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ななごの部屋(リウマチとともに)

リウマチのななごはレミケード→エンブレル→アクテムラに。インターネットはメルヘン入り口。2006.8/5より。

講演会

2008年07月07日 | つれづれ
雨のち曇り。
昨日の講演会についてまとめます。

演題「荒凡夫について」金子兜太先生(88歳)。
金子先生は花鳥風月より、人間臭い句を好む。
一茶が好きで、
60歳の一茶が「荒凡夫」という言葉を書きとめている。

「粗野で平凡な男」と一茶は考えたと思うが、
金子先生は「自由で平凡な男」と捉える。

60歳まで欲の塊のような生き方をしてきた一茶。愚の生き方とも。
さて、しかし愚の生き方は止められず、
「平凡な人間として欲のままにするしかない。欲のままに生かさせてもらいますよ。愚のままに生きてゆくのをこれからも、お認めください」

文化文政時代(江戸時代)
江戸庶民の文化は豊かで知識もあった。

ありのままに生きているが、止めようとしたこともある。

若白髪で52歳で奥さんをもらう。
49歳で前歯もダメになる。
「花芥子のふわつくような前歯かな(一茶)」

翌々年、歯が全部抜ける。

「すりこぎのような歯茎も花の春(一茶49歳)」

50歳から51歳で抜け、65歳まで、歯無しで生きる…

晩年は欲のまま自由に生きる。人の迷惑にならないように。

欲をまぎらわすために別の欲を用意する(禁煙等)

運が無ければ代わりの運を探す。

「荒凡夫でいいんだ」一茶60歳。
開き直った…人生宣言、意思決定。
「ありのままで生きる」

開き直りが大事なことだと、金子先生は言う。萎縮したらダメ、開き直ること。


以上。

楽しいお話もあるのだが、文字にして誤解されるのも困るので…

これは私の器で書き留めたもので、金子先生と食い違う点もあるかもしれない…
ご了承ください。