直径20mの空の下で・・・

あるプラネタリウム解説員のひとりごと

ふりかえって3 グレンダンボへ

2010-06-23 23:45:45 | 2010年はやぶさ帰還ーオーストラリアー
 翌日、さらに450kmくらい?あるクーパペディで現地の方と交流の予定を変更し、引き続きウーメラで機材のチェックと観測予定地グレンダンボの下見をすることになりました。まだここで引き取るはずの発電機やケーブル類が届いていないからです。夜には現地参加のメンバーと合流できるので、それまでは自分たちでがんばるぞ!
 ということで、まずはグレンダンボへ行ってみました。でもウーメラを出るとき、「次の電話は113km先」の標識が・・・その通り、グレンダンボまで何もありませんでした。グレンダンボの町は「町」というより「道の駅」。GS&ロードハウスが2軒、モーテル(部屋数はかなりある)1軒、で終わりです。ウーメラでは通じていた携帯も×。テレホンカードを買って電話ボックスで電話をかけました。中継大丈夫かな とにかくおなかがすいたのでロードハウスでご飯を食べて、ガムテープを買って、観測場所は道端のパーキングエリアから草むらの中へちょっと入っていったところにすることにして、またウーメラへ帰りました。
 夜、現地メンバーと無事合流して、発電機も発見(フロントで預かってくれているはずが、玄関の外に置きっぱなしになっていた)して、いざテストをすると映像を記録するサーバーの電源がすぐに落ちてしまいます。どうやら発電機の出力が小さいようです。どうしようかと悩んでいたところ、現地メンバーがホテルのバーに飲みにきていた地元の建築業のおにいさんから大きな発電機を借りる話をつけてくれました。ありがとう!ということで翌朝6:30に受け取りにいってもらうことにして、連日の長距離運転で疲れた体をとにかく休めることにしました。

明日は何が起こるかな・・・つづく

ふりかえって2 とにかく着いた

2010-06-20 16:27:09 | 2010年はやぶさ帰還ーオーストラリアー
昨日も今日も、週末の出張準備(飯田市美術博物館)で、職場のPCの前にはりついています。目がショボショボ・・・お暇な方は遊びにきてくださいね。(飯田市のホームページに情報あり。多分)

さて、いよいよオーストラリアに着きました。シドニー経由でアデレード。あれ?でもそんなに寒くないなぁ。冬だからって覚悟してきたのに。
空港でレンタカーを借りて、そのまま今日の宿泊地ウーメラまで走ります。約500kmです。長時間の飛行機からこれはかなりきついですが、ドライバーは1人でないのでよかったです。(今回はじめて知ったのですが、国外免許を申請する際に種類を書かされる都道府県があるそうです。徳島県は何もなくて今まで車だけだと思っていたのですが、よーく見るとオートバイのところもOKになっていました!ひゃっほー!)
走っても走っても、たまに町がありますがあまり景色が変わりません。殺風景というかなんというか。でも、やがて空が暗くなって、そしてふと目を覚ますと(寝てたんかい!)窓の外に星がみえはじめていました。はっきりと日本と違う星空。南半球だということをやっとはっきりと体で感じました。
ウーメラのホテルについたらお疲れさま、と思うでしょ?でもそうはいかないのです。まず、ホテルに着いているはずの荷物がない。でも持ってきた機材のテストはできるので、部屋に荷物をどばーっと広げて早速実施しました。機材はすべて大丈夫でほっと一息。

ウーメラのバタバタはまだ続く・・・




ふりかえって1 はじめての赤道超え

2010-06-15 20:53:37 | 2010年はやぶさ帰還ーオーストラリアー
@帰路、シンガポールの空港にて

 はじめてのオーストラリア!はじめての赤道越え!
小さい頃、船で赤道を越えるときにはパーティーをするのだと聞いて、憧れていました。飛行機は寝ている間に通りすぎてしまったのですが、直後で気付いて航路図(現在地表示)を見ながら1人静かに感動しました。「ここからはなんでもさかさまなんだよね。逆立ちできないけど大丈夫かなぁ(ウサ)」

 ところで今回JALとJAL(カンタスコードシェア)とカンタスの便を利用しましたが、日本の航空会社のみなさんはなんて親切なのでしょう。もちろん言葉が通じる通じないの違いはありますが、カンタスの往路の国内線はちょっと人間不信になるくらい怖かった。泣いちゃおうかと思いました。
 まず、入国で荷物をとって再度預ける際、規定の32kgを超える箱があったのです。でもコンピュータで分割不可能ですし、緩衝材も抜くわけにはいかないし・・・で、なんと、荷物を預けるカウンターの前で荷物を広げて、コンピュータの蓋をはずしたり、段ボールをちょっと切ったり、32kgぴったしになって「やったー!」と思ったら、32kg未満でないとダメと受け取ってもらえず、ガムテープを半分しかはらなかったりして、すごい時間がかかってやっと通してもらえました。すっごい怖いお姉さんでした。
 さて、次のゲートで今度は私のリュックにぶらさげていたガムテープがひっかかり、没収。ガムテープダメなんて聞いたことなかった・・・
 さらに、搭乗口であとは乗るだけというところで、手荷物の段ボールにチェックが入りました。で重すぎるということでこれも没収。といってもこれは書類にサインさせられて、荷物室行きの滑り台に放りなげられました。ハードディスクが17個入ってたんですけどね。とても大切なものなので、重いなら2つにわけると説明しても、聞く気もなさそうに「ここまできてもう遅い」って。普段怒らない私も、ここまで通したのは誰よって思いました。でもそれから飛行機の調子が悪く中で1時間半くらい待たされたので実際は時間は十分だったのです。「二度とカンタスなんかに乗るか!」(とその時は思ったということで、帰りはカウンターのお姉さんに親切にしてもらいました。)


 どの事件も私たちの準備(下調べ)不足、英語の勉強不足といえばそうかもしれませんが、みなさんもカンタスを利用するときには、荷物の重さと数には気をつけてください。ガムテープも預ける荷物に入れてくださいね。し通しの行きの飛行機でした。



ふぅ

2010-06-14 11:24:07 | 2010年はやぶさ帰還ーオーストラリアー
ブログをのぞいてくださったみなさん、コメントをくださったみなさん、ありがとうございました。 朝、観測地をたって、ちょっとだけ電波の届くウーメラまで帰ってきたところです。

私は中継用のカメラから少し離れていましたが、おかえりーと叫んでいるのは私です。iPhoneにララバイの音楽を入れていってたので、back to my armsを流しながら静かに迎えようと思っていたのに、はやぶさが光って消えていくのを見ていたら、荒野に向かって思いっきり叫んでいました。長い旅でした。
まだ実は実感があまりありません。帰国したらがくっとくるのかな?現場では作業が次々にあって頭がいっぱいだったので、帰ったらもう一度ゆっくりおかえりをいってあげたいと思います。心の中で。

また旅の報告は後日。

観測地にて

2010-06-12 20:20:27 | 2010年はやぶさ帰還ーオーストラリアー
途中でブログをアップしたり、つぶやこうと思っていたら、まったくネットがつながらないので、ちょっとだけ中継用のPCを借りてアップしています。

さて、観測地のグレンダンボに到着。昼間に撮影テストをしてみました。こんなところです。(写真)前泊地のウーメラからおよそ100kmの間ちょっとはえている植物に変化はありましたが、360°の地平線と、赤い大地、地面にはりつく(車からみるとキャベツみたいな)植物or低木。運転は眠くなる眠くなる・・・

ということで、次にまた書けるのはいつかわかりませんが、中継サイトの方をみてみてください。
晴れますように


成田にて2

2010-06-09 19:06:02 | 2010年はやぶさ帰還ーオーストラリアー
JALのラウンジで時間を待っています。へへっ、うちの所長にクーポンをもらったのでした。さっき外でおかゆを食べたのに、ここには食べ物もあるんですね。

窓際で空が暗くなるのを見ながら、もうすぐ会えるはやぶさのことを考えています。

それでは次はオーストラリアから。

成田にて1

2010-06-09 18:57:52 | 2010年はやぶさ帰還ーオーストラリアー
伊丹から飛んで成田に到着!先に送っておいた荷物を受け取るとこんなにたくさんになりました。おそらく80kgくらいあります。うそーっ

ということで、これをもってまずはカルネの手続きです。私はJALのお姉さんに連れて行ってもらいましたが、チェックインカウンターの奥の方にちゃんと看板が出ていました。ここで荷物を確認してもらって書類にサインをもらいます。事務所はちょっと殺風景で1人で待つのはドキドキしましたが(ほかの2人は外で待機)、日本は言葉が通じるので無事手続きが終わりました。

つづく・・・