外出禁止令が出ていたときは(今は緩和されましたので、普通にマスクをして買い物以外でも外出出来るようになりました)、家に毎日いたので、普段は作らないようなものも色々試しで作ってみました。そしてパスタは珍しくアンドレアと一緒に何回か作りました。いつもは無理矢理な感じでゴミ出しとか買い物を手伝いさせたりするのですが、パスタ作りだけは、何故かすぐ「いいよ」と言ってくれました。その中のひとつ、形はオレッキエッテ(小さな耳という意味です)。形が少し耳たぶのように見えないわけではないが、私からすると何だか不思議な名前です。
オレッキエッテは主に南イタリアのプーリアとバジリカータ州で食べられています。このパスタの起源はずっと南イタリアだと思っていたら、実は意外な起源説が書いてありました。オレッキエッテの起源は、イタリアのプーリア州ではなく、フランスのプロヴァンス地方の可能性が高いとのこと。プロヴァンス地方で古くは中世から南フランスの硬質小麦を使用したパスタ状のものを作っていた。パスタは非常に厚く円盤状で、親指で押して中央がへこんでいる。その特有の形は乾燥を促進し、そのため飢饉への備蓄となった。また、長期間の航海に備え大量に船積みされたということである。その後、13世紀にプロヴァンス伯の家系でもあったアンジュー家の南イタリア支配の開始とともに、バジリカータとプーリア州全土に広まった。
もうひとつの仮説はというと、オレッキエッテの起源が12世紀と13世紀の間ノルマン系スエビ族?(元を辿ると北欧のヴァイキングみたいですが?)の支配下にあったサンニカンドロ・ディ・バーリの領土にあるとした。オレッキエッテに興味深い特徴があり、それはノルマン系スエビ族のイスラエル人コミュニティに対する特有の保護の姿勢に関係し、エステル記に登場する敵ハマンの耳のような、いくつかのヘブライの伝統レシピに起源がある可能性が高い。とのこと。何だかこちらの仮説はより難しくてわからなくなってきた。
本当のことは正直誰にもわからないということなのでしょう、結局は。まあ、仮説はいつも色々あって面白いです。
手作りパスタも回数を重ねていくとコツがわかってきて、だんだん上達していきます。アンドレアが作ったオレッキエッテは私の2倍くらい大きくて形もいびつで、それはそれで特徴があり愛着も感じました。作り方はネットで調べて真似ただけです。パスタはシンプルなトマトバジリコソースで頂きました。味は両方とも美味しかったので、またいつか時間があるときに忘れた頃に作りたいなとも思います。アンドレアと一緒に作るのは最初で最後の機会だったかも知れません、そう思うと少し寂しいですが。でも、これは外出制限期間の楽しい思い出になりました。