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上級ランク競争

2008-02-09 22:04:21 | トラベル
今発売中の「日経トレンディ」によれば、ANAがマイレージサービスで上級ランク(ブロンズから上」を
獲得する要件として、これまであった「搭乗回数」がなくなり、「3万pt以上」という要件のみ
変更されたそうです。この雑誌はそれを「改悪」と決め付けています。一方、JALのマイレージサービスの
上級ランク(クリスタルから上)では、「3万pt以上、または搭乗30回以上かつ1万pt以上」と、
搭乗回数によるランクアップもできる内容がそのまま残っているそうです。

自分は一応どちらのマイレージサービスにも加入していますが、もっぱらANAのマイルしか貯めていません。
エディを駆使して貯める、いわゆる「陸マイラー」です。1年にそう何度も飛行機に乗るようなこともないので、
今回のANAの改正が「改悪」なのかどうかはわかりかねます。

ただひとつ言えることは、こうした改正の中にも、ANAとJALの力量の差が出ているのではないかと思います。
搭乗回数をランクアップの要件から外した背景には、たとえば長崎-壱岐間みたいな短い路線を何往復もして、
ランクアップを狙おうという輩を排除したいのでしょう。それは一理あると思います。

一方で、ここ数年来続いているJALへの安全と経営への不振から、ANAへ乗客が流れているという事実もあります。
マイレージサービスに入っている人なんて、日本国民の数からしてもそう多くはありません。ANAはおそらく、
一般乗客がJALから流れてくる以上、マイラーに絞った体制でなくてもなんとかやれると踏んでいると
思われます。むしろ、ほかのポイントサービスでもそうですが、マイラー寄りの経営では、隠れ負債が増え、
いずれANAがJALになりかねないのです。逆にJALは最低でもマイラーには使ってもらえる航空会社で
あれという思惑から、上級ランクへの要件に搭乗回数が残されているのでしょう。これは見方によっては
苦渋の決断だとも言えます。

ANAは改悪をしたのかどうか以前に、こうしたところにもさりげなくANAとJALの力のが出ているように思えます。

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