後半に1点を先制された後、FWを4人ぐらい並べて、なりふり構わない攻撃的戦
術に出た結果、ロスタイムにヴィルトールが劇的な同点シュートでなんとか追いつ
いた。
試合を通しての感想は、CLの予選リーグを戦っている頃の絶対的な強さがなくな
っているな、ということ。
終始、ランスに押されていて、調子が上がってないのがありありと分かる。ランスの
選手のボール回しのうまさに苦しんだ。
次のCLで戦うPSVとランスでは、少し違うスタイルだけど、もっとリヨンの選手はコ
ンディションを上げないと厳しい。
欧州3大リーグ以外のリーグ(国)のチームでも、CLの決勝戦まで行けるというとこ
ろを、今年のリヨンにはぜひ見せて欲しいな。
この試合で、ロスタイムまで王者リヨンをリードしていたランスは、おもしろいサッカー
をする。攻撃時の迫力が魅力だ。
現在、得点ランク2位のクザン(ガボン代表)は、ゴールはなかったけど、いかにも
当たりに強そうで、相手DFは、90分ずっと警戒していないとやられてしまう。
また、ゴールを挙げたジュシェ(ブラジル)はこの試合で一番輝いていた。セカンドス
トライカーという感じで、とにかくボールタッチが多く、攻撃に絡む回数が多い。
ゴールになったシュートも、狙いすました絶妙のキックだった。
そして、まだ、ここに本来のレギュラーFW、コートジボワール代表ディンダーヌもいる
から、攻撃陣はかなり揃っている。
ランスのサッカーはブラジルとアフリカの選手を中心にして、テクニックと身体能力を
武器にどんどん前へ出て行く。
これぞ、典型的なリーグアンのサッカースタイル。だから、おもしろい。