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((( Barbacrea )))

ロンドン生活を経て、南イタリアのちっちゃな田舎町に移住。

アマレッティを使ったお菓子

2020-05-26 | お菓子、ケーキ

 

 

アマレッティというイタリアのピエモンテ州の伝統的なお菓子があります。日本ではマカロンが大人気ですが、そのマカロンも歴史を辿れば、フィレンツェのメディチ家がフランスに持ち込んだアマレッティが原型だと言われています。アマレッティは固いものと柔らかいもの2種類ありますが、一般的にスーパーで売られているのは固くて軽いものが多いです。アマレッティの原料は普通のアーモンドと苦い種のアーモンド、卵白、砂糖、そしてアプリコットの種(日本では杏仁と呼ばれていて杏仁豆腐に使われています)です。家で手作りする場合のレシピは、杏仁は入れないことが多いようです。というか、どこで手に入れるのか正直知りません。苦い種のアーモンドというのも日本では聞いた事がなかったですが、イタリアでは手に入ります。アマーロとは苦いという意味なので、苦いアーモンドを使うことから少し苦いという意味のアマレッティという名がついたのしょうか? 実際には、苦さはほとんど感じない甘いお菓子です。杏仁豆腐を知っている人には、何となく親近感のある香りがします。

私はアマレッティをそのまま食べるのは実はそんなに好きではありません。でも、この固いアマレッティを他のお菓子に使うのは好きなのです。独特な風味がケーキにとてもよく合います。スーパーで売っているアマレッティは安いのだと200グラムで200円くらいです。日本だと普通のスーパーには売ってなさそうですが、KALDIやネットだと売っています。私が好きなレシピを今回はふたつ簡単に紹介しますね。

一つはリンゴとアマレッティのクランブルケーキです。

https://ricetta.it/sbriciolata-di-mele-e-amaretti 

上のアドレスがもともとのレシピなんですが、イタリア語なので簡単に説明しておきます。ビデオもあるので見るとわかりやすいです。気になる方は是非作ってみてください。ただしケーキ型の直径24センチ用なので、小さめの場合は量を半分にするといいと思います。イタリアのケーキレシピは大きめなんです。Sbriciolataとは粉々にするという意味です。

材料は、リンゴ3個、レモン半分の果汁、卵1個、バター170g、小麦粉350g、砂糖200g、アマレッティ70g、シナモン好きなだけ、ベーキングパウダー8g

リンゴは小さいイチョウ切りにしてレモン汁と砂糖50g、シナモンを合わせて5、6分くらい調理します。小麦粉、残りの砂糖、卵、ベーキングパウダー、アマレッティを粉々にしたもの(粉々にする大きさは適当な方が後で食感に違いが出て美味しいです)を全て一緒に混ぜてから、そこに小さく四角く切ってきちんと冷やしておいたバターを入れて手で押しつぶしながら細かくなるように手早く粉類と合わせます。クランブルを作るのと同じ要領です。このクランブルを最低でも30分ほど冷蔵庫で冷やしておきます。ケーキ型の底に3分の2量のクランブルをスプーンを使いながらしっかりと敷き詰めます。その上に調理したリンゴを載せます。そして最後に残りのクランブルをリンゴの上に載せて、オーブン170度で40〜45分焼きます。底のベースは押して敷き詰めたのでクッキーのような食感ですが、上は粉々のままなので、クランブルそのものです。アーモンドの代わりにアマレッティを入れたレシピですね。砂糖の分量は私は気持少し減らして作りました。イタリアのレシピだと時々甘すぎることがあるので。

もう一つのレシピは、もっと素朴なバターなしのケーキです。

https://www.francescamariabattilana.com/2016/01/torta-agli-amaretti-e-noci-senza-burro.html

材料は、アマレッティ20個、くるみ10個、全粒粉200g、マルサラ酒(イタリアシチリア島の酒精強化赤ワイン)大さじ2、コーンオイル(またはサラダ油)60ml、牛乳100ml、卵2個、ブラウンシュガー100g、片栗粉50g、ベーキングパウダー8g、塩少々 

マルサラ酒は家になかったので、私は入れませんでした。なくても美味しく出来ますが、きっと入れるともっと美味しいのでしょう。代わりにシェリー酒やポルト酒を入れてもいいと思います。全粒粉は普通の薄力粉にしてもいいし、ブラウンシュガーも他の砂糖にしても問題ないです、風味は多少変わると思いますが。私はいつも適当に家にあるものに材料は変更したりします。

アマレッティとくるみは、適当に細かく砕いておきます。ボールに卵と砂糖を塩少々を入れて混ぜます。そこにマルサラ酒とオイル、小麦粉、牛乳、片栗粉、ベーキングパウダーを入れ、力を入れて柔らかくなるまで混ぜ合わせます。そこに細かくしたアマレッティとくるみ(あとでケーキの上に載せる分を少し残しておきます)を合わせ、ケーキ型に流します。最後に残りのアマレッティとくるみを上に載せてオーブン170度でだいたい40分くらい焼いて出来上がり。私はいつものように、半分の材料でパウンド型と小さな丸いケーキ型で焼いてみました。

  

生地自体はそんなにフワっと柔らかくはないですが、とても素朴で好きな味です。上にのっているアマレッティとくるみの相性が抜群ですし、上の部分はこんがり焼けてカリカリしてます。

   

 

 


お菓子いろいろ

2020-04-08 | お菓子、ケーキ

イタリア全土に非常事態宣言そして外出禁止令が出てから既に1ヶ月が経とうとしています。

買い物以外は、基本的に全く外出していません。私は毎日PCを使ってすることがあるので暇を持て余してはいないのですが、とにかくしょっちゅう何かを食べています。お菓子、ポテトチップス、フルーツやサンドイッチだったり。。。いつもより時間があるので、お菓子作りも色んなレシピを試しています。最近作ったのは、レアチーズケーキ、クレームブリュレ、パンナコッタ、リンゴのタルト、ラングドシャなどなど。こんなに甘いものを食べ続けていいのだろうか、と少し悩みもしますが、関係なく食べ続けてます。今後健康の為には気をつけたいと思います。

いつものレアチーズケーキ。いつ食べても美味しい定番の味。

 

これは初めての作ったリンゴのタルトのようなものです。上もタルト生地でかぶせてあります。タルト生地はバターと小麦粉、卵黄、砂糖とレモンの皮すりおろし、を混ぜて。中のフィリングは、リンゴとブラウンシュガー、レモン汁、シナモンを入れて多少煮詰めたものに、クルミも入れました。オーブン200度で25分焼くだけ。見た目はシンプルで素朴かも知れないけど、甘すぎず美味しいです。イタリアでは、こういう風にフィリングにフルーツやナッツ類、ジャムやチョコなどを入れて焼くお菓子も多いです。タルト生地のレシピを変えて甘くしなければ、中身は料理した野菜なんかを入れても美味しく焼けるので、夕食にもなります。

 

こちらは初めて作ったクレームブリュレ。レストランで食べたことはあったけど、家で作ったのは今回が初めて。家に砂糖を焦がすバーナーがないのですが、今回はグリルで上の部分をカラメル化しました。しかし、砂糖をもっとたっぷり入れるべきでした。すると固くなるカラメルも多くなります。スプーンでたたくとパリっと割れる音が楽しい。映画「アメリ」にも出て来ましたね。クレームブリュレのような卵黄生クリーム系のデザートの味が大好きです。毎日でも食べたいくらい。プリンとかクレームカタラーナも。

これは今年のアンドレアの誕生日ケーキ。シンプルなデコレーションで。

 

 

 

 


セミフレッド (Semifreddo)、パルフェ(parfait)?

2019-06-24 | お菓子、ケーキ

 

 

最近は、お菓子を作るのにもオーブンを使いたくない暑さが続いています。暑いからあんまりお菓子類も食べたくありません。なので、ジェラートより簡単に出来るセミフレッドを作りました。今まで何度も簡単すぎるレシピで作ってますが、だいたい「セミフレッド」とはどういう定義なのか?と今回は少しだけ考えてみました。言葉から考えると「半分冷たい」という意味です。ジェラートとの違いは、脂肪分と水分にあります。ジェラートより脂肪分が多く、水分が少ないものがセミフレッドのようです。プロのきちんとしたセミフレッドのレシピは、基本イタリアンメレンゲと6割程度にホイップした生クリームを混ぜて、あとは自分の好きなものを加えて冷凍する。という感じです。加えるものは、チョコレート,フルーツ,リキュール,ナッツ類や香料だったりするわけです。私はだいたい単純にチョコレートやビスケット、ナッツ類を加えることが多いです。あとはイタリアンメレンゲの代わりにマスカルポーネチーズを使用しても美味しいです。今回はメレンゲではなく卵黄を使いました。これって実はフランスのレシピ、パルフェになるようです。。。ややこしい。イタリアンメレンゲは卵白に高温にしたシロップを混ぜていきますが、今回は卵黄に110度のシロップを混ぜ合わせたもの(これフランス語ではpâte à bombeと言うそうです)とゆるくホイップした生クリームとチョコレートを混ぜました。もう定義なんか既にどうでもいいような気持ちになってきました。美味しければいいんだ、私的には。

日本語サイトでセミフレッドのレシピを見つけましたので、載せておきますね。これはイチゴ味です。

https://chefgohan.gnavi.co.jp/detail/4029

 

今回4つの卵黄を使ったので、4つの卵白が余ってしまいました。どうしよう?捨てたくないな、と思い、暑い日の夜遅く、少し涼しくなったときに残りの卵白を使ってアーモンドチュイールを作りました。丸めてないのでチュイールではないですが。。。レシピはcookpadからです。これ、とても簡単なのに、とてもサクサクしてて美味しいんです。

レシピはこちらから

https://cookpad.com/recipe/1474703

 

 

 

 


ハリーポッターケーキ

2017-01-28 | お菓子、ケーキ

 

今年のアンドレアの誕生日ケーキ、最初はマインクラフトというゲームからアイデアをとって作ろうと思ってたんですが、本人からHarry Potter Cakeがいいと頼まれまして、そういうことになりました。

私自身、あまりHarry Potterを知らなかったので、ネットで色々調べながら、本人の好みも聞きながら、デザインを決めて、デコレーション作りから始めました。

今回は自分の仕事とも少し重なり、あまり時間に余裕がなく真夜中の作業になってしまいました。それでも1年に1回だけだと思うと、時間も忘れて集中できるから不思議です。やっぱり好きなんだなあ、こういうことが。

最近は何が疲れるかというと、老眼(この名前どうにかならないのかな?すごく年をとったような気分になって嫌になる)のせいで、眼鏡をして細かい作業が出来なくなりました。

ま、それはさておき、ハリーポッターのキャラクターで、すぐ気に入ったのがHedwig というハリーのペット、大きな雌の白ふくろう。フクロウは縁起もいいし、なかなかかっこいい。それに白だとシュガーペーストに色づけしなくていいし。

とりあえずシュガーベーストでふくろうを作り、残りのペーストは色づけして本とマフラーを作りました。私のふくろうはHedwigより目が可愛い感じになってしまいましたが、自分で作るとなんでも愛しくなります。動物を作るのはとても楽しい作業でした。


  

ハリーポッターの通うホグワーツ魔法魔術学校には4つの寮があるらしく、その4つのシンボルが集まった紋章をチョコで作成、あとはHarry Potterとアンドレアおめでとう(イタリア語)、この二つもチョコで作って、あとはガナッシュチョコケーキ(今回は本人の希望で2段にしました、、、)の上に飾るだけ。

今回、ケーキを作る為にハリーポッター のことを多少学びましたけど、色々と面白そうですね、ハリーポッターの物語も。映画は少しだけ、アンドレアと一緒に見たことありますが、映像がとっても印象に残ってます。

本当は、ケーキも、もっとゴシック風にしたかったのですが。。。でも、お気に入りです!


レモンビスケット

2017-01-28 | お菓子、ケーキ

 

冬はレモンが余る。もったいないので、レモンビスケットを作ってみた。

見かけは、以前作った事のあるモロッコのお菓子に似てる。今回は普通の小麦粉を使っています。

かなりレモン味が濃くて、これは美味しいレシピでした。外はかりっとしてて、中は柔らかいです。

作ってみたい方は、下のレシピでお試しを。

バター100グラム、砂糖120グラム、全卵1個、大きめレモン1個分の絞り汁と削り皮(無農薬のもの)、

小麦粉270〜300グラム、ベーキングパウダー約8グラム、粉砂糖 必要分

作り方は、普通のクッキーの手順と同じです。柔らかいバターに砂糖を混ぜて、卵を混ぜて、

そのあとにレモンの汁と削った皮をいれ、最後に小麦粉とBPを振るったものを混ぜる。

そのあと、小さいボール状に丸めて粉砂糖をたっぷりと付けて、オーブン180度で10分間くらい焼くだけ。

焦げないように気をつけてください。