神奈川絵美の「えみごのみ」

胴裏外しにトライ! その1

少し前に、古手屋さんのネット通販で
取り寄せてみた結城縮。


胴裏を外してみたい…とブログに書いたら
「教えるから、一緒にやりませんか?」と
着物友のKKさんが声をかけてくださった。

ありがたい……

というワケで、7月初旬にKKさんのお宅へ。

今回教えてくださったのは、もっとも簡便なやり方の一つ。
胴裏を外すと一口に言っても、さまざまなやり方があることを
最初にお断りしておきますね。

さて、外すエリアは……

赤で塗りつぶした部分(イラストの都合で隠れていますが
向かって左側も同様に)。
裾まわりの胴裏を残しているのは、ヒップ部分の補強のためです。
なお、今回は袖部分の胴裏は外しません。


裾まわりのアップ。
褄下の八掛けと同じ高さ、青い線で閉じます。
裁ち目は、ここよりさらに5㎝くらい上です。

縫い目、裁ち目ともに、熱で色が消えるペンで印をつけておきます。


身八つ口から、外し始めます。


身八つ口から裾方向へ糸を外しています。


褄下と、後ろ身頃の間の八掛けと胴裏の縫い目も解きます。


ここは、衽と後ろ身頃の間を解いたところ。


すみません、ここはどこかな
たぶん上の写真の、解いた部分を開いて撮ったのかも。


衿部分も外し、こんな風に上からはがれました。


そこで、先ほど熱で色が消えるペンでマークした裁ち目部分に
鋏を入れます。
これは裁ち目に定規を当て、ペンですっすっと線を入れているところ。


裁ちました(写真の下5分の2くらいのところ)。
袷の場合、表地はざっくり1回(1ライン)しか縫われていないことが
ほとんどだそう。
それに対し、単衣は3回(3ライン)、強度を保つためしっかり縫われているそう。

この着物も、背中心には背伏せを入れなくてはなりませんし、
残っている胴裏と表地をくけ縫いする必要もあります。

この続きは次回、アップしますね。

コメント一覧

神奈川絵美
Tomokoさんへ
こんにちは
Tomokoさんでしたら、すぐ要領を得ると思いますよ
私も、忘れないうち仕上げようと思います!
完成したらまたアップしますね~
Tomoko
胴抜き、自分で出来るのであれば、
じゃあいつか私もKK先生に教えていただこうかな。
着用するまではまだ時間ありますしね。
完成報告を楽しみにしています。
神奈川絵美
香子さんへ
過日はいろいろと本当にありがとうございました
不器用で知識ゼロの私にいちから…ご配慮くださいまして
感謝しています。
糸通し、そうなんです。錆びたらタイヘン!と、
あれからすぐホックのところまで縫って、
針を外してしまったのですが、
再開できるかしら
香子
お疲れさまでした。
もっとお時間あったら衿も一旦外して縫い直したかったです〜
ホント、応急処置的でした。
ご自分でお召しになる分には大丈夫ですけど。
糸通しが心配です。絹針の穴って小さいし…
神奈川絵美
朋百香さんへ
こんにちは
いえー、KKさんが教えてくださり、
かなりの部分サポートしてくださったからこそです~
この日中には完成しなかったので
残りは夏休みの自由研究(笑)です
朋百香
http://www.tomoko-358.com
絵美さま
おおー、お忙しいのに偉いわ〜。
頑張ってください。完成を楽しみにおまちします!
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