見出し画像

紙々是好日 紙漉き職人のブログ

倭姫宮100周年

愛知、岐阜、三重の東海三県で活躍する、伝統工芸の女性職人グループ、「凛九」

伊勢神宮のおかげ横丁で、
倭姫宮御鎮座100周年を記念して
奉祝企画展「凛の集い」に参加させていただいてます。




倭姫命は、垂仁天皇の皇女で、天照大神のお社を伊勢の地に建て祀ったと伝えられています。

始めから伊勢に決まっていたわけではなく、御鎮座地を探して三重、奈良、滋賀、岐阜、愛知など様々な土地を巡っているのです。

そこで、岐阜県にある倭姫命のご巡幸地を訪ねました。

瑞穂市にある
「伊久良河宮跡(いくらかわのみやあと)」
・天神神社



天神神社と言っても、菅原道真公ではなく、「万物を産み育てる尊い神」であるむすびの神が祀られています。

本によると、倭姫命は旧暦8月1日、近江国坂田の宮から伊久良河宮に遷り、そこで四年間天照大神をお祀りしたと記してありました。

丁度私が参拝したのも旧暦8月1日…




の次の日でした。
残念、一日ズレました。

坂田の宮から地図をなぞってみました。
道は一つ、北に伊吹山地、南に鈴鹿山脈と養老山地という険しい道。ご存知、関ヶ原を通るルートです。



東海道新幹線も高速道路もここを通りますね。この険しい道を通り見えた景色とは、、

北には山々が連なり、そばには川が流れ、南には濃尾平野が広がっています。



軽やかに吹く風が稲穂を揺らし、金色の絨毯のようでした。清々しく気持ちの良い季節。
ホッとしたのではないでしょうか。

揖斐川と根尾川の合流地点近くに伊久良河宮はあります。河と名が付くので昔は川が流れていたのですね。

境内にある御船代石は、天照大神の御神輿を安置したとされ、神の宿る石として伝えられています。



美濃の国では船を作り、一艘は頑丈で壊れない船を、一艘は水があればどこまでも進んで行くことができる船と伝え進上したそうです。

腕の良い船大工がいたのでしょうか。
そこはやはりものづくりの国だし、川の重要性がわかる話だなあと感じました。

この気持ちを和紙に表現して作品作りをしました。それはまた明日。


おまけの話ですが、、
お宮のすぐすばに、富有柿発祥の地がありました。私が柿を大好きになった切っ掛けの柿。その原木がありとても嬉しくなりました。





この木の前で写真を撮ってる人が何人かいました。県民に愛されてるんだなあ。
そろそろ柿の季節、沢山食べられると良いな。


最後まで読んでくださりありがとうございます。

コメント一覧

kaminntyu
ぜひ一度お伺いしたいと思っています!

濃尾平野の際の所ですよね、川が何本も流れていてわかりやすい地域だなあと。長雨で足止めされたとも何かで読みました。
船を作って進上したのもなるほどと思います。
古地図と見比べてみると楽しそうです♪
chisei
こんにちわ。
伊久良河宮へいらっしゃったのですね。
故玩館はすぐそばですから、寄っていただければと思いました。

こんな所にどうして宮があったのか、謎です。手がかりになりそうなものは、地元には何も残っていません。
この辺り、今でも集落は小さいですが、当時はほとんど原野だったでしょう。しかも、毎年、川筋が変わるほどの洪水地帯。
唯一考えられるのは、この辺を東山道(の原型)が通っていた可能性が高く、西の山から下ってきたら一息つくには良い場所だったのかも知れないということです。ここから、南や東はさらに洪水が酷いですから。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事