ハシちゃんの詩(うた)日記!

山郷の散策つれずれを
ペットのハシちゃんとつぶやきます。

カラスエンドウと思いきや

2012年07月31日 17時37分03秒 | 日記 

 この花が咲き始めた時からカラスノエンドウ、若しくはスズメのエンドウだと思っていた。確認のため調べているうちに、『クサフジ』であることが分かった。もう何年も間違えていたことになる。この花の季節が訪れるとカラスエンドウと呼ぶ由縁を知りたいものだと思いながらそのままだった。
 クサフジと分かっても長い間カラスノエンドウと思い込んでいたのでカラス君のイメージを重ねてしまう。憎まれっ子のカラス君も高木から見張り番しながら鳴くときは別として、なかなかかひょうきんな仕草もする。彼らはのんびり散策するときは、歩を交わして鶏のように歩く。尾羽を振りながらりひょこひょこと歩く姿には親しみさえ覚える。ところが、急を要した時はぴょんぴょんと低くジャンプを繰り返し飛び立てる場所まであっという間に着く。
 この写真はクサフジだが、図鑑で見るカラスエンドウの花は濃い桃色でとてもきれいだ。豆のサヤに良く似た実が黒く実るのでカラスエンドウと呼ぶそうな。この夏に実物のカラスエンドウに巡り会える縁が有りますように。
 カラス君が「かあーかあー」と思い切り鳴き、私も思い切り「かあーかあー」と答えても、里山は決して迷惑そうな素振りは見せない。そんな、里山が好きだ。

ノリウツギの待ち人 (はしちゃんの詩)より

2012年07月30日 18時07分54秒 | 

わたしは
高嶺の岩陰に
人知れず咲く
ノリウツギの花

きょうの空は
ご機嫌うるわしく
真っ青だ
入道雲の比古太郎も
何処かへお出かけのようだ

ほら
いつもの おじさんが
きょうの上天気に誘われて
ゆっくりと登って来る
重そうな履き古しの山靴が
きゅっ きゅっと
鳴いている

おじさん
いつも星生山へお越し下さって
ありがとう
わたくしノリウツギは
こんなに
素直に咲きまし
お洒落な
蝶のアサキマダラも一緒に
お待ちしておりました











眠る黒岳(久重連山)

2012年07月29日 17時41分23秒 | 日記 

通勤途中の風景は九重連山を軸に次ぐから次えと変化していく。その中でもこの地点からの風景が好きだ。田んぼの中にある小屋の付近では煙りが昇っている事がある。早朝の煙棚引く里山の風景は四季を問わず風情がある。穏やかに燃える時の火は優しげな色の煙を出す。それは、青でもない、紫でもない優し気な色をしている。そして、すっかり忘れってしまった風景に出会ったような懐かしさがふと湧いて来る。
 背景の山は九重連山で右側の3つの峰を連ねているのが黒岳、左側のなだらかなに隆起した峰が大船山。ここから眺める黒岳は左側に御足を向けてお休みになる仏のようだ。「ああ今日も仏様はお眠りかな」と御仏をちらり視野に入れながら車を走らせる日々だ。
 時には、結構いたずら好きな雲が鼻のあたりに(高塚峰と天狗峰の鞍部)まるでパイプの煙を吹かしたようにモクモクと立つ。「おお御仏もタバコを」と笑いをこらえながら通りすがることもある。また御足(扇ヶ鼻山)から胸部(大船山)にかけてふかふかの真綿の雲の布団を掛けて熟睡なさっている朝も度々の事。
 さて、明日の御仏は如何にわたくしを迎えて下さる事か
 

あさがおの祈り (はしちゃんの詩)より

2012年07月28日 17時43分04秒 | 

朝顔の小さな蕾は
青い空に
お願いした
「わたしにも その青を下さい」と
花の開く日まで
毎日 毎日
お願いした

夕べ
上弦のお月さまが
朝顔の蕾に言った
「さあ 明日は お咲き」と

晴れ渡った今朝
朝顔は
思い切り開くと
秋の空より濃い青の花びらが
朝露をたっぷり抱いていた

青い色は
空からの贈り物
星形の模様は
お月さまからの
贈り物





 

あっ逃げられたよー

2012年07月27日 17時25分45秒 | 日記 

 シャッターチャンスとばかりに素早く押したつもりが出来上がりは見事に逃げられていた。実はこのニガウリ君の花の中にミツバチがすっぽり入っていた。ミツバチにも種類があって庭に遊びにやって来るミツバチ君はころころ太って大きめだ。羽を振るわす音も大きく「ぶるるーん」と移動するときはすぐに分かる。このミツバチ君に『ころころちゃん』と名付けて親しく?している。
 里山は風媒花も虫媒花も盛んで庭の実物は良く結実するようだ。この日も「ぶるるーん」と元氣良くニガウリ目指してやって来た『ころころちゃん』をカメラで追っかけた。一つの花にお邪魔するのはほんの1秒か2秒、カメラを何度構え直しても逃げられる。数枚撮ったなかで、『ころころちゃん』には逃げられたものの、ニガウリの赤ちゃんと蜜を吸われたばかりの花がそこそこ撮れていた。
 ニガウリは名称のとおり味はすこぶる苦い。『ころころちゃん』だってこの花の蜜は苦いと感じているに違いないと思いながら花の蜜らしき物を味見すると、仄かに甘いではないか。考えてみれば当然のことかもしれない。虫媒花を成りたたせるには甘い蜜で誘わねばならないから。
 『ころころちゃん』が本当に好きな花は、初夏に野山に群生するノイバラだと思う。花盛りの時期は薄桃色の花それぞれに『ころころちゃん』達が群がりブンブン歌が里山に響き渡る。
 我が庭には可愛い『ころころちゃん』はせいぜい1匹か2匹だ。大いに歓待しなければ。
 

夏の花は わたしよ (はしちゃんの詩)より

2012年07月26日 19時24分01秒 | 

真夏の花は
わたしよと
背え高のっぽの向日葵が
黄色い花粉にまみれた蜜蜂
遊ばせながら
声高々に言う

真夏の花は
わたしよと
真っ赤な絨毯敷き詰めたように
拡がり咲くサルビアが
ひらひら舞い遊ぶ
白い蝶に耳打ちする

真夏の花は
わたしよと
空の青を奪い
今朝咲いたばかりの朝顔が
慌てて言う

はしちゃんの
真夏の花は
庭の片隅に白く装って
静かに咲く
半夏生だと決めている


恥じらうウバユリ

2012年07月25日 18時07分21秒 | 日記 


 旧盆を迎える今の時分は国道、県道、市道の側面は雑草が刈られてとても気持ち良い。雨が降っても日照りでも作業は続けられ、刈り取られた雑草は残らず引き上げる。季節が季節だけに『たいへんだなあ』といつも思う。通勤路は雑草が刈られ、毎日すっきりした風景を車を飛ばせながら堪能している。
 きれいに刈り取られた道路脇に何とウバユリが一本刈られずに残されているではないか。人の手で植えられた植物は大切に扱うのは知っていたが、野草でしかも群生してる訳でもないのに。作業員さんの粋な計らいだ。
 蕾の時は上を向いているが、花が咲き始めると水平になっていく。ウバユリと呼ばれる由縁幾つかあるらしいが、ウバユリの名称と言い、緑白の地味な花の色と言い、どうひいき目に見ても目立たない花だが、もうこうなったらウバユリさんの独り舞台だ。
 ポツンと刈り残されたウバユリが「どおしましょう、こまったわ」と恥じらいながら戸惑っているかのようだ。

      うばゆりの刈り残されし惑いかな (はしちゃんの句)より

 
 
 

赤とんぼ   (はしちゃんの詩)より

2012年07月24日 18時24分02秒 | 

梅雨明け青田の空を
赤とんぼの群れが飛んでいる
ひゅーん ひゅーん
えっ ニアミス?
いいえ
赤とんぼは名パイロット
空中衝突なんかしない

宇宙から眺める地球は
青く澄んで美しいと言うが
赤とんぼは
風にそよぐ稲葉が波打つ
青田の連なりを
美しいと思う

おっと
赤とんぼは
カメラには捕まらない
ひゅーん ひゅーん
次から次へと
仲間たちをすり抜けて
疲れたら
入道雲の下でホバリングだ

久住山の尾根に
お日さま沈みかける時
赤とんぼは
金色の羽が透けて
いよいよ輝き出す


アカツメグサ

2012年07月23日 19時06分37秒 | 日記 


 アカツメグサを見つけた。ニイニイゼミの蝉しぐれを背に腰を落としてみると、透明感のある桃色の優しい花だ。子供のころはアカツメグサにお目にかかった事がない。外国から輸入された牧草の種子に混ざって帰化したのかもしれない。
 きょう、梅雨明けが報じられたようだ。本当に長い梅雨だった。つらつら思いを馳せていてふと気づいたら蝉しぐれが止んでいた。嘘のようにピタリと止んだ。背後のクヌギ林を振り返ると夕日が青葉を照らしていた。時計は5時をさしている。ニイニイゼミの就寝は午後5時位と決まっているのかな?
 高木に途中まで登っているカラスウリには蕾がいっぱいだ。家路へと向かい始めると、今度はヒグラシがぼちぼち鳴き出した。蝉しぐれも時間帯で種類が変わって来ることに気づいた。良くしたものだ。旧盆も過ぎればツクツクボウシの出番が来る。