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スカパーで、サッカー見た?

ヨーロッパサッカー大好き!スカパーでTV観戦した感想、特にこれから要注目の選手をピックアップします。

『セリエA』シエナvsインテル

2006-01-09 18:47:50 | サッカー『セリエA』

12月は絶好調だった、AWAYのインテルが攻めあぐねて、スコアレスドロー。
キックオフから試合終了まで、淡々としたペースが変わらない展開で、引き分け
も仕方ないなという内容。

それにしても、シエナはよく守った。攻撃は左サイド中心にポジショニングしていた
ベテランFWキエーザにボールを預けて、何度かチャンスを作っただけ。
それ以外は、HOMEだけど、典型的な引き分け狙いの戦術で、人数をかける守備
に終始した。

最大のピンチは、後半のスタンコビッチのシュート。これをシエナGKミランテは、
反応よく左足でセーブした。
そして、試合を通しても、このミランテは少し気になった選手だ。

イタリア人のキーパーにしては、かなり線が細く、GKユニフォームがだぶついて見
える。この雰囲気は、セリエで言うなら、カリーニ(今はカリアリかな)。そして、日本人
で例えると、パープルサンガの平井直人。
要は、見た感じが、なんとなく頼りない。

しかし、それでも、レギュラーとして評価されている通り、プレーはすごく安定している。
無理に前へ出て行くタイプではないが、ボールへの反応、特に低いボールへの反応
が良く、グラウンダーのシュートを弾かずにきっちりキャッチしている。
肉体的な強さがないデメリットはあっても、それ以上にキーパーとしての資質が優れ
ているということだろう。

イタリアのGKではブッフォン以降が育っていない気がする。35歳のペルッツィが、
まだ代表入りするぐらいだし。
現在、ミランテは22歳。20歳のローマGKクルチとともに、これぐらいの年齢のキー
パーがそろそろ、ポスト ブッフォンとしてブレイクして欲しいな。



『セリエA』レッジーナvsフィオレンティーナ

2006-01-08 12:02:56 | サッカー『セリエA』

2006年最初のセリエA、そしてその中でも一番早くキックオフとなった、レッジーナ
とフィオレンティーナの試合を観戦。

注目は、ここまで、3強に食いついてきてるフィオレンティーナの調子だったけど、
結果は1-1の引き分け。
トニも得点になった場面のヘディングでのアシストのみで、それ以外は、レッジーナ
DFフランチェスキーニに勝てなかった。
最近、あの開幕からの爆発的にゴールを挙げた勢いはなくなってきたな。

さて、レッジーナのほうは、勝てなかったけど、内容ではフィオを上回っていた。
今シーズン、主要なリーグではめずらしくなった3バックを採用しているレッジーナ
だけど、中盤を厚くできるメリットを活かして、効果的な攻撃をしていた。

その3バックで手薄となる左右のライン際をケアしつつ、攻撃参加する役目が、
中盤の両サイドMF。
この日起用されたのが、右はメスト、そして左サイドはモデスト

右のメストは、MFといいながらも、身体能力が高そうで、守備に大きく貢献できる
タイプ。04年オリンピックのイタリア代表で、もう少し強いチームにいって、攻撃に
もどんどん参加できるような戦術の上では、もっと伸びそうな気がする。
レッジーナのような残留ラインギリギリのチームでは、どうしても守備偏重になって
しまうのが残念。

左のモデストは今まであまり印象がなかったので、調べてみると、今シーズン、アス
コリ(昨シーズンはセリエB)から移籍した選手のよう。
メストよりは体格で劣るけど、縦に動き回る運動量が特徴とみた。相対するのがチェ
コ代表ウィファルシなので、攻撃参加には苦労してたけど、それでも仕掛けていくの
で、見てて楽しい。
そして、メストモデストとも82年生まれとまだ若いので、今後に注目だ。

この日のレッジーナは、チーム全体でみても、何本もパスがきれいにつながるし、チ
ャンスとなれば攻撃に係る人数も十分いるなど、まとまりを感じた。このブランクの間
に、しっかり合宿してきたんだと思う。

このレッジーナが、次節、ユベントスと対戦。
今度はレッジーナがAWAYとなるし、苦戦は必至だけど、好調を持続して、面白い試
合になることを期待しよう。


『セリエA』インテルvsエンポリ

2005-12-23 18:15:42 | サッカー『セリエA』

今年最後のゲームをしっかりと勝利したインテルは、これで6連勝。
それでも、首位ユベントスとの勝ち点がまだ、8あるということで、この勢いを
2006年も続けていかないと、この好調も実を結ばない。

ところで、この試合で、アドリアーノが前半に、相手DFとヘディングで競った際に、
気を失い、そのまま病院へ運ばれるというシーンは、ショッキングだった。
幸い、インテルの公式HPをみると、大事には至っていないようで、ほんとに
良かった。

そのアドリアーノに代わって出場した、フリオ・クルスは1ゴールを挙げるなど、
急な出場になったにもかかわらず、いい仕事をした。
エンポリのDFは、もともと身体の強いタイプではないようだが、フリオ・クルス
相対すると、完全に負けていて、いいようにされた。

試合展開としては、先制した後、1-0の状態で、アドリアーノ退場という思わぬ
出来事があり、チームのムードも沈みがちになりそうなところ。
この状況を、しっかりと選手が盛り返して、勝てたのは大きかった。
その意味でも、1点差から、2-0に突き離した、フリオ・クルスのファインゴールは、
貴重なゴール。

それにしても、今節のセリエAは上位4チームが全て勝利。
前節は、ユーベ、フィオレンティーナは引き分けたけど、フィオはこれが今シーズン
3つ目で、ユーベは唯一の引き分け。

今シーズンの上位4チーム(ユーベ、インテル、ミラン、フィオ)は、ほとんどの試合で
勝ち点3を挙げ、まれに引き分け、もしくは負けを喫している状況。勝利数でいえば、17試合消化して、ユーベ15、インテル12、ミラン12、フィオ11。
これはすごく高い勝率だと思う。

少し前までのセリエAでは、H&Aの法則がすごく明確で、上位チームでも、AWAY
であれば、負けないサッカーで引き分けて、勝ち点1をこつこつ積み上げるのが、
シーズンの流れだった。
ちょうど、半分(HOMEゲーム相当)の試合に勝って、残りのほとんどの試合を引き
分けるぐらいが強豪の鉄則だったはず。

今シーズンでいうと、上位4チーム(ユーベ、インテル、ミラン、フィオ)以外のチーム
は、明らかに選手層が薄く、上位チームとやると、引き分けに持ち込むのも、相当
むずかしい。

ローマ、パルマ、ラツィオといった、かつての強豪が、経営難から弱体化していって、
それに代わるチームが現れない。
それと比例するように、どこのスタジアムでも、観客数は目に見えて減少している。

イタリアサッカーの地盤沈下が心配だ。



『セリエA』ラツィオvsユベントス

2005-12-18 23:48:21 | サッカー『セリエA』

この試合で、今シーズン初の引き分けとなったユベントス。
正直なところ、水曜にも試合があることを意識してか、AWAYでも絶対
勝利するというモチベーションはなかったように見えた。
攻撃的だったのは、トレセゲ、イブラヒモビッチ、そして、ネドベドの3人ぐらい。
こうして、きっちり引き分けを挟みながら、勝ち点を伸ばしてくるのも、ユーベ
の強さだ。

対して、ラツィオはよくやったと思う。選手の粒もそこそこで、中位をキープ
しているだけのことはある。でも、ウディネーゼや、パレルモみたいに、今が
旬といえる選手はいないし、フィオレンティーナなんかに比べたら、だいぶ差が
ついたなという印象。

この試合で目についたのは、守備的なMFを努めたダボ。フランスの選手で、
若い頃はインテルなどにも所属していて、その頃はセンターバックをやっていた。
そのがっちりした体格からしても、CBタイプだが、中盤の深い位置にポジショ
ニングして、中盤の守備を一人で引き受けるといった活躍だった。

その効果で、ラツィオは両サイドを非常にアグレッシブに仕掛けることができ、
ユーベとも互角の戦いができた。

最近、こういった本来、CBの選手を中盤の守備的ポジションに置くケースがある。
イングランド代表では、トットナムのCBキングをMFで使ったりしている。

攻撃面の効果でいえば、他のMFの守備の負担を減らし、より攻撃的に使えるし、
守備面の効果は、最近、3トップを採用するチームが多いため、CB2枚だけでは
捕まえきれない3人目を抑える役目を果たしているのだろう。

まあ、どちらかというと守備的になるんだろうけど、強豪チームを相手にする、それ
以下のチームには、ぴったりくる戦術なのかもしれない。


『セリエA』インテルvsミラン

2005-12-13 06:49:00 | サッカー『セリエA』

インテリスタにとって、久しぶりに胸のすくような勝ち方。
それが近年、屈辱ばかりを味わったミランとのダービーで、このゲームができた
ことは、何より喜ばしいこと。

試合全体を通して、インテルのチーム全体の守備意識が非常に高く、ミランの
選手に対するボールチェックは激しかった。

中でも中盤の一番底に位置していた、カンビアッソはこの日のMOMだろう。
カンビアッソのプレースタイルは、クレバーで、運動量とテクニックを備えた選手と
いうイメージ。
そう、ミランのピルロと重なるプレースタイルだ。

しかし、このダービーではちょっと違った。
いつもよりやや後ろ、ほとんど最終ラインに入りそうな辺りで、ミランの3人の
アタッカーを激しくチェックし、シュートチャンスを作らせなかった。
ボールを取りに行くというよりは、壁となって相手を前へ進ませない。
何度かファウルを取られ、ゴール前でFKを与えたのも、そのチェックが激しかっ
た証拠。
しかし、常にアグレッシブにいくプレーが、インテルの選手に活気を与えた。

加えて、試合の立ち上がりから、ベロンやフィーゴがガンガン走り回っていたのも、
いい刺激になったと思う。

まあ、負けたミランとしては、こんなプレーをガットゥーゾに期待しただろうけど、
彼は途中交代。最近、明らかにパフォーマンスが落ちている。

インテルは4連勝で、非常にいい状態にある。
ダービーが終わっても、この日のように、選手がファイトする姿勢があれば、首位
ユベントスに迫っていける。


『セリエA』フィオレンティーナvsユベントス

2005-12-06 06:39:36 | サッカー『セリエA』

この試合の結果は、間違いなく、今シーズンのスクデッド争いに大きな影響を
与えるな。

大体、予想する結果になりやすいセリエAだけに、好調フィオと、がっちり首位の
ユーベで考えれば、「引き分けだな」と考えていた。
1-1の後半で、トニがシュートしたボールが、無人のゴールにころころ転がって、
ポストに当たって跳ね返ったところなんか見ても、まさに引き分けの結果が待っ
てるなと思った。

それにしても決勝点を挙げた、カモラネージはすごく良かった。
運動量の多さはもちろんだけど、ボール扱いがすごく滑らかでうまい。
後ろ向きでボールを受けて、また、後ろに返すかと思ったら、ふっと反転して、
相手をかわす。そしてドリブル。

上下に広く動くし、ほんとにやっかいな選手だ。
決勝点の場面で、トレセゲが競り合うところを、近くにポジショニングして、こぼれ
球を拾ってシュートするとこなんかは、真骨頂のプレー。

今までの印象では、モチベーションが高く、ファイトするだけみたいなプレーヤー
と思ってたけど、この試合で見た、カモラネージの技術の高さは驚きだった。

ところで、次節は、ミラノダービー。
引き分けだと両チームとも優勝が絶望的になる。
しかし、勝ち点差がほとんどない両チームだし、引き分けの可能性が高い。
スクデットの灯を消さないために、この試合も、予想を裏切る結果になることを願う。


『セリエA』メッシーナvsインテル

2005-11-29 00:35:58 | サッカー『セリエA』
先週は金曜の松井に続いて、中村俊輔のセルティック戦を取り上げようと
思ったら、俊輔が発熱で欠場。
ということで日本人特集の予定だった、週末のカードだけど、少し延期して、
インテル戦にしよう。

首位ユーベに勝ち点10離されたインテルにとって、取りこぼせないAWAYの
メッシーナ戦。結果はなんとか2-1で勝利。

インテルは下位メッシーナ相手に慎重すぎるほど守備的に戦った。
1トップでアドリアーノ、それに両サイドMFのレコバとフィーゴ。この3人だけが
攻撃を組み立てる。
そして、3人のMFが守備を意識する。スタンコビッチ、カンビアッソ、そして
ベロンだ。

この中でもベロンがもっとも後ろに位置し、献身的なプレーをしていた。
昔ほどのダイナミックな動きはなくなったけど、ふところの深さは相変わらずで、
守備重視のプレーをさせれば、まだまだ活躍できそうな気がする。

ボールテクニックも非常にレベルが高いので、深い位置で相手からボールを
奪った後、そこからパスも出るし、前にスペースがあれば、ドリブルで上がる
こともできる。

なにかポジションを転々とさせられて、最近のベロンは落ち着かないイメージが
あったけど、この試合のように、センターの深い位置で使い続けてみると、また
輝きを取り戻すはず。マケレレのように代表復帰なんてこともあるかも知れない。


『セリエA』インテルvsパルマ

2005-11-21 22:39:41 | サッカー『セリエA』

インテルにとって、このパルマ、メッシーナ、アスコリと続く3ゲームは、優勝
戦線に残るための運命の3連戦だ。※おとといの記事「ビッグマッチの片隅で」

そして、その初戦パルマにはしっかりと、2-0で勝ち、まずは安堵。

しかし、インテルは、HOMEにもかかわらず、内容は乏しかった。
ベロンとピサロを共存させたけど、ロングパッサーの2人がいると、前に
走りこむ選手が手薄になって、逆に短いパスばかり。
後半、マルティンスが入って、パルマの守備が混乱したところから、うま
く攻撃のリズムが作れた。マンチーニの采配が的中したってことかな。

インテルのことは、また次のメッシーナ戦でも書くとして、さて、パルマに
ついても少しだけ。

前半はほんとに守備が安定していた。
マンマークでしっかりクルス、アドリアーノに付いて行けてた。後半はやはり
疲れたかな。最後まで集中とスタミナの持たないチームは、どうしても勝ち
点が増えていかない。ビッグクラブ相手にAWAYで善戦したけど、負けて
勝ち点0というのは厳しい現実だ。

FWコッラッディーは、2年ほど前には代表にも選ばれたストライカーだけど
この試合では、全然目立たなかった。
試合に乗れてない感じで、最後まで前線で孤立。

これだったら、後半に出てきた、デディッチのほうがずっといい。
1本ゴール横に外れたシュートがあったし、下がってボールチェックにも行っ
て、イキイキとしていた。
鋭いスルーパスの出せるモルフェオにとっては、ポストプレーしかしない
コッラッディーより、動きのあるデディッチのほうが絶対合うと思う。

デディッチは、21歳で、スロベニア代表とのこと。
この試合で、ちょっと目をつけてみた若手だ。


『セリエA』ウディネーゼvsインテル

2005-10-24 22:07:28 | サッカー『セリエA』

チャンピオンズリーグ本戦に出場しているチーム同士の対決、そして、首位
ユーベに喰らいつくのはどちらか!?

そんな注目のゲームのはずなのに、スタンドは空席のかたまりが目立つ。
ウディネーゼのHOME、スタディオフリウリは4万人収容みたいだから、たぶん、
この試合は、2万5千人ぐらいの観客じゃないかな。

ここ数年のセリエAの観客減はほんとにさみしい。10年ほど前は、今のイング
ランドやスペインと同じように、いつも満員だったのに。
状況はかなり深刻だと思う。

それでもゲームはAWAYのインテルが前半に先制し、HOMEで負けられない
ウディネーゼが、必死で点を取りに行く、なかなか見ごたえある試合だった。
特に終了間際の、あのパワープレー連発は、ウディネーゼの勝ちたい気持ちが
出ていて良かった。

インテルはアドリアーノがケガで途中退場したけど、代わって出た、フリオ・クルス
が、この試合、唯一のゴールを挙げた。
この試合のフリオ・クルスは、ほんとにいい仕事をしていたと思う。もちろん、点を
取ったのもそうだし、守備にも精力的で、前線からプレスをかけ、身体能力を活か
して、相手ボールを奪うシーンも何度か見られた。

どこか気難しそうで、地味なストライカー、フリオ・クルス
今シーズン始まる前は、放出候補と言われ、結局、残留したけど、出番は少ない
と見られていた。
ところが、チーム事情もあって、けっこう出場機会は多いし、得点も決めている。
しかも、この試合のように、大事な試合でいいインパクトを残している。

インテルも今までのようにアドリアーノだけに頼っていては、また結果も昨シーズン
と変わらないだろう。
このフリオ・クルスのように好調な選手、コンディションのいい選手(レコバとか)を
もっともっと使っていって、ユーベを追いかけろ!


『セリエA』ユベントスvsインテル

2005-10-03 23:46:47 | サッカー『セリエA』
首位決戦のイタリアダービーで期待したけど、内容的にはもの足りなく、
ユーベがフリーキックがらみで2点入れて完勝。

インテルは何もいいところがなく、ユーベも前半に2点取った後、交代枠を
ケガ人のために使いきったせいか、淡々と試合を進めるだけで終わって
しまった。
ビッグマッチなのに、このあっさり感が、ほんとイタリアらしい。

ユーベではイブラヒモビッチが、前半途中で交代したけど、1点目につながる
FKといい、迫力あるプレーで輝いていた。
良くも悪くもこの闘志むきだしが、チームに活気をもたらすんだよな。

それだけに、マテラッツィの殺人スライディング(ほんとに左足をぶっ壊すような
超危険なスライディング)で、退場させられてかわいそう。
試合もなんとなくこの場面の後から、しらーっとした感じになってしまった。

マテラッツィには、よくこんなシーンを見せつけられる。
この人の闘志は、ラフプレーにしかつながらないので、見てて不愉快。そして
味方にもいい影響を与えない。
その後も、ビエラあたりに後ろから蹴りにいってたし、どうしようもない。

悪質なハードタックルはもううんざり。
いいかげん、マンチーニも考えてくれよ~。