そのさきへ -Deep Sky Blue version-

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[短評]音楽業界の将来

2008-02-09 22:53:59 | マネー&ポリティックス
昨日も書いたように、℃-uteとBuono!のCD発売記念イベントが決まりました。イベントに必死になる人は、
CDを大量買いする一方で、「いつまでもイベント頼りでは・・・」という声があることも確かです。

ところで、2008年一発目の「音楽戦士」で各レコード会社のプロモーターが集まり、元気のない音楽界を
どうやって盛り上げればよいかという討論をしていました。どれも決め手を欠くなぁと思いながらも、
もっとも真っ当なことを言っているなと思ったのは、ヲタからさんざん叩かれるアップフロントの人が
提案した「無料ライブをする」というものでした。

これに比べると、他の会社の人は何言ってるんだかなという印象を受けました。例えば「レコード会社の
垣根を越えて特定のアーティストを盛り上げる」というもの。言うなれば、三越/伊勢丹と高島屋と大丸が
共同で特定のブランドをそれぞれのデパートで売るのと同じです。それでデパート業界が盛り上がるかどうかは、
想像に難くありません。

もうひとつ笑ってしまったのは「ゴールデンタイムに音楽番組を増やす」というもの。この女性宣伝担当は、
自分よりも若いのに、「ゴールデンタイム」なる死語同然な言葉を発したのに笑ってしまいました。
地上波テレビなんて半ば衰退しかかっているのに。

その中で「無料ライブをやる」というのは、どれだけ音楽業界が盛り上がるかはわからないけど、もっとも現実的な
案ではないかと思います。テレビやネットを通じて見る、聞くだけでなく、音楽はライブ感があってこそだと
思えるからです。じゃあアップフロントはそういうことをやっているのかと言えば、CDを買ってかつ抽選に
当たらなければイベントに行けないのだから無料ではないので、微妙なところです。その一方で、℃-uteが
夏休みに全国を回ったのは、「無料ライブをやる」という考えに近かったのかもしれません。

でも総じて感じたのは、音楽業界って一般消費者のリサーチを行えていないのかなということかもしれません。
同時に社会や趣味が細分化されていく中で、漠然な「大衆」へ訴える音楽業界のやり方そのものが問題なのかとも
思ってしまいました。

華やかな分、大きなイベントから細かい言動までが即評判や結果で返ってくる厳しい業界でもあります。

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