風はエーゲブルー・・・にしたい

愛車の307SWのことや、興味のある様々なことをダラダラと書いていきたいです。

ダメな親分がいると、みんな困るよねえ

2004年10月26日 | お仕事関連
こんな人がいたとする。
・思いつきで行動し、思いこみで突進する
・論理的な話が苦手で、論理のすり替えや「まずやれ」などと曖昧な結果に誘導しようとする
・人の意見を聞かず、自分の意見を押し通そうとする
どう思うだろうか?少なくとも、一緒に仕事をしたいと思わないだろう。こんな人が、職場改善のプロジェクトリーダーであれば、どうなのであろうか?しかも、その人が「たたき台」と称して原案を出してきたら?
まず、改善に論理的な分析は必要不可欠だ。もちろん、現場の外部要因や内部要因によって、ベストの形は組めないかもしれない。しかし、少なくとも、「明日は昨日よりも良いものにしなければならない」のは確かである。
ところが、思いつきで行動し、非論理的な人が中心になっても、従業員満足度(ES)は上がらない。というよりも、確実に不満足度が上昇するだろう。顧客満足度(CS)においてもそうだが、従業員満足度においても、まず「不満足度を下げる」ことが重要である。満足度を上げることよりも、不満足度を下げる方が難易度が低いからである(簡単という意味ではない)。ネガティブな要素を取り除くことは、「失敗学」から学んでいけるからだ。また、満足は人によってハードルの高さや嗜好の差があり、全てを充足させることは難しいこともある。それに対し、不満足度は割合にわかりやすく、ハッキリ出やすい傾向がある(とは言え、実行するのはそれはそれで難しいから困ったものだ)。
そういったこともわからず、「隣の芝生は青い」的な発想で、(ダメな形でパクって)改善を進めようとするリーダーがいる。しかし、彼の本音は「顧客満足度に向けた改善」ではなく「人員削減によるサービス低下を隠す」ための改革なのだ。「隠す」というのがポイントで、実は彼のプランは本来「サービス向上のためにはマンパワーが必須」の方法を用いている。気づいているのかいないのか(多分気づいていないのだろうが)、それで人員削減をしても改善できると考えているから恐ろしい。
システムとは、別に一カ所良ければ、どうにかなると言うものではない。会社であれば、組織体制、従業員のレベル、情報システムなどの各種要素の組み合わせ(掛け合わせ)による総合力が会社のチカラになる。スポーツなどで考えれば、より良くわかると思う。ある一人のプレーヤーが一流でも、残りが全て(選手や監督も)三流では、全てが二流で揃えたチームに勝てない。まあ、実際の物事はそんなに単純に行くわけがないんだけれども、例えとしては、まあ合っていると思う。
その人がもっとも間違っているのは、「人員削減はどうしようもない」という観点から逃れられないことだ。正社員を人員削減する=人件費を抑えるという発想にはならないのだ。つまり、人件費を抑えつつ、サービスを維持できればいいわけで、契約や派遣社員を使うなどという頭はからっきしない。しかもこの人、人事の責任者でもあるのだ。多分、人事をマトモにやってこれないまま、人員削減に踏み切ったという負い目があるのだろう、自分の痛い所には目をつぶって、他の組織体制や仕事の編成を変えてなんとかごまかそうとしているのだと思う(これは意識的にか、無意識にかはわからない)。
前提条件を再度見直して、論理の再構築をする必要がある。さもないと「動かないシステム(体制)」の出来上がりだ。従業員満足度と顧客満足度は地に落ちかねない。
このとおり、あんまり酷いので、その上の人に直訴(メール)することにした。自分叱責されるかもしれないし、それどころか何らかの処分すら受ける可能性もある。それでも、やっぱりこんな人が経営層にいて、専横的なことをするのが許せなかった。さすがに解雇はないと思うが、停職ぐらいは喰らうかも。明日、どういう反応があるか、楽しみと言うよりも不安である(ことなかれ主義で、そのまま何事もなかったようにされるのが最大の恐怖だ)。

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