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第3話(4)

 フロギストン説を打ち破れ!(4)

 18世紀、ヨーロッパは変革の時を迎えていた。
ワットが蒸気機関を発明し、産業は従来の手工業から、機械設備を備えた大量生産工業に移行しつつあった。

 科学でも、自由な発想で真実を探求しようとするうねりが生まれた。
イギリスではロイヤル・ソサイエティ(王立協会)が、フランスでは科学アカデミーが中心となり、各国の英才たちが、個人的にではあるが、研究を進めた。

 その中からニュートンやフック(イギリス)、ホイヘンス(フランス)、ライプニッツ(ドイツ)、オイラー(ロシア)などが、後の科学発展の基礎となる業績を上げた。

 化学の分野でも、イギリスで新しい気体(後の炭酸ガス、水素、窒素、塩化水素、一酸化炭素、酸素など)が次々と発見されていた。


 ラヴォアジエはプリーストリーの発見した気体(後の酸素)を使い、物質燃焼のメカニズムを解明した。
「プリーストリーは、この気体をフロギストンの抜けたものと考えているようだが、私、ラヴォアジエはこの気体は酸の素だと考える。」

 「ものを形作る素(元素)は、現在知られているものの他にあるはずだ。」
「是非、新しい元素を発見して、フランス科学アカデミーの名を高めたい。」

 フランスとイギリスは長年にわたり、敵対関係にあった。
近年でも、アメリカ独立戦争で両国は争っていた。

 参考図:「朝日百科 世界の歴史(17世紀)」、朝日新聞社、1991
     
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