見出し画像

紙々是好日 紙漉き職人のブログ

紙漉き室のある小学校

毎年恒例、和紙の里にある小学校へ紙漉き指導へ行ってきました。

六年生で自分で卒業証書を漉くのが最終目標。

紙漉き職人数人が1回ないし2回ほど指導しに行きます。

小学生は同じ学年でも身長や力も個性豊かで、その子にあったサポートを考えたり。
その年頃にあった指導方法、言い方などを工夫しています。

一、二年生は力がないので、ほぼサポートの紙漉き。楽しんでくれたらそれで良し。

三年生は少しサポート入りつつ、流れを覚えて貰う。

四年生は紙漉きの授業が沢山あるので、ステップアップを

五年生は力も出てきてるので、ほぼ自分で漉けるように。

六年生は卒業証書

毎年受け持つ学年が違うのですが、今年の五年生は昨年四年生で指導したクラス。
少し大きくなっていて、少し落ち着いていて、(全く知らない人の子ですが)成長が感じられて楽しいです。



今年はなんと兄弟子とペアでした。お初。
いつもは頼られる側だったので、割とすることが多かったのですが、何でも出来る先輩、こんなに安心で心強いことはありません。

言葉少なくても理解してくれて、準備も片付けもテキパキ。仕事出来る人はやっぱり凄いな。


一人二枚ずつ漉いたのに、時間が余ったから、最後は質問タイム。

和紙はどんなのに使われてる?
和紙職人になって和紙を見る目は変わったか?和紙職人していて楽しいことは?年収は?
我も我もと質問責めでした。
興味を持ってくれるのは素直に嬉しいです。自分の育った町の伝統工芸だから、知って欲しいし、誇りに思えるよう私たち頑張るよ。
次に伝えなきゃね。


漉いた紙は後日乾燥してお届けします。
何に使うのかな?

今年度はこれで終わらない。
次は卒業証書本番を教えに行きます!




コメント一覧

kaminntyu
そうなんです、小さいながら本格的な道具が揃っています。和紙が身近にあるためか、とても良い質問をするなあと感心しました。
junne-junko
へえ〜、そうですか、紙漉き教室のある小学校と云うのが在るんですか?
紙漉きの里とはいえ、完全に想定外でした。いいですねえ、幼い頃からその様な体験が出来て。
そらからやはり時代なのでしょうか、子供達の質問も、思いも寄らない事を聞いてきますね。
いつもとは違って、それはそれでやり甲斐のある楽しい一日だったのでしょうね。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事