かっぱ堂。

こころにうつりゆくよしなしごとをそこはかとなくかきつくればあやしうこそものぐるほしけれとかなんとか。

「堕」

2006年07月22日 23時12分38秒 | いろんなことに夢中になったり飽きたり
堕ちました。

 文豪Tシャツ vol.2「坂口安吾」(初回限定)¥4,410

しばらく前にニュースで見かけて、なんだかどうにも欲しくなっちゃって、世田谷文学館さんに予約してお取り寄せ。初回限定分を買えました。

坂口安吾という人の作品に、えらいハマったとか、どっぷり浸かって抜けられないですみたいな覚えは、実は僕にはないのだけれど、なぜか不思議と後を引く作家さんです。頭の片隅にいつも潜んでいて、名前を見かけるたびにドキっとして反応してしまう。まだ一度も作品を読んだことない方は、どれか一つだけでいいので、読んでみてください。蛇足ですが、僕のオススメはこちらに。代わり映えしなくて申し訳ない。でもさ、どうにも好きなのよ、これが。

中味の方は、こんな感じで、Tシャツの他に、オリジナル・パンフレットと缶バッジが入っておりました。この缶バッジ、「堕」「落」の二種類あるそうですが、僕の手元に届いたのは「堕」、でありました。よくわかってますねぇ(え?)。中味だけじゃなく、箱の方も凝ってます。これひとまとめで、作品なんだな、たぶん。

肝心のTシャツの方は、至ってシンプルな作り。「ガランの安吾」と名付けられた前面のデザインは、逆さまにプリントされた安吾と「白痴」の冒頭文。このTシャツに袖を通した人にだけ語りかけてくる、そんな親密さを意図したんだそうです。んでもって、パンフをよくよく読んでみると、このTシャツ、大阪北堀江の「SWEATSHOP UNION」さんで一枚ずつ丁寧に刷ったものなんだそうな。なんかそういう手作り感もちょっとうれしい。

そしてもう一つ、このTシャツには仕掛けが。着てしまえばけして人目に触れることのない、背中側内面に、安吾の筆によるこんな一文がプリントされておりました。

 「あちらこちら命がけ」

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