嬉々。（＞＜

　そしてそこにはもうひとり、負の感情の連鎖によって、庭への憧れによって生まれた魔女が居た。ノワルーナ・ルースティン。三番目の庭の魔女。
「こんにちは、ハーミット・小夜子・レオンハートさん」背後に鏡の庭の花を心に咲かせた少女たちを控えさせて、彼女は笑った。
　ここで彼女がやっていた事。鏡の庭の花の植え付け。資格を満たしている少女たちの首に犬歯と呼ぶには鋭すぎる牙を突き立てて、血を吸って、それから次は今度は逆に自分の血を吸わせる。そうして少女たちの心に偽りの鏡の庭の庭師たる庭の魔女は花を植えていく。
　全ては約束の日、ただそれだけを待ち焦がれて。
「ハーミット・小夜子・レオンハート。私たちは全員貴女に、なりたかった。だから私たちは貴女がとても羨ましく、愛おしい。そしてだから私たちは貴女が憎らしくって、嫌い」
　愛情も憎しみも元は同じ感情から生まれた。ノワルーナは小夜子の唇に自分の唇を重ね合わせた。ノワルーナの後ろに居る鏡の庭の花たちも泣いていた。
　小夜子の希薄な感情は思う。ああ、だから似たような心は嫌いだと。ただそれだけの理由で不躾にも心に触れてくるから。
　この日から鏡の庭の花たちは小夜子に恋い焦がれて、小夜子をその行動の理由とするようになった。
　三番目と二番目の庭の魔女はその愚かさと哀しさが悲しい。だから疎ましい。
　一番目の庭の魔女はその愚かさが愛おしくって哀しい。だけど、した事が疎ましい。
　一番目の魔女は時計塔の亡霊と繋がっていた。だからあの方に目を付けて、嘘を吐いて引き込んだ。この庭を巡る舞台に。
　時計塔の亡霊の視線を感じられたから巻き込まれたのか、巻き込まれる事を望んでいたが故に時計塔の亡霊の視線を感じたのか。大好きなその人の心の感受性が疎ましく、だから余計にまた惹かれた。
　華翠蘭。それがその人の名前。蘭の花言葉が示す通りに美しいその人。明確な自分の心の欠けを認め、抱き、その上でその感情が示す通りの生き様をさらしているその人。この人は絶対に庭、などというまやかしの楽園などには手を伸ばさない、そう確信できた。だからこそこの人なら――――
　希薄な感情ながらもずっと祈るように願ってきた事も、叶えてくれるかもしれないと思った。
　愛している、華翠蘭を。
　希薄な感情しか持ち合わせていなかった小夜子に芽生えた…いや、目覚めた感情。だけど小夜子は庭の結晶。草木と一緒。感情などを表現する術は何も持ち合わせている訳が無く。
　その小夜子に話しかけてきたのが庭そのものだった。庭と小夜子は繋がっている。深い縁によって。庭にその身を任せれば、蘭を小夜子の物にしてくれる。小夜子では出来ない感情を、蘭に見せてくれる。その代わりに蘭という駒を、庭に与える。
　―――確かに小夜子はこの庭を巡る舞台には上がらない。蘭以外には執着はしないから。でも蘭を駒にする庭はこの舞台に上がる。庭に住まう者がエヴァに小夜子を産ませたその理由を逆手にとって。


　種と種運命のビデオ全話、もらってしまいました。（＞＜　嬉しい。（＞＜
　それを流しつつ投稿小説がんばっています。
　やっぱり種開始時のイザークとディアッカ、嫌な奴ですね。（笑い
　早く種、オーブ編となって、キラがフリーダムでブリッジが撃たれる寸前のアークエンジェルの前に降り立って、ジンを倒すシーンと、キラとアスランの共闘シーンが見たいです。（＞＜　でもほんと、絶対に一番最初にニコルがキラの仲間になって、最終回近くでアスランが味方になって、キラＶＳクルーゼ、アスランＶＳイザーク、ニコルＶＳディアッカで、イザークとディアッカは戦死コースだと思っていたのですが。。。でもラスト間際の健気なイザークに撃沈されて、彼のファンになったんですよね。きっとべジータに恋をしたブルマもこんな気持ちになって、結ばれたのでしょう。うん。
　でもこうして全部を知ってて見てるとオープニングの絵、ネタバレしまくりですね。ムゥとクルーゼのイラストとか。

　だけどやっぱり議長はフェイクで、シンは悪役街道まっしぐらで、キラたちは種運命での敵を倒すけど、真の敵は悪に落ちた（といっても己の正義に従うの意）シンと共に逃げて、第三期に突入して、そのシリーズの主人公はオーブの子で、キラとアスランに鍛えられながら戦士として成長していって、最後はこの子が活躍して、キラ、アスラン、目覚めたシンでブルーコスモスとかなんかを倒すとかの方が良かったなー。
　選ばれた未来もすごく好きですが。


　ああ、早送りして、二コルが死んで、キラとアスランがぶちきれて戦うシーンと、オーブ編と最終回と、種運命のシンが初めて種割れするシーンと、イザークが叫ぶシーンと、キラが復活するシーンと、ストライクフリーダムをキラが手に入れるシーンだけを先に見てしまおうか？／（＞＿＜）＼