観賞桃

日本で見られる観賞桃(2017年ー80品種前後)を、写真付きで紹介します。

No.01  『嘉秦会稽誌』

2019-12-31 09:18:53 | 中国の矮性桃資料
 南宋の時代、1201年(嘉秦元年)、施宿等撰により二十巻が成書。

『嘉秦会稽誌』は、紹興府の地方誌です。

 会稽郡は、現在の中華人民共和国浙江省紹興市付近にありました。

紹興市は、日本では紹興酒の産地として、また魯迅の生誕地として知られています。


 巻第十七、木部の桃に、「矮桃」の記載が見られます。

これは、歴史上初めて矮性桃が取り上げられた、記念すべき資料です。

掲載文の一部分を、次に引用します。

  「諸家園中 有崑崙桃 匾桃 矮桃之類 不可悉数」

 紹興の多くの家の庭に、矮桃が植えられていて、それほど珍しい品種ではない事が推測できます。


 ※ 引用・参考資料・・・嘉秦会稽志 - 中国哲学書電子化計劃
             嘉秦会稽志 - 百度百科
             嘉秦会稽志 - フリー百科事典『ウィキペディア』

中国の矮性桃資料

2019-12-29 08:08:33 | 中国の矮性桃資料
 今から800年以上前に、矮性の桃が中国の文献に登場しています。

その後、矮性桃がどのように記述されているのか、大変興味を持っていました。

中国語に関して、私は全くの初心者です。

それにもかかわらず、どうしても知りたく、沢山の文献に目を通してきました。

その結果、次の資料を見つけることが出来ましたので、紹介いたします。


   №01  1201年  『嘉秦会稽志』

   №02  1486年  『八閩通志』

   №03  1551年  『寧徳志』

   №04  1587年  『學圃雑疏』

   №05  1609年  『三才図会』

   №06  1618年  『花史左編』

   №07  1620年  『汝南圃史』 (別名『致冨全書』)

   №08  1621年  『二如亭群芳譜』

   №09  1639年  『農政全書』

   №10  1664年  『物理小識』

   №11  1688年  『秘伝花鏡』

   №12  1708年  『廣群芳譜』

   №13  1986年  『中国植物志』

   №14  2001年  『中国果樹志 桃巻』

   №15  2010年  『観賞桃』


 次回からは、これらの資料を個別に紹介いたします。