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((( Barbacrea )))

ロンドン生活を経て、南イタリアのちっちゃな田舎町に移住。

The Smile

2024-06-25 | 日記

先週の土曜日にずうっと楽しみにしていたThe Smile( Thom York, Johnny Greenwood とジャズドラマーのTom Skinner 3人が結成したバンド)の野外(海のすぐ隣)コンサートに行って来ました。この日は最悪なことに猛暑日で湿度も高く、夜になってもあまり気温が下がらず、大丈夫か?私達オ−ディエンスもア−ティスト自身も、暑さで倒れる人が出てしまうんじゃないかと心配だったくらい。始まったのが21:45 位だったので少し風も吹いてきて多分気温は30度ちょっとあったのかな?なにせ人が多いから他人との距離が狭い、なのでより暑い。でも中央にあるサウンドシステムを囲っている柵の近くに移動して横にもたれ掛かりながらみてました。この場所はなかなかいい場所でした。今回はイタリアでは3回公演でタラントという港町で毎年行われるmusic festival で1公演、ロ―マで2公演行われました。実は最初にアナウンスされたロ―マのコンサートチケットを購入済でしたがあとからタラントが追加されたので、距離的に近いタラントに行きました。ロ―マのチケットは簡単にネットで転売出来ました。前置きが長くなりましたが、コンサートは素晴しかったです!彼らの音楽が本当に大好きだし(albumは2枚ともお気に入りで毎日のように聴いています)Thom Yorkがこんなにフレンドリーでリラックスしてて(パ−トナ―がイタリア人なので、いつのまにかイタリア語が話せるようになってて驚いた)彼らも楽しんでるのが伝わってきた。Fu**ing caldo (英語とイタリア語をmix して)と言って(クソ暑い!と) 観客を笑わせたり。音楽は演奏も歌声も暑さを忘れさせ違う世界に連れて行ってくれた。音響もライティングも素晴らしかった。アンコ−ル前のBending Hecticは私の大好きな曲でもあるので鳥肌がたったくらい。このまま終わらないで〜、でもこの曲で最後もいいなぁ~と複雑な気持ちになりました。私が心から愛する彼らの音楽と伴に過ごせた2時間はEuphoria❤️❤️❤️

Setlist: Wall of Eyes,The Opposite, Speech Bubbles, A Hairdryer, Colours Fly, Skrting on the Surface, Instant Psalm, Thin Thing, Don’t Get Me Started, Friend of a Friend, Read the Room, We Don’t Know What Tomorrow Brings, Zero Sum, Teleharmonic, Pana-Vision, Under Our Pillows, You Will Never Work in Television Again,    Bending Hectic

Encore:
The Same, The Smoke, Feeling Pulled Apart by Horses(Thom York) You know me!


エミリアロマーニャのプリン

2023-12-22 | 日記

今年の9月からアンドレアがボローニャという街の大学に通うようになり、私もボローニャには何度も通いました。その都度、色んなレストラン(私は少しカジュアルなトラットリアという家庭的なレストランに行く事が多いのですが)でその地域の伝統的な料理を色々と食べましたが、その中でとても美味しかったのがBudino di Minerbio(ブディーノ・ディ・ミネルビオ)というデザートです。日本のプリンに近いのですが、食感はもっとしっかりしていて固め、卵の味は感じず、アマレッティとキャラメル、コーヒーの味が微妙に混じり、一口食べただけで幸せになってしまうような味です。もともとプリン系のもの(特にクレームブリュレ)大好きな私、でもこれは人生初めての味で、すっかり虜になりました。

イタリアは北から南まで伝統料理はかなり違います。なので、住んだ事のない街に旅行に行く度にその地方料理を食べるのが楽しみです。このデザートは自分の家に帰って来てからすぐにインターネットでレシピを探し、数ヶ月前にさっそく試しに作りました。今まで既に3回も作りました。基本的にボローニャ近郊のデザートなので、南イタリアでは知られていません。ですが、南イタリア人にも食べてもらいましたがすごい好評でした、みんなこういう味は好きなのかも知れませんね。作り方はすごく簡単ですが、オーブンで私好みの固さに出来上がるまで2時間ほどかかりました(私は大きめの型で作るので)。オーブンではプリンのように蒸し焼きにします。興味のある方は、是非作ってみてください。イタリアのレシピサイトをのせておきます。(私はアマレッティと砂糖を少なめに作りました)ちなみに材料は、生クリーム、卵、砂糖、アマレッティ、エスプレッソコーヒー、アーモンドのリキュール等(これは無くても大丈夫)です。

https://www.soniaperonaci.it/budino-di-minerbio/

 


PLACEBOプラシーボ

2023-09-10 | 日記

もう2ヶ月近く前になりますが、23年ぶりくらいにプラシーボのコンサートに行ってきました。こんな南の辺鄙な都市までプラシーボが来てくれるなんて、こんな嬉しい事は久しぶり。ロンドンで行ったプラシーボのコンサートは多分ブリクストンアカデミーだった気がします。チケットが売り出されてからすぐ購入したので、待った月日も長かったですが。90年代からずっと現在まで音楽を作り続けてくれている好みのバンドは数少なく、そのうちの一つがプラシーボ。プラシーボのデビューは96年、色んな意味で強烈だったので今でも鮮明に覚えています。ヴォーカルギターのブライアンのあの特徴的な声と容姿、カリスマ、それにギター、ベース、ドラムだけのスリーピースバンドで、彼らの作り出す独特の音や歌詞がかっこよくて大好きで、しつこい程聴いてました。ちょうど90年代中盤から自分の居場所がわからず悩みも多かったので、退廃的な音楽を聴きながら、それがobsessionになり、聴きながら気持ちが救われていたんだと思います。特に好きなプラシーボのアルバムは2枚目のWithout you I'm nothing。そして昨年やっと、前回のアルバムから9年という長い期間を経て通算8枚目のアルバムをリリースしました。タイトルはNever let me go.(私の大好きな本のタイトルと同じだ!これは何か意味があるのか、とても気になる。)プラシーボがやっと新しい音楽とともに戻って来てくれたことが本当に嬉しくて、私的にはとてもプラシーボな音楽でアルバムをじっくり聴きながら感動してました(Boxレコードも購入済)。一番好きな曲はThe Prodigal、プラシーボの曲としては異色だけどとても壮大で美しい曲。ボウイとクイーンのUnder Pressureのサンプルも途中からきこえてきて、ちょっと胸が熱くなりました。ブライアンのとても穏やかで優しい声が、そして詩を聴いていると涙が自然に出てきてしまった。自分とプラシーボはまだ強く繋がっているなあと、実感しました。This is what you wanted の詩は、まるで"私に歌ってるの?"って思うほど自分と重なり感情がかなり揺さぶられた、私にとってすごく特別な曲。アルバム最後のGo fix yourself instead of someone else と繰り返して終わって行くのが何ともプラシーボらしくて大好き。( この曲に関してはRadioheadの曲と似ているという指摘もありますが、あえてこの部分については私は書きません。RadioheadがLana Del Rey を訴えた時もとても複雑な気持ちだったから。私はLanaの音楽も大好き。全くその曲を知らずに音が似通ってしまうことも音楽ではよくあると思うから)

上手く言葉にできないけれども、Never Let Me Go が私にとっては大事なアルバムで、ブライアンの書く詩が個人的にとても意味のあるものなのです。彼らのデビューから27年経った今でも初期の曲も含めて私は聴き続けている。これは芸術全般に言えることですが、私にとって音楽はとっても深くて個人的なものだと言うこと。

私は2005年から自分の住む環境を変えすぎてしまったのと育児が始まったこともあり、好きな音楽や映画をじっくり聴いたり見たりする余裕がほとんどありませんでした。自分の中では音楽の空欄期間みたいなものが少しあります。なので最後に行ったコンサートはロンドンのRadiohead。ロンドンではたくさんのライブコンサートに行ってました、小さい箱の場合は一人でも気軽に。今は田舎に住んでいることもあり、まず好きなバンドのコンサートなどに遠くてなかなか行けないんです。遠くの都市(大物以外は大抵ミラノやボローニャ止まり)まで行くには、電車や飛行機での移動だし子供を連れてロックのコンサートに行くのも難しかったのです。

コンサートの感想は、というと、私は最初の方は消極的にかなり後ろの方に立っていたので、ちょっと距離がありすぎたのと、音が何故か割れ過ぎていました。途中から少しづつ前の方に移動して行きました。すると音も断然良くなって臨場感が増しました。最初から前方に行くべきでした、後悔。ブライアン(vo)はコンサート中に携帯電話でビデオを撮られるのが大嫌いで有名なので、至る所に携帯電話は使用しないで欲しいとのお願いが貼ってあり、コンサート前にアナウンスされたにも関わらず、やはりアーティストのお願いを無視して携帯電話で録画する観客は一定数いるわけで、(ステージを観たくても前にいる観客の携帯スクリーンが気になることも多々)それにブライアンが苛ついてしまいナーヴァスになり中断することも。。。彼はライブで観客と特別な時間を共有したいと考えているので多くの携帯電話が自分たちに向けられていると観客と自然に繋がるのが難しいのだと思います。気持ちはよーくわかります、昔のビデオを見ると本当に今とは違うのが一目瞭然です。昔のライブはこんな感じでした、本当に懐かしい、プラシーボも自分も若かったんだなぁ。

98年グラストンベリー, 36 degrees このスピード感が大好きだった

https://youtu.be/E7OLU81r8g0?si=dRxBdANLZ3-7S-kn

98年、teenage angst タバコを吸いながら歌っていたブライアン

https://youtu.be/JOS7UTVozuE?si=m9z8Ew0ORFfAAPG4

大好きな曲のひとつPassive Agressiveのライブビデオ(2000年)

https://youtu.be/w8WkKKVGr4g?si=TVhGhxhaO4Ld_3z2

このライブは最高すごいEnergy、bionic (2003) in Paris

https://youtu.be/0Zael5yNLe0?si=t8kmF2mILedjGjIX

Set Listは、調べずに行きました、その方が意外な選曲があったりすると嬉しいので。個人的には、やはり最初のアルバムからのBionicをプレイしてくれたのは、鳥肌がたちました、嬉しくて。当日はジェーンバーキンが亡くなった日だったので、友人だったジェーンの為にHappy Birthday in the skyを追悼として歌いました。欲を言えば最後の2曲 をカヴァー曲(shoutと Running up that hill)にして欲しくなかったなあ。プラシーボはたくさん素晴らしい曲があるので、最後は彼らのオリジナル曲で終えて欲しかった。Runningは好きだけれども。ブライアンの声は期待通り、歳とともに落ち着いた感じ。ブライアンはもともとあまりステージでは話さない方だけど、今回もサッと去って行きました、でもステファンが観客に近づいてファンサービスをしてからコンサートが終わりました。ステファンは昔からこういう優しいところが変わらない。だからプラシーボのバランスがとれている、と思います。わたしは90年代のすごい尖っていて危ないプラシーボから刺激を受けたけど、熟してきたプラシーボもいい意味でまだ棘は残っていて昔から変わらず正直。タブーを恐れず自分達の信じることを世界に向かって音楽を通して伝えてきたプラシーボ。そんな彼らが長い年月を経て素晴らしい曲とともに帰って来てくれた、本当にありがとうプラシーボ。

 


イタリアのきゅうり

2023-06-18 | 日記

上からBaresani, Carosello, Barattiere, Cetriolo

イタリアに住み始めてから食生活は大きく変わりました。特に食べる野菜と果物の量がすごく増えたこと。もともと野菜は大好きでしたが、イタリアで野菜を食べる時の量が日本ではあり得ないくらい多いこと。最初は驚いてしまいましたが、今ではそれが普通になりました。それに野菜を買う時は基本的にいつも量り売りなので、1キロ単位で購入することもしばしば。それに野菜と果物の値段が日本と比べてとても安いんです。例えば、キュウリCetriolo1キロは先週は2€でした日本円にしたら300円しない位です。私は、だいたい1週間に一度、隣町の有機栽培の農家さん(詳しく言うとバイオダイナミック有機農法の農家さん、この農法については今度書いてみたいと思います)から旬の野菜と果物を直接買っています。いわゆる看板も出ていない予約のみの直売所です。有機野菜なのにスーパーや八百屋さんよりも安いものも多く、その日の朝に収穫したものなので新鮮そのもので本当に美味しいのです。ただ全ての種類の野菜や果物を生産しているわけではないので、その他の必要な野菜等は近所の八百屋で買います。

ところで、南イタリアで夏野菜の代表格のひとつが、キュウリです。日本でキュウリというと、普通にスーパーで売っているのは長細いキュウリですが(もちろん地方により色々な種類があるとは思いますが)こちらでは色々な種類が売っています。私は少なくとも6種類は知っています。

日本のキュウリは皮が薄く、種も小さいので皮をむかずに全て美味しく食べれますが、こちらのキュウリは私が知るかぎり外の皮まで美味しく食べれるのはBaresaniという小さめのキュウリのみで私の一番のお気に入りキュウリです。一番日本のキュウリに近い食感だと思います。普通にキュウリ(イタリアでCetrioloと言います)と言うと日本のキュウリを少し短くして太らせた形態のものになりますが、皮が厚くて固いので、基本的には皮を全てむいて食べる事になります。でも日本のキュウリほど美味しくないです。夏にしか出回らないキュウリの種類でcaroselloカロセッロというものがありますが、こちらは皮に産毛のようなものが生えているので、こちらも皮は食べません。味はキュウリと甘くないメロンの中間のような感じです。そしてもうひとつBarattiereという野球のボールのようなサイズのキュウリもあります。こちらは、甘くないメロンにより近い感じで、カリッとした食感も強くありません。種も大きいので私は中心の種の部分は切り取り捨ててしまいます。私の夫はカロセッロが大好きで、そのまま皮だけむいて人参のようにかじって食べてるのを見た事があります。私は薄くスライスしてビネガーとオイルと塩だけで食べるのが好きですが。日本風のサラダでポン酢とオリーブオイルだけかけて食べたりもします。なんせイタリアの夏は暑いので、生野菜を食べる日が本当に多いのです。トマトも夏野菜なので夏は甘みも増して本当に美味しいです。


fake cake フェイクケーキ

2023-06-05 | 日記

もう4ヶ月くらい前になりますが、アンドレアが18歳になりました。もう18歳(イタリアでは成人です)になったのかと思うと何だか時が経つのはこんなにも早いのかと思うばかりです。残念ながら私の両親はもう他界していませんが、赤ちゃんの時(4ヶ月)から、頻繁に日本に里帰りできて、一緒に過ごせた事は、彼にとってとても貴重な思い出になっていることでしょう。

ところで、18歳ということで少し大きめの誕生日パーティーを開いてあげたのですが、その時にフェイクケーキを自分で初めて作りました。フェイクケーキと言うのか、イミテーションケーキと言うのか、よくわかりませんが、要は食べれない飾り用の偽物ケーキです。イタリアではパーティー等に普通によく使われます。高さも簡単に出せますしインパクトがあるデザインも自由に色々な素材で作れます。でもって溶けたりする心配もないから最初から最後までずっと飾ってられるので便利性もあります。食べるケーキは別に作ってあり食べる時間まで冷蔵庫で保管されているのです。私は一度このフェイクケーキが作りたくて、アンドレアの誕生日には絶対作ろうと思い、どんなデザインにしようか一緒に話し合い決めました。私の方がワクワクしていましたが。

彼のパーティーのテーマがブルー(私が大好きな色ブルーで嬉しい!)だったので、色んなブルーを使い、アクリル絵の具とペーストを使い紙で作りました。中は発泡スチロールです。忙しい中、夜も寝る時間を削って作りましたが、これが楽しかったこと!やっぱり手作りするのは何でも楽しいと再確認しました。特に紙と絵の具を使うのが大好きなので、私にとっては好きな分野の手作りでした。また作る事は多分ないかな?と思いますが。台からハッピーバースデーレターの飾りまで全て手作りです。それと、ブルーにちなんで、アンドレアが好きなブルー系の絵画を10点くらい選び、それをプリントアウトしてそれぞれのテーブルの上に手作りのペーパーフラワーとローズマリーと葉っぱのテーブルアクセサリーと一緒に飾りました。その写真を撮るのは準備でバタバタしていて、すっかり忘れてしまいました、残念。自分の家で個別に撮った写真だけはありましたが。