The Spaniards in the Pacific (2)
Now, the route taken by these ships and the manner of the voyages were carefully ordered, and were always the same, or at least as nearly the same as possible. From the American side the ship started from Acapulco, on the coast of Mexico, very nearly in the same latitude as Manila, so that the course was almost due west the whole way, with a fair and equable wind.
For, as I daresay you know, the wind at sea within the tropics blows pretty constantly from same easterly point-north-east to east or south-east. There was thus no difficulty whatever; she made the land at Cape Espiritu Santo, went through the Strait of San Bernardino, and in due time arrived at Manila.
It was in the return voyage that the difficulty came. It is clear that with the wind blowing continuously from the east, the ship could not go back as she had come, along the parallel of 16°or 17°, in a straight line from Cape Espiritu Santo to Acapulco. She was therefore obliged to go northwards to find a westerly wind.
太平洋のスペイン船(2)
これらの黄金船団のとったルートや航海法は注意深く指示され、それらは同じか、できるかぎり同じに近いものだった。 アメリカ側からは、船はメキシコ沿岸のアカプルコから出帆した。 アカプルコはマニラとほぼ同じ緯度にあったので、コースは一定の順風にのって、一直線に西に向かうものだった。
皆さんも知っているように、熱帯地方の海では、常に東方向-北東東か南東からの風が吹いている。 そのため、航海には何の問題もなかった。 船はエスペリッツ・サント岬の陸地を見つけ、サン・ベルナルディーノ海峡を通り、時間どおりにマニラに着いた。
帰りの航海は往路のように簡単ではなかった。 当然のことながら、常に東から風が吹いてくる中では、帆船は来たときと同じコース-緯度16°~17°に平行に、エスペリッツ・サント岬からアカプルコまで一直線-で逆戻りできない。 そのため、帆船は西風を求め、北に向かわざるをえなかった。
(ひとこと)
帆の種類には、四角い横帆と三角形の縦帆がある。 横帆は風による推進力が大きいが、操作に人手がかかる。 縦帆では推進力は小さいが、操作が容易で、向い風でも間切って風上に進める。 当時の帆船では大きな推進力を得るため、横帆を何枚も張っており、縦帆は補助的に使われていた。 そのため、風を後方向から、せいぜい横方向から受けないと帆走できなかった。 そのため、風を待つことも多々あった。
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