6.日本の対応(2)
日本のレアメタル採掘可能資源は極めて少ない。
その対策として
(4)代替材料の開発
今使用されているレアメタルに替わる、性能が同程度以上で、
安定供給が見込める材料の開発が急務である。
そのため、日本では「希少金属代替材料プロジェクト」を立ち上げ、
産官学一体となり、開発が進められている。
- 高出力モーターの磁石にはレアアースのネオジムが使われている。
(ネオジム磁石は1982年、佐川真人が発明した。)
【代替】
〇フェライトやコバルトを使った磁石が実用化に向け、開発中
〇ネオジム磁石に添加剤として使われているレアアースの
ディスプロシウムの量を半減させた。
- 液晶用電極にはレアメタルのインジウムが使われている。
【代替】
〇二酸化チタン系材料を用いる研究が進行中
- リチウムイオン電池には、電極材としてレアメタルのコバルト
が使われている。
【代替】
〇ニッケル系やマンガン系材料を用いた電極材が研究開発中
- 超硬合金にはレアメタルのタングステンが使われている。
【代替】
〇硬質なセラミックス粒子を金属で結合させた
サーメット合金が開発された。