イタリアは、ヨーロッパでも一番を争う肥満児大国。日本にいるとあまりそういうイメージはないかも知れませんが、おデブちゃん(チッチョーネ)がとても多いです。一番驚いたのは、知っている男の子(8歳)が、だいぶ前から既に体重50キロ超。えー、50キロって言うと、日本だと痩せてる女性がこれ位の体重ですよね?昨年の夏、ビーチで走っている姿を見たとき、お腹と胸の揺れがあまりにもすごくて、目が釘付けに・・・。この男の子はいつも片手にポテトチップスを抱えているような印象で、、、家でも揚げ物中心の食生活とか。このまま成長し続けると、どうなってしまうのか?
イタリアでは日本に比べて、外で元気に遊んでる子供たちが少ないです。学校が終わると、家に帰っておやつを食べて、TVを見て過ごす子供たちが多いと聞きました。イタリアの子供達は”TVを見すぎ”とも言われていますが、そのTVでは子供向けのお菓子類のコマーシャルがやたらと多いのです。スポーツもしてる子はしてるけど、しない子は全くしてません。日本の学校のように体育の授業も存在しません。放課後に、サッカーやダンス教室へ行ったり、水泳を習っていたりする子供たちはいます。うちの息子も一時期水泳教室に行っていましたが、あまり好きではないらしいので止めました。水泳は、体の全ての筋肉を使うので、体作りには一番いいと言われているので人気があります。うちの息子は私に似て「やせっぽち」なので水泳で体ががっちりするのではないかと期待していたのですが、ダメでした(笑)!
ま、そんなこんなで、肥満児が多いイタリアですが、最近東欧でも肥満児が異常に増えているという記事を読みました。冷戦後にファーストフードが増加して定着してしまった結果だと書いてありました。ルーマニアでは低所得層ほどファーストフードを食べる率が高いそうです。イタリアも似てると思います。ファーストフードは安いし、子供が好きだし、お腹一杯になるし、誰も料理しなくて済むし、、、。ぽっちゃりな子供は可愛いけど、あまり大きすぎるのはやはり心配ですね、健康面で。数年前の調査だと、イタリアの肥満児率は36%になっています。肥満児とは身長に対して適正な体重より13キロ以上オーバーしていることだそうです。
昔、貧しい時代は、太っているのは「豊かさの象徴」なんて言われてましたが、今や社会問題となりつつあります。しかし、ここでは子供がスリムだと「食べてない」と勝手にみなされ、「ちゃんと食べなきゃダメよ~」なんて言われることがあります。よく食べて、よく動いて、よく寝る子は太りにくいと言われているのに・・・それに食べる量ばかりではなく「何を食べているのか」も大事なのに。太っている子供には「えらいわね、ちゃんと食べてるのね、大きくなるわよ!」という感じです(笑)。こういう大人は、栄養に関する知識がないのだと思いますが。 皮肉なことに、イタリアはスローフード発祥の地でもあるのに、肥満大国でもあります~。
余談ですが、うちの旦那が、先日ロンドンからイタリアのバーリに飛行機で帰ってきたとき、小学生(イタリアの)の団体とフライトが一緒だったそうです。その時、「一人を抜かして、ほぼ全員肥満児に見えた・・・」そうです。まさか、小学校ダイエット企画旅行でもあるまいし。これは結構重症ですよー、南イタリア!
日本人(一般的に)は逆に、イタリアに来ると、どうしても貧相に見えてしまうんですよね(自分も含め)、やはりアジア人は欧米人に比べて体の骨格が華奢です。
ここでは、子供の平均体重・身長という数字自体聞いたことないし、みんなそういう話も全くしません。太ってても、痩せてても、健康だったら問題ない!と言ったところでしょうか?