観賞桃

日本で見られる観賞桃(2017年ー80品種前後)を、写真付きで紹介します。

矮性桃の園芸品種名について

2018-06-17 09:42:44 | 寿星桃の園芸品種名
 現在の日本では、矮性桃(寿星桃)は、花弁の色と花型を表示して区別されています。


 

  2018年4月3日  1891


 和名の園芸品種名が、ありません。

写真および観察記録をメモする上で、どうしても園芸品種名が必要となります。

そこで、私(中嶋久夫)は、それらに次のような名を付けました。


     毛桃タイプ

 織り姫   花弁色ーピンク   花型ー一重  2016年1月 8日命名

 かぐや姫  花弁色ーピンク   花型ー八重  2016年1月 8日命名

 白雪姫   花弁色ー白     花型ー八重  2016年1月 8日命名

 あんみつ姫 花弁色ー白・ピンク(絞り・輪違い)
                 花型ー八重  2016年1月 8日命名

 古河赤姫  花弁色ー赤     花型ー一重  2017年6月13日命名

 古河白姫  花弁色ー白     花型ー一重  2017年6月13日命名


     ネクタリンタイプ

 花水坂   花弁色ーピンク   花型ー一重  2016年9月 7日命名

 鴻巣椿姫  花弁色ーピンク   花型ー一重  2017年6月13日命名

 古河椿姫  花弁色ー赤     花型ー一重  2017年6月13日命名




 ※ 当分の間、ブログを休みます。

     

矮性桃の園芸品種名について

2018-06-16 09:12:35 | 寿星桃の園芸品種名
 4種類の矮性桃が植栽されている場所で、それぞれのネームプレートを写してみました。


 

  2014年5月4日  4902


 

  2014年5月4日  4912


 

  2014年5月4日  4848


 

  2014年5月4日  4834


 4枚すべてが、Amygdlus persica❛Densa❜ でした。

1品種だけにこれが表示されているのなら認められますが、異なった4品種が同一園芸品種名となっているのは、問題があります。

 この「densa」という単語は、『植物学 ラテン語辞典』(1997年 豊国秀夫 至文堂)によりますと、「密生した、密な」という意味でした。

そして、このラテン語で思い出すのは、桃の変種(variety)の事です。

牧野富太郎が『植物学雑誌 16巻 188号』(1902年)に、日本名で「アメンドウ、カラモモ、江戸モモ、西王母」などと呼ばれ、それらの花および葉が密に現れる事から、変種名として「densa」と発表しています。

     Prunus Persica Sieb. et Zucc. var. densa Makino var. nov.

 また、挿し絵(icon)として、『本草図譜』と『華彙(Kwa=wi)』の本名を載せています。



矮性桃とアメンドウ

2018-06-15 08:36:13 | あめんどうの園芸品種
 次に、江戸時代の文献、『本草図譜』(1828年 岩崎常正)を紹介します。

巻之六十二の果部に、「あめんとう」の項目があります。

彩色された図が描かれているため、一目で栽培品種の区別がつきます。


 

  『本草図譜』  国立国会図書館蔵 (2018-5-15 4334)

     一種   あめんどう 孩児桃(汝南圃史) 矮桃(同上)

          道州桃(同上) 壽星桃(花本)


     樹は肥て矮 脚高からず 葉長にして 繁密也 

     西洋のあまんどるの形の如く

     花 單瓣 淡紅の物多し

     又 重瓣のもの 又 紅白の雜り開く物等あり

     実 尖りありて 舶来の巴旦杏に似たり

     汝南圃史に 矮桃 高一二尺 實如金桃 と云

     また 百花譜に 壽星桃 矮而千瓣 と云 これなり


 

  『本草図譜』  国立国会図書館蔵 (2018-5-15 4336)

 ※ これは、ポルトガル商人が日本に持ち込んだ❛あめんどう❜と、同一品種です。


 

  『本草図譜』  国立国会図書館蔵 (2018-5-15 4337)

 ※ 花弁が紅色で、一重咲きと八重咲きの「あめんどう」が、描かれています。

 

矮性桃とアメンドウ

2018-06-14 12:22:19 | あめんどうの園芸品種
 これまで紹介してきた矮性桃(寿星桃・アメンドウ)の品種以外に、2品種が新たに登場しました。

それらは、花弁が赤色の一重咲き品種と白色の八重咲き品種です。

それらが、寛政の改革で有名な松平定信が編集した、『三千とせ』(天理大学付属天理図書館蔵)に描かれています。

その模写本が国立国会図書館にありますので、紹介します。


 

  『浴恩春秋両園梅桃雙花譜』  国立国会図書館蔵 (2018-5-15 4329)


 

  『浴恩春秋両園梅桃雙花譜』  国立国会図書館蔵 (2018-5-15 4330)


 

  『浴恩春秋両園梅桃雙花譜』  国立国会図書館蔵 (2018-5-15 4331)


矮性桃とアメンドウ

2018-06-13 13:51:26 | あめんどうの園芸品種
 「西王母」には、中国の桃(崑崙桃)と日本でも見られる矮性桃とがあります。

「西王母」の名が見られる文献を、三つ紹介します。

     『花壇綱目』(1681年 水野元勝)


 

  『花段綱目』  国立国会図書館蔵 (2018-5-15 4277)

     せいおうほう    千よ うす色 中輪也


     『倭漢三才圖會』(1713年 寺島良安)


 

  『和漢三才図会:105巻首1巻尾1巻』  国立国会図書館蔵(2018-6-13 5221)

     △按 今名西王母桃者 其樹葉實皆與桃無異

      但 桃生不三年者無花

      此桃種子生 翌年開花

      淡紅色 千葉而多結子

      大抵 千葉者不結子

      此 一異也


     『大倭本艸』(1709年 貝原益軒)


 

  『大和本草 18巻』  国立国会図書館蔵 (2018-6-13 5223)

     日本ニテ 西王母ト云桃ハ

     花 八重ニテ 大ナリ

     花 遲ク落ツ

     花 美シ

     是ハ 日本ノ名ナリ

     中華ノ名ニ アラズ