バカに厳しいバカばかり

自戒の念も込めてそういうタイトルにしました。

長野県知事選挙勝利で「田中県政」全否定の解りやすさ

2006年08月07日 16時30分06秒 | ニュースで二言三言
村井氏、田中色一掃 ダム検討示唆 長野知事選 (朝日新聞) - goo ニュース

長野県知事選で3選を目指した田中康夫氏が前自民党衆院議員の村井仁氏に敗れ、一夜明けた7日、「田中流改革」の行方が早くも注目されている。「以前の県政に戻さない」と選挙期間中に約束し続けた村井氏だが、ガラス張りの知事室をはじめ、田中知事が進めた独自施策について、ほぼ全否定する発言を始めた。県庁職員は、改革と対立に彩られた田中県政6年の終幕に胸をなで下ろすが、旧体制への逆戻りを懸念する県民の手前、素直に喜べないでいる。

 長野市の選挙事務所に姿を見せた村井氏は、記者会見に応じ、田中知事が打ち上げた独自の施策や組織改編を、ほぼ全面的に否定した。

 開かれた県政の象徴でもあった「ガラス張りの知事室」については、「失礼な言い方だが、視覚的な透明性だけ。田中県政の決定過程が透明になったとは思えない」と切って捨て、「私は見せかけのことはしたくないので、あの知事室に入るつもりはない」と廃止を断言した。

 部課長級の職員が県庁への来訪者を案内するために受付窓口に立つ「お尋ねコンシェルジュ」は「県民がどこに部署があるのか分からないほど、県庁は(組織的に)難しくなったのか。私には理解できない。常識的に考えて廃止するしかない」と言い切った。

 「脱ダム宣言」は、「専門家の知恵を総合的に勘案して決めたい」とした上で、長野市内を流れる浅川のダム建設を中止したことについて「国交省は、(ダムの)代替案がないと指摘している。『脱ダム』が住民に満足を与えたかは疑問」とし、ダム建設の検討に入る考えを示唆した。

 01年5月、県庁内の記者クラブを廃止し、誰でも会見に参加できる「表現道場」(現・表現センター)が設けられたが、「表現センターと記者クラブがどう違うか分からない。これから勉強する」とした。

 県庁内の組織改編で、財政や企画など重要な機能を集中させる「経営戦略局」も新設されたが、「知事官房とも呼ぶべきこの局は極度に肥大化した。改めないといけない」と述べた。また、県庁内の組織の名称を、部や課、係から「チーム」「ユニット」に変えたことについては、「チームとユニットがどう違うのかさっぱり分からない。部や課という日本語で何が悪いのか」と元に戻すことを示唆した。

2006年 8月 7日 (月) 12:18



・・・ていうか、選挙から明けて1日。こんなに早々と解りやすく守旧回帰ムード満点な為政者で良いのか、長野県民。まあいいんだろうな多分。それが選挙というものだし。

長野県に限った話ではないが、政・財・官・マスコミ。あとはまあいわゆるヤクザですか(ベンジャミン・フルフォードの受け売り)。そういう、とにかく強固な集合体みたいなのが、鉄壁の守りの内側でなんかあちこちしゃぶり続けて数十年という基本構造の中で、とにかく、誰かが手突っ込んで掻き回す以外、二進も三進も行かない状況で、そういう構造には間違いなくアンチな人間送り込んで、で計算どおり虎の尾踏んで闘争続いたら「徒らに県政を混乱させた」という「民意」

まあ、闘争というのが、ただ単に勝機も見えずいくらかの成果もなくひたすらドンパチじゃ困るけど。巷間遠く関東で伝え聞く限りは、財政再建の進捗とか、行政改革の出来不出来としては、ここまで必ずしも不合格とは言えないように思うが、その成果をどう判断するかは、長野県民の問題なので。ただそれより、物足りないなら物足りないで、にしてもいざ投票行動となればもう少し、対立候補の氏素性がどうとか、後ろ盾がどうとか、今後のことを想像しないかな普通。

個人的には、結論出ている癖に「専門家の知恵を総合的に勘案して決めたい」という、この典型的な物言いがもう利害調整の申し子っぽくて嫌である。「専門家」って誰だよ。「国交省は、(ダムの)代替案がないと指摘している」と言っているので普通に国交省か。代々ダム請け負ってホサれかかってた建築会社も専門家だけど。為政者として、判断の主体が誰で、どこに軸足を置いた意思決定を行うのか、いちいちノーリスクで適当にぼやかしたまま、でも確実に「皆さん(特定関係者)ご存知の結論に向けて粛々と」という光景。かつ「ちゃんと私民主的なプロセスで選ばれてますし」というお墨付き。まあ確実に県政は「安定」することだろう。まがりなりにも直轄・影響下で仕事してきた県職員とか、そういう現場方面は多少荒れたり割れたりするかも知れないけど。

主権者という美名の下に、何回こういうババを引けば懲りるのでしょうか。ていうか、そもそも行政に何を果たして欲しいのでしょうか、この人たちは。


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