かなぶち鍼灸調体堂の「先ずは只管打歩」なほぼ毎日譚

基盤を追求すると、ついに「歩く」迄遡ってきました。

ボストン・マラソンの予選を突破する為の十か条

2014年03月02日 | run
…という、"Competitor Running"誌の記事です。

といっても、具体的な方法は書かれていません。あくまでも「心構え」です。
ご注意あれ。

やっぱり、最後の(10)が大切です。

ボストン・マラソンの予選を突破する為の十か条
by TJ Murphy, Jan. 31, 2014


(1)心の中の壁(もしくは「バカの壁」)を乗り越える
 ボストン・マラソンはコースの特性上、そこで出た記録は世界最高記録としては認められない。しかし、2011年に2時間03分02秒で優勝したGeoffrey Mutai(ケニア)を見ても分かる通り、自分の心の中に作った「壁」という限界から自らを解放することが大切である。事実、彼は3分/kmを上回るペースでフルマラソンを走ったにも関わらず、平然とした様子で走っていた。ここからどのような教訓が汲み取られるだろうか?。ボストン・マラソンの予選を突破する、といった目標について考える際、まずは「そんなの不可能だ」等という思い込みを捨て去る事が大切である。

(2)栄養は大切である
 ランニング界を席巻しつつある変化の一つは、走行距離さえ記録しておけば良いという考えの否定である。この考えは、はっきり言って誤りである。ボストン・マラソンの予選を突破するという大きな目標を達成するには、包括的な取り組みが必要である。つまり、スピード練習/回復目的のケア/完璧な筋力/きちんとした栄養摂取等にも取り組まねばならない。中でも、きちんとした栄養摂取は極めて重要である。走りさえすれば食べたいものを食べて良い、という考えでは、身体が有する潜在能力を100%引き出すのは無理である。加工食品でなく、質の良い食品(脂肪の少ない肉類/魚類/野菜類/ナッツ類/果実類)を積極的に摂るというのは、最も価値のある行動である。そのような質の良い食品を主として摂取すべきである。ジャンクな食品を摂ると、トレーニング効果の発現が阻害される。

(3)今から始める
 マラソン初心者が犯す最も大きな誤りの一つは、長期的なトレーニング計画を実践せず、まるで大学の卒業試験の如く「詰め込み練習」に取り組むことである。その結果、レース当日の体調の悪さに絶望してしまい、完走しようがしまいがに関わらずランニングを止めてしまう例が多く見られる。全てのマラソン愛好者にとっての「武器」は、長期的に身体能力を徐々に向上させるようなトレーニング計画である。ボストン・マラソンの予選を突破したいのならば、今日からトレーニングを始めよう。

(4)計画を立て、情熱を持って正確に実践する
 日単位~年単位迄のトレーニング計画を作成し、それをきちんと実行することは大切である。ただ、微修正も時には必要である。例えば、一週間の予定を組み替えるとか、病気/故障の時は休むとかといった事である。しかしそのような場合でも、食事の量を減らすとか、クロストレーニング等の別メニューに取り組むといった「出来る事をする」という姿勢は大切である。質の良いトレーニングを数ヶ月に渡り実践したいだろうし、そうすることでランニングに適した身体がゆっくりと着実に造り上げられる。

(5)故障しない身体を造り上げる為に努力する
 体幹(腰部)~臀部~ハムストリングの筋力を強化すると共に、正しい姿勢で走るよう気をつけることで、膝関節に掛かるストレスが体幹部分に迄拡散させることが可能となる。これによって膝関節が故障する危険率が低下するだけでなく、体幹~ハムストリングの大きな筋肉が活用出来ることで運動能力が向上する。体幹~ハムストリングの筋力強化方法については、コーチ/パーソナルトレーナーに聞いてみよう。

(6)常に情熱を持つ
 ボストン・マラソンの予選を突破しようとトレーニングを始めた時は、やる気が満ち溢れているはずである。このやる気=情熱を維持し続けよう。ランニング関係の雑誌を読んだり、他のランナーと一緒にトレーニングしたり、時にはボストン・マラソンを走って満足している姿を想像することでやる気を刺激しよう。

(7)忍耐強くなる
 2011年にDesiree Nicole Linden(アメリカの長距離走選手、ロンドン五輪代表)は、マラソンにおける忍耐強さの素晴らしさを身を持って示した。つまり、事前に作戦計画を策定し、レース中は黙々とそれを実践した。その結果、彼女は堂々と勝利を獲得した。勝利に必要なのは、目標を達成しようという情熱と、過程がうまく行かなかった時に慌てない忍耐力である。慌ててスピードを上げて、その結果リタイアするのは愚の骨頂である。

(8)専門家の意見には耳を傾ける

 トレーニング計画を策定する際には、トレーニング/栄養摂取/筋力トレーニング/休養方法に関する専門家の意見を取り入れよう。トレーニング計画とはいわば、肉体/思考/生活習慣をマラソンに適したものとする為の指針である。では、そうする為に最も適した方法とは何か?。上記全ての分野について、信頼出来る専門家を探し、その意見に耳を傾けよう。

(9)時計のように正確に暮らす

 Kara Goucher(アメリカの女性長距離ランナー、2007年世界陸上で10,000m銅メダル、2008年北京五輪&2012年ロンドン五輪アメリカ代表)が2011年のボストン・マラソンで自己最高記録(2時間24分52秒)を出したが、これは驚きである。というのも、彼女は前年の9月に男児を出産したばかりだったからである。出産後の半年間は、彼女は育児にかかりきりだったはずである。しかしレース後の記者会見で彼女は、育児を通じて時間の使い方が上手になると共に、より集中してトレーニングに取り組むようになったと語った。仕事/家庭生活に追われているホビーランナーにとって彼女は良い見本である。普通の生活を営みながらトレーニングに必要な時間を捻出するには、「時計のように正確に暮らす」ことが必要である。

(10)楽しむ!
 ランニングをストレスに感じるようになってはならない。ランニングとは、日々の生活で受けるストレスから自らを解放する為のものである。目的は「ボストン・マラソンの予選突破」であろうとも、大切なのはその過程を楽しむことである。予選が突破出来ようが出来まいが、その過程から得られるものは多い。


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