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上北沢暗室雑記帳

写真に関するよしなしごとを

左沢線と紅花まつり

2010-07-18 10:39:00 | テツ

 山形駅のまわりには空き地が多い。空き地といっても長瀬さんが喜びそうなものではなくて、車両基地の跡に駅広を整備したものの開発の機運が訪れず、といった感じ。写真の反対側も駅広に面した土地が空いていた。
 11日(日)は、まず9時半発の左沢行きに乗り込んだ。この便が左沢での折り返し時間が一番長かったので、これを軸に今回の行程を組んだ。


 キハ101形という見慣れぬ気動車。ウィキによると左沢線専用なのだそうな。なじみの110形より4mほど車長が短いらしい。
 左沢線は、山形が起点だが、次の北山形の直前まで奥羽線上を走る、と宮脇が書いている。奥羽線は新幹線が走るので標準軌、左沢線は国鉄時代からの狭軌だから、三線軌条になってるのかしらと後ろの窓から見てみたら、標準機と狭軌が一本ずつ並んでいた。へー。新幹線もこの区間は単線なのね。


 写真右手の森は山形城。北山形を過ぎで進路を西に変えると、田んぼと、桜んぼと思しき背の低い木が連なる景色になる。ハウスに入っているのもそうなのだろう。山の斜面に建ち並んでいるところもある。
 ロングシートが八割方埋まる混み具合だったのが寒河江でどっと空いて、そこから15分ほどで終点左沢到着。駅の手前で最上川が大きく蛇行して線路に迫ってくる様がダイナミックだった。


 機能の荒砥と同様、左沢駅舎もきれいな建物に変わっていた。山車を展示した物産館のようなものと併設。駅前は味気ない図面のような車寄せと広場。20年前に乗りに来た2年後くらいに今度はチャリでこの駅に集結(と言っても約5名ほど)して、酒田方面まで走ったこともあるが、どちらも駅の全貌がわかる写真は撮っておらずよくわからないものの、当時は木造のこぢんまりした駅舎だったようだ。
 12分の折り返しで山形に戻り、奥羽本線上り電車で二駅目の茂吉記念館に行ってみる。 ここの駐車場のまわりに紅花畑があるとのネット情報をもとにやってきたのだが、草むらの中に「紅花収穫祭会場」なる看板が掲げられているのみでちっとも花は咲いてない。収穫され尽くしたのか。遠くを見回してもあたりに紅花畑はなさそうだし、体調もイマイチなのでさっさと帰ることにした。といっても戻りの電車まで小一時間ある。文学とは全く縁のない者だが、せっかくなので茂吉記念館に入ってみたら、受付で入場券とともに紅花収穫祭のビラを手渡された。紅花畑は見かけなかったが?と聞いてみると、連作できないので今年はないのだ、というような答えだった。ではどうやって「収穫」祭をするのだ?とは聞かないでおいた。


 13時半に山形にもどり、5分後の仙山線快速に乗り継いだ。天気も体調もよくないので迷ったが、3つ目の高瀬駅で降りてみることに。ここでの紅花まつりのチラシが山形駅に置いてあったので。


 駅から会場までは無料送迎バスありとチラシに書いてある。でも、まつりの終了時刻までもうあと2時間ほど。どうなるかなと思いつつ人気のない駅に降り立つと、まつりの法被を着た人に声をかけられ、駅前に停められたハイエースのワゴンへ。田んぼの中の細い道をくねくね走り5分ほどで会場。それなりに賑わっており、少しほっとした。片付け始めだが模擬店が建ち並び、雨が降り出してまもなく終了となってしまったが広場では体験乗馬に子ども達が列をなしている。目当ての紅花畑をやっと拝むことができた。


 おもひでぽろぽろに出てきたような青空を背にしたまぶしいオレンジ色の風景とはほど遠いが、眼前に咲いてるのは間違いなく紅花。こんなアザミのような植物だとは知らなかった。やや地味。一時間ほど眺めてからまた駅まで送ってもらい、臨時停車の山形行き快速で帰途に着いた。


 まだ十分日のある時間帯に仙台に着いたなら、未乗の空港線とか地下鉄とか、あるいは石巻線なんかに乗ってウィークエンドパスをしゃぶり尽くしてもよかったのだが、また熱が出てきていたので、すぐ後のはやてで帰京した。

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