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第3話(3)

 火縄銃(3)

 隼人らは、作業場の裏で、火縄銃を実際に撃ってみた。

 銃はずっしりと重い。
筒先から火薬をつめる。

 その後、鉛の丸い弾丸を入れる。
木の長い棒で弾丸と火薬を押し込む。

 銃尾の火皿に着火薬を入れる。
火縄をつける。

 隼人は30間(50メートル)離れたところの設置された4寸(12センチ)厚さの木片に狙いを定め、引き金を引いた。

 発射の反動でのけぞる。
轟音と共に銃口を飛び出した弾丸は、木片を軽々と撃ち抜いた。

 「これはすごい威力じゃ!」
「我らの胴や鎖帷子など、ものの役に立たん!」

 「これさえあれば、明の軍船や海賊にも対抗できる。」
隼人らは興奮して叫ぶ。

 職人は冷静に付け加える。
「欠点はあります。発射速度は30秒に1発程度で、弓矢より遅いです。」

 「30間程離れた的への命中率は2割から3割、船の上では、さらに命中率は落ちます。」
「当然ですが、雨の中では使えません。」

     
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