★第9次 21世紀の朝鮮通信使 ソウルー東京 友情ウオーク      (2023・4・1~5・23)★

ソウルから東京まで(約2,000㌔)、毎日30㌔の道を日本人・韓国人・在日韓国人ウオーカーが共に歩き日韓交流を深めます

4月11日 安東・交流日

2009-04-13 05:52:55 | 朝鮮通信使ウオーク
民団から参加の5人のウオーカー

今回の特徴は何と言っても民団からの参加者が2人から5人に増えたことだ。
初参加の4人はいずれも昨秋の民団新聞の一面広告を見て参加した。李恵美子さん(大阪府=主婦、60才)は第1次に続いて
の参加になった。鄭一男さん(宮城県)は元サラリーマンで68才、高富江さん(静岡県)は酒店を経営し67才、安貞一さん(滋賀県)
は元喫茶店経営者で66才。4人はいずれも在日二世。天野梨絵さん(埼玉県)は日本人男性と結婚した主婦で62才。初参加の
4人はいずれも長距離ウオークの経験は無かった。
 鄭さんは住んでいる宮城県からソウルまで歩きたいとかねがね思っていたが、なかなか実現しなかった。前から知っていた「朝鮮
通信使」と「故国を歩く」という内容にひかれた。「慶尚南道が親の出身地で、その近くを歩くのも参加した動機。用意した三足の靴
のうち、長距離ウオークに適していると進められた靴を履いて歩いたが、幅がせまく足を痛めてしまった。仲間のウオーカーの適切な
アドバイスで歩けるのがうれしい」と長く伸びた白いヒゲ顔で話す。1日平均30㌔を歩くきつい道のりだが、今まで何とかスピードに
もついて行けるようになった。ゴール場所での温かい歓迎に感激している。
 安さんは慶尚南道晋州市が親の生まれた場所。両親が生まれた韓国の土地を自分の足で一回歩いて見たいと思い参加した。
「韓国の景色を見て空気を吸って、父や母はこんな雰囲気の中で育ったのか、と実感した。山の形は丸みを帯びて空はとても広いと
感じた。日本の山の風景は切り立ったイメージなので違うなあ」と感じた。真っ黒に日焼けした顔は精悍そもの。いつも長い隊旗を
かついで先頭付近を歩く。「歩くことは苦しいことの方が多いが車と違い、自分の足で大地を歩き、生の韓国を知った思い」だ。
 高さんは済州島が親の出身地。とにかく両親の生まれた韓国を「知りたい」と若い頃から思っていた。朝鮮通信使の「善隣友好の
交わり」に心を引かれ、「通信」の意味が「よしみを交わす」とうい事が気に入った。亡くなった娘さんの名前が「芳実(よしみ)」と同じ
だったからだ。歩いてみて、在日二世としてありがたい感動があった。韓国メンバーや日本人ウオーカーが「こんなによくしていただける
なんて」と。サポートする韓国スタッフの「やさしい気持ちが伝わってきて」と涙ぐむ。「歩くのは本当に大変だが、日々の歓迎など、
歩くことでこんな感動があるのだから、もっと他の在日の仲間も参加すればいいのいに」と思った。
 天野梨絵さんはソウル出身で、アメリカ留学中に日本人男性と知り合い結婚して帰化した。大学教授の夫に「感謝しているは。
夫のお金で私だけ楽しんでいるのだから」と微笑む。第1次のこのウオークの本を読み、機会があったらぜひ参加したいと思っていた。
何故なら「日本人が沢山参加しているのに韓国人が少ないなあ」と感じていたからだ。
足にマメが出来てとても苦しいが「来て見て歩いて良かった。日本人・韓国人・在日韓国人が共に協力しあって母国を歩くのはとても
素晴らしい。出来ることならもっと若い人が沢山参加して、この素晴らしさを知って欲しい」と話す。
天野さんがこのウオークで果たしている「役目」がある。日韓間の通訳だ。到着地での日韓の両隊長の挨拶や歓迎してくれる首長の
あいさつなどを的確に両国の言葉にすばやく翻訳してくれる。李恵美子さんと分担して毎日活躍している。
 李恵美子さんは「とにかく感動した前回の日韓の仲間のウオーカーと再会して、喜びと感動をまた味わいたいの」と思い連続参加
した。前回の経験を生かして、通訳の役目や日韓の習慣の違いなどをウオーカーに伝えたりして、相変わらず両国間での「接着剤」の
役目を楽しみながら果たしている。前回痛んだ足や腰の痛みは、中山道ウオークなど長距離ウオークに参加して克服した。「高さんの
感動した様子を見ていると、自分が感動していた気持ちがよみがえって来て、とてもうれしいわ」と、話す。

日々の平均歩行距離は約30㌔。前回、韓国ウオーカーの参加は韓国内では主催団体のメンバーだけだっが、今回は5人が申し込んで
参加、スタッフと合わせて11人が歩き、日本の道も6人が歩く。最年長は日本隊が79才、韓国隊は74才。
 今年の韓国の春は温かく、各地で満開の桜に出会った。「こんなに韓国に桜が咲いてるなんて知らなかったは」と高さん。
桜の後は毎日ピンクのモモの花にも出会った。友人たちを案内して韓国をたびたび旅行している鄭さんにとっても驚きだった。
今回は韓国各地で毎日のようにデイリィー参加者が多いのも特徴だ。慶尚北道永川市では若者たちが参加した。
日本語を学ぶ大学生たち20人で、「もっと若い人が歩いていると思った。みんなハルモニやアボジたちばかりで、年取っているのに
こんなに元気に歩くなんて」と驚きながら日本語で話しながら楽しんでいた。
 


左から、
安さん、高さん、天野さん、李さん、鄭さん

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