(原文)
Chapter ⅩIII The Navy in the Invasion of France( 1944 )
65.
The first two lines represent what went into Operation NEPTUNE-OVERLORD. Comparing these with the last three lines, it will be seen that the J.C.S. were far from niggardly in allotting beaching craft to the European theater, and that the only types of which the Pacific may be said to have had a superfluity were the LCM and LCVP, together with the LSM (Landing Ship, Medium, not in this table), which was not wanted for OVERLORD. It is also relevant to point out that 115 LST, 220 LCI(L), 171 LCT, 671 LCM, and 1333 of the smaller landing craft, were built in the United States for the Royal Navy during the war.
A legitimate complaint of both British and American officers in Shaef was Admiral King’s tardiness in allocating battleships, cruisers and destroyers for gunfire support. This was crucial, since nothing was more certain than that very heavy naval gunfire would be necessary to break down Germany’s Atlantic Wall; air bombs couldn’t get at it. After Admiral Hall had sounded off on the subject to King’s planning officer, C.N.O. allocated three old battleships, three cruisers and 31 destroyers. Yet even with these in hand, the Royal Navy supplied the lion’s share of gunfire support, a majority of the minecraft, many specialized types of small craft, and all the Fairmile motor launches and dan-buoy layers.
(訳)
第13章 フランス侵攻での海軍( 1944年 )
65.
表の最初の2列はネプチューン・オーバーロード作戦に使用された。 後の3列と比較して、アメリカ3軍統合参謀本部は、上陸用舟艇のヨーロッパ戦域への分配に全然出し惜しみしていないように見える。 太平洋戦域が過分に持っているといえる舟艇のタイプは、LCMとLCVPおよびオーバーロード作戦には必要とされないLSM(中型揚陸艦)であった。 また、戦時中、イギリス海軍用に115隻のLST、220隻のLCI(L)、171隻のLCT、671隻のLCMおよび1333隻の小型揚陸艇がアメリカで建造されたことも指摘しておこう。
欧州連合国派遣軍最高司令部の米英軍の士官たちのもっともな不満は、火力支援用の戦艦、巡洋艦および駆逐艦の配備に関してキング提督がのろのろしていることだった。 ドイツの大西洋の壁を打ち壊すためには軍艦の大火力が必要であろうことは、何よりも確かなことなので、軍艦の配置は最重要の課題であった。 大西洋の壁の破壊は空爆では達成できなかったろう。 ホール提督がキング提督の作戦計画士官にこの件に関しさんざん怒った後で、海軍作戦部長はやっと3隻の旧式戦艦と3隻の巡洋艦、31隻の駆逐艦を配備した。 これに付け加えるに、イギリス海軍は火力支援の勇猛な役割および、多数の機雷敷設艦、小型特殊艇、すべてのモーターランチ、ブイ設置艇を提供した。
(注釈)
大西洋の壁(Atlantic Wall)
1941年6月のソ連侵攻により、ドイツは西からの攻撃に備えなければならなくなった。オランダ、ベルギー、フランスの大西洋沿岸に強固な防衛陣地(大西洋の壁)を建設し、連合軍のヨーロッパ大陸進攻を阻止しようとした。 1944年6月までに、英仏海峡の最も狭いパ・ド・カレー地域には強力な要塞ベルトが作られたが、ノルマンディ地域では不十分な建設状態で上陸軍を迎えた。
〔参考文献:広田厚司著「ドイツの火砲」、光人社NF文庫〕
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