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紙々是好日 紙漉き職人のブログ

寄席に行ってきました

美濃市出身の講談師

神田京子さんの寄席に行ってきました。

昨年予定していたそうですがコロナで延期に。
待ちに待った講演です。
午前中にちり取りを終わらせて駆けつけました。

開催されたのはみのエネプラザ。

市内の老朽化が著しかった5つの施設を集約し、子育て支援や、高齢者の健康や生きがいづくりなど、市民の交流や暮らしの拠点施設を目指して作られた新しい施設です。

このホールが演芸場と人数や大きさ、造りなど似た作りらしく、すごく落ち着くとのことでした。






新人の柳亭らく坊さん、
バイオリン漫談のマグナム小林さんのバイオリンを弾きながらタップとか東京節で会場は盛り上がり、真打ち登場。





丁度コロナ前に住まいを山口に移した神田さん。
多くの偉人を輩出した山口県はネタの宝庫。
その中でも目にとまったのが金子みすゞさんでした。
大正末期から昭和初期に活躍した詩人で、
忘れもしない東日本大震災では、テレビのCMがACに変わり、繰り返し流れていた

「遊ぼう」っていうと

「遊ぼう」っていう。


「馬鹿」っていうと

「馬鹿」っていう。


「もう遊ばない」っていうと

「もう遊ばない」っていう。


 そうして、あとで

 さみしくなって、


「ごめんね」っていうと

「ごめんね」っていう。


 こだまでしょうか、

 いいえ、誰でも。


この詩を作ったのが金子みすゞさんです。


また、美濃駅をでて直ぐ目にする看板。

「長良川 鮎は落ちても また来ておくれ
          も山紅葉の燃えるころ」

           作詞 西条八十
           作曲 中山晋平

これは美濃町音頭の一節でしょうか。
この西条八十さんが金子みすゞさんを
「若き童謡詩人の中の巨星」と大絶賛したとのこと。
こうした縁あって今回の講談はこの金子みすゞさんのお話しでした。

さすがの真打ち、その場面が見えるようで話に引き込まれました。

金子みすゞさんの心情がわかると、詩も違って見えるよう。
金子みすゞさんの詩集を読んでみる気になったのでした。

久しぶりのエンタテインメント、
とても楽しい時間を過ごしました。



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