★第9次 21世紀の朝鮮通信使 ソウルー東京 友情ウオーク      (2023・4・1~5・23)★

ソウルから東京まで(約2,000㌔)、毎日30㌔の道を日本人・韓国人・在日韓国人ウオーカーが共に歩き日韓交流を深めます

4-3 龍仁ー安城b(37k)

2009-04-03 21:24:38 | 朝鮮通信使ウオーク
4月3日

朝6時の気温は3℃。2年前も冷え込んでいて、氷が張っていた。
8時、龍仁市の職員に見送られてスタート。
市街地を進むと、バスの中から「ファイティング!」の声や幼稚園児を
を送るバスからも小さな手が振られる。女性隊員は「カムサハムニダ
(ありがとう)」と思わず声を上げる。
市街地を過ぎると、アップダウンが続く旧道に入る。
前回はバイパス的な道路、つまり日本の高速道路のような自動車専用
道路を歩く機会が多く、「出来れば古い道を歩きたい」と希望していた。
落ち葉が敷き詰められたいにしえをしのぶ道もある。
「結構、あるんじゃないか」というのが実感だ。
市街地に入るとポプラ並木もある。
この陽智という地域では、前回まっすぐな高速道路規格「バイパス」
を歩いたが、今回は昔からの道に変更された。
少し距離は長くなっても、このような道が歩きやすい。
昼食は峠にある食堂で「そば定食」。
冷麺のようなスタイルで、冷たいスープ(日本のかけそばの味より淡い)
の中にそばがあり、氷も入っている。
まずまずの味。小さいお稲荷さんが4つついていた。

バイパスを避けた旧道の峠に、日本が併合していた時代に反旗を翻した
義兵の石碑があった。
韓国隊長の宣さんは「このような碑が韓国のあちこちあります。私達は
平和な時代に、共に歩けることはとてもうれしき有意義だと思います」と
解説する。
「義兵 王汝 任景 宰像」と刻まれている。
この「任」という人物は、なんと今回東京まで歩く、韓国ウオーカーの
最年長,任さん(74)の6代前の先祖、というではないか!
世間は狭いなあ、と実感した。
「任」という姓は韓国では少ない。
松林をあちこちに見ることができる。
植物に詳しい岡田明宏さん(79)が松の木を触り
「姫小松、という品種で、日本では岡山県と兵庫県の境付近に自生していま
すよ」と説明する。
元小学校教諭で今回の日本隊ウオーカーの最年長。
10年前に行われた「伊能ウオーク」では2年間かけて全国を一周して歩いた。

峠を下ると大きな水田が広がり、風が強く前から吹きつける。
砂ぼこりで、一瞬後ろを向く人も。
のどかな田舎道だ。
韓国は日本のような広大で高低差の少ない平野はあまりなく、アップダウンが
続く。
国道への合流点にはここに朝鮮時代の「駅」があったことを記念する石碑が建
てられていた。駅というのは旅人が乗って来た馬を交代させたり、宿泊施設も
兼ね備えていた場所で、通信使もここで休憩したり、昼食をとったという。
国道を少し歩いて、到着地点の安城市の竹山古城址に到着。



https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/65/e7d926a367d33a09d249436aea89f74c.jpgbb

bb