Battle of the Japan Sea (31)
[by Sydney Tyler]
Torpedo attacks were the feature of the Japanese program which more surely than anything else brought disaster. Torpedo boats in night attacks launched their deadly missiles within a hundred yards of their Russian targets. They completely encircled the Russian ships, swarming like angry hornets. Much of the sweeping character of the victory will ultimately be traced to these comparatively tiny craft, fighting under the shower of shells being hurled from the big guns of the battleships and cruisers far away.
Summarizing scattered reports, the results of the battle may be accurately stated to have been annihilation for Russian sea power in the Far East. Thirty-seven Russian warships of all classes entered the Korean Straits. Of these, three, a cruiser, and two destroyers reached Vladivostok; three armored cruisers reached Manila; two battleships and two coast defense ships were captured and were taken to Sasebo; one destroyer, found helpless at sea, was towed to Shanghai; leaving a total of twenty-six ships that were sent to the bottom, five of them battleships.
The Russian loss in life reached a total of 6,500 men, one admiral and ten captains among them. The loss to Russia in gold amounted to $75,000,000. Japan’s loss in ships was three torpedo boats and a few more than 400 men.
日本海海戦(31)
[シドニー・タイラー著]
魚雷攻撃は、他の何にも増して敵に大損害をもたらした日本艦隊の作戦の特徴だった。 夜襲における水雷艇群は、目標とするロシア艦の100ヤード以内で必殺の魚雷を発射した。 水雷艇群はロシア艦のまわりを怒れる蜂の群の如く群れ、ぐるぐる回った。 日本艦隊の勝利の物語の多くの部分は、敵の戦艦や巡洋艦からの砲弾のシャワーを浴びながらのこれらの小艦艇の活躍について描かれるだろう。
いくつかの報告をまとめると、この戦いの結果は、極東におけるロシア海軍力の完全なる敗北を確実に示している。 37隻の各種のロシア艦が朝鮮海峡に入ったが、その内、3隻の巡洋艦と2隻の駆逐艦のみウラジオストックにたどり着いた。 3隻の装甲巡洋艦はマニラに着き、2隻の戦艦と2隻の海防艦は拿捕され、佐世保に連行された。 海上でどうしようもない状態で発見された1隻の駆逐艦は上海に曳航された。 結局、残りの26隻のロシア艦が海底に送り込まれたのである。 その中には5隻の戦艦が含まれていた。
ロシア側の人命の損失は、1人の提督と10人の艦長を含め、6,500人に達した。 ロシアにとっての金銭的な損失は7,500万ドルにのぼった。 日本側の損失は3隻の水雷艇と400人を少し超える人命だった。
(ひとこと)
日本海海戦の教訓から生まれた、主力艦の重要なファクター、火力、スピード、装甲のバランスのとれた革命的な戦艦、ドレッドノート(Dreadnought)が1906年にイギリスで竣工された。 性能は、排水量18,110トン、主砲12インチ45口径×10、主機関23,000馬力蒸気タービン、速力21ノットで、従来型戦艦の2.5倍もの能力を持っていた。 これ以降、各国は競ってこのド級型戦艦を建造して行く。
〔参考文献:泉江三著「日本の戦艦」、グランプリ出版〕
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