ハシちゃんの詩(うた)日記!

山郷の散策つれずれを
ペットのハシちゃんとつぶやきます。

驚くべきヒトリシズカ

2012年05月24日 19時23分09秒 | 日記 
 野鳥のヒナの巣立ちのあっけなさ。庭の徳利のヒナは朝がた、地上に舞い降り1時間ほど親鳥が付き添って、あっという間に我が家の庭から姿を消した。旅立つヒナは意外にも6羽もいた。狭い徳利の中に生まれたシジュウカラの兄弟姉妹たちは、ひたすらエサをむさぼって2週間そこそこで厳しかろう大自然に追われるように旅立ったのだ。
 ヒナも旅立ち、静けさの戻った庭を後に野路へと散歩に出掛けた。1週間もご無沙汰すれば、植物たちは随分成長している。クヌギ林の下草も伸びていつの間にやら、野アザミが主人公となって赤紫の群がりを成していた。
 伸びた下草の陰に4月の始めに白い小さな穂花を、ひとつずつ咲かせて群生していた、ヒトリシズカが艶やかさ失うことなくしっかり生きていた。ヒトリシズカは1本が4枚の葉を持っている。ふと、「確かに花はそれぞれちゃんと咲いてたはずなのに?種はどうしたの?」と疑問が。ちょっと失礼して1本手折ってみると、なんと、4枚の葉の内の1枚の裏側に若い種がぴったり隠れていたのだ。試しに他のヒトリシズカも裏返してみると、みんな、種が葉にぴったりくっついて、表からは見えないようにかくれんぼしているのだった。自身の存在をアピールする種子が多い中でヒトリシズカの変わった習性に驚かされた。受粉が終わったら、あとは土に帰るだけなのだ。我が身を守る意味で葉裏に隠れる知恵を得たのだろうか。鳥のエサとなり遠い地には行きたくないと、かくれんぼしたのか?
 ヒトリシズカに逢ったら、つい、葉を裏返ししてしまいそうだ。 
 


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