1000ヘクタールの緊急対応地域を指定した。オリーブの木を枯らす同病への治療法は今のところ存在しない。(2016年の現在も残念ながら、まだ存在していません)

欧州連合は、感染で枯れた木々を根こそぎにすることによる警戒的な対応を取るよう働きかけているのですが、オリーブ農家は大反対。確かに農家にとっては簡単に「そうですか」という訳にはいきません。

イタリアは栽培者側からの圧力を受け対応が鈍く、事態をさらに悪化させていると言われていますが。イタリア国内では、長年栽培を続けてきたオリーブ園の破壊に反対の声が高まっている。これは、本当に辛く大変なことです。

最近の新聞の記事では、オリーブ園を助けるための最後の切り札として「この細菌に完全に感染してしまっている木は根こそぎ抜くしかないが、感染していない木は地上から5メートルまでネット(のようなもの?)でカバーして保護する」という最終決断をしたとのことです。その菌を媒介する虫は3メートル以上は飛べない、という事実に基づいて考えた最後の決断と言えそうです。この対策により、感染せずに残っている健康なオリーブの木々が守られることを願っています。

何だか、観光話からずれましたが、イタリアにとっては無視できない話題なので書いてみました。

話はまたオストュー二に戻りますが、いつもレストランは魚介類中心の美味しそうなレストランを探して行きますが(家族全員肉より魚介類が大好きなので)、今回は美味しい魚介類レストランで食べた魚とは関係ない前菜のひとつ、そら豆(イタリア語ではファーべと言います)のビューレに薄切りのパン(多分低温乾燥させたもので、食感はラスクのような感じ)とイチジクがのっているもの。これ、とてもシンプルな一皿なんですが、こういう食べ方を今までしたことがなかったのと、あまり期待していなかったのに美味しかったという意外性で、珍しく写真を撮りました。(最近は本当に写真を撮ることが減りました、、、)

典型的なこの町の風景